本記事では、齊藤亜美さんの連載記事「トランスジェンダーとして生きてきた軌跡」のバックナンバーを紹介します。
【1章】私らしく生きる選択 - 性別に違和感を持ってから私が手術を受けるまで〜
トランスジェンダーとして生きてきた軌跡連載開始。本章は、その第1弾になります。本記事では、性別適合手術と、戸籍上の性別変更について詳しく触れていきます。
【2章】スカートを初めて着た小学校時代
本記事では、トランスジェンダー女性の齊藤亜美さんの小学生時代についてです。齋藤さんは活発な子供時代を過ごし、小学校時代には男の子としての活動に熱中していましたが、内心では女の子になりたいという願望を持っていました。新しい家に引っ越した際に自分の部屋ができ、そこでは自分の性についてより深く考えるようになりました。
学校生活では、プールの授業や更衣室、トイレなどでの性別による区分に違和感を感じるように。また、トランスジェンダー当事者が性を意識し始める様々なパターンについても言及されています。
【3章】「もし腫れ物扱いされたら…」情報にアクセスしづらかった頃、トランスジェンダーはどのように扱われてきたのか
本記事では、齋藤さんが中学生時代に体毛や声変わりに対する嫌悪感、見た目に対する意識、そして女性として過ごしたいという願望について話しています。また、トランスジェンダーが社会で認識される度合い(パス度)や、女装コミュニティの中での服装の選び方についても触れています。
さらに、齋藤さんは、ネット上でトランスジェンダーに関する情報を探し、同じような人々との交流を求めていたこと、そして、シスジェンダー男性との出会いや、女性の見た目をした男性器を持つ人を好む「チェイサー」と呼ばれる人たちについても言及しています。
本記事では、トランスジェンダー当事者が直面する社会的な課題や個人的な感情に深く切り込んでいます。
【4章】ジェンダーレス制服は本当にトランスジェンダー問題を解決するのか?
本記事では、高校時代に男性用の制服を着用していた経験を振り返り、ジェンダーに応じた制服選択の難しさや、周囲の目を気にする学生の心情を語っています。さらに、トランスジェンダーのために通信制の学校を選ぶ学生の背景や、トランスジェンダーとしての生活に必要な時間とお金を確保するための選択についても触れています。
また、トランスジェンダーに関する情報の収集方法や、ホルモン剤の使用に関する個人的な経験も共有されています。その他にも、トランスジェンダー当事者が直面する社会的な課題や、トランスジェンダーとしての生き方に対する葛藤についても深く掘り下げていきます。
【5章】1ヶ月後に性適合手術を控えるMtF当事者にインタビュー
本記事では、トランスジェンダー女性の齋藤亜美さんが、性適合手術(SRS)を受ける前の心境や準備について語っています。SRSを受ける決意をしたきっかけは、職場の理解が得られ、手術が可能な環境が整ったことでした。彼女は「在職トランス」として、職場にカミングアウトし、手術のための休職を計画しました。
齋藤さんは、SRSを受けるための環境整備、家族や職場へのカミングアウト、コミュニティ内での情報交換について詳細に説明しています。彼女は、SRSに関する情報をインターネット、SNS、友人から入手し、手術の種類や費用、病院の選び方についても触れています。
また、SRSの術式についても言及しており、腹膜法、S字結腸法、反転法などの異なる手術方法について説明しています。齋藤さんは、自身が選んだS字結腸法について、その理由や友人の経験を基にした選択であることを明かしています。
【6章】「SRSはあくまで人生の通過点」性適合手術を受けるまで
本記事では、手術までの大まかな流れやアテンド会社を通じた手続き、渡航前の必要な検査について詳細に説明しています。また、SRS(性別適合手術)を受けるために必要な事前の血液検査やHIV検査、性同一性障害の英文診断書の取得についても触れています。
他にも手術を検討している人に対して、手術に過度な期待を持ちすぎないようアドバイスを送り、手術が人生のゴールではなく、その後の人生をどう生きるかが重要であることを話しています。
【7章】性別適合手術を受けた後、麻酔から目が覚めてからの生活
本記事では、SRS(性別適合手術)のスケジュールから病院の様子、手術室に入って麻酔から起きたときの感覚や体の様子(痛みなど)詳細にお話ししています。また、退院時の体の様子などもお話しされていて、これから手術を受ける方にとって非常に参考になる情報となっています。
【8章】「痛みに耐える日々…」性別適合手術を受け1ヶ月が経過。帰国後の生活は?
本記事は、性適合手術を受けて1ヶ月経過の日本での生活について解説しています。体の調子や、ダイレーションの痛み、転職についてなどです。術後1ヶ月というと、だいぶ回復してきたように思いますが現状まだまだ社会復帰が難しい様子が分かります。
【9章】当事者視点で考えるトランスジェンダーのセックスワーク
本記事では、トランスジェンダーと社会生活について当事者の視点から解説しています。トランスジェンダーが普通に働くことの難しさ、そして、将来どのように生きていくかの葛藤など、非常に分かりやすい内容となっています。トランスジェンダーがどのような気持ちで大人になり、社会生活をしていくのか非常に勉強になる記事と言えるでしょう。
【10章】「戸籍変更できるのは限られた人のみ」MtF当事者が語る課題
本記事では、トランスジェンダーの戸籍変更について実体験やどういった流れで戸籍変更されていくのか解説しています。また、男性としての社会生活と、女性としての社会生活の違いやホルモン治療に関することなど、社会的な内容について解説しています。
【11章】「あなたの普通は私にとっての普通ではない」自分らしい姿で働くまで
職場でカミングアウトをする・しないという選択は人それぞれです。仕事にカミングアウトは必要はないと考える人がいる一方で、人生の大半を過ごす職場で自分らしく過ごしたいという人もいます。
特にトランスジェンダーが就活・職場で直面する問題は、シスジェンダー(生まれた時に割り当てられた性別と自認する性が一致している人)の人たちが普段生きている中で衝突しないことでもあり、なかなか表面化しづらい現状があります。
トランスジェンダー女性の齋藤亜美さんは、これまでに2回の転職を経験。現在は、LGBTsフレンドリーな不動産会社「IRIS」で営業に携わっています。
11章では、齋藤さん自身の仕事での経験とカミングアウトについて話を伺いました。