どうもこんにちは。LGBTs当事者によるLGBTsフレンドリーな不動産会社IRISのケンゴです。

LGBTはセクシュアルマイノリティの総称の1つです。そんなLGBTを象徴するのがレインボーフラッグ。LGBTに関係するイベントなどに参加したり、LGBTについて深く調べている方は、何となく目にしたことがあるのではないでしょうか。

本記事では、LGBTのシンボル、レインボーフラッグの歴史とその他のセクシュアリティのフラッグを22種類紹介していきます。

初めに
この記事ではわかりやすさを重視し、便宜的に「男性」「女性」という表現を使っている部分があります。IRISでは男女二元論にとらわれず多様な性の形を受け入れ、様々な社会的マイノリティを記すためにLGBTsという表現を用いていますが、用語の説明のために意図的にLGBTと表記しています。

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そもそもLGBTとは

そもそもLGBTとは

LGBTとは、セクシュアルマイノリティの総称です。Lesbian(レズビアン)、ゲイ(Gay)、バイセクシュアル(Bisexual)、トランスジェンダー(Trance Gender)の頭文字を組み合わせて作られました。

4つのセクシュアルマイノリティの頭文字を組み合わせた言葉ですが、セクシュアルマイノリティ全体を包括する言葉としてとても広い意味があります。

最近では、LGBTにsを加えたり、Qや+を付け加えてより広範囲を包括するような表現の方法も見られるようになってきました。

詳しくは『【LGBTとは?】現状や理解するための基礎知識などを詳しく解説!』の記事をご覧ください。

レインボーフラッグとはLGBTのシンボル的存在

レインボーフラッグとはLGBTのシンボル的存在

レインボーフラッグは、LGBTの尊厳と、LGBTの社会運動を象徴する旗です。1970年代から使用され、LGBTコミュニティの多様性を表し、LGBTの権利パレードでしばしば見られます。

元々はピンクトライアングルが使われていました。しかし、ピンクトライアングルはヒトラーに由来するものなのでネガティヴな印象を与えてしまいます。
(参考:https://serai.jp/living/368965)

そんなイメージを一新し、美しいシンボルになりうるものを見つけようとしたところ、虹がぴったりなのではないか、という考えに至ったそうです。このような流れで、虹が新たなシンボルとなりました。

何通りもの意味を読み取ることができるほど色とりどりで、世界中のどこにでも見つけることのできるユニバーサルなものこそ、虹だったというわけです。

レインボーフラッグの発案者はギルバート・ベイカーさん

レインボーフラッグの発案者は、サンフランシスコでアーティスト活動をしていたギルバート・ベイカーさんです。雷に打たれるように思いつき、なんと2週間ほどの時間をかけて制作したそうです。

初めてレインボーフラッグが使われたのは、1978年6月25日のサンフランシスコ・ゲイ・フリーダム・デイ・パレードの日です。

レインボーフラッグの色分けの意味合い

レインボーフラッグの色分けの意味合い

レインボーフラッグに使われているそれぞれのカラーには、様々な意味が含まれています。

ピンク セクシュアリティ
人生
オレンジ 癒やし
黄色 日光
自然
ターコイズ マジック
ハーモニー
バイオレット

レインボーフラッグでは、それぞれの意味が重なり合うことで虹となる、という美しい意味合いも含まれているそうです。(参考:https://jibun-rashiku.jp/column/column-3341

最初は8色で、今は6色

上記の表を見て分かる通り、レインボーフラッグは元々8色で構成されていました。そして今はピンクとターコイズが抜けて、6色となっています。

ピンクが外された理由は1970年当時、手染めをするときにピンク色の生地を見つけるのが困難だったことが理由とされています。

また1979年に、街灯にレインボーフラッグを掲げたとき、街灯の柱と重なって1色が隠れてしまうハプニングがありました。そして、ターコイズが抜けて6色となります。

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レインボーフラッグとプライドフラッグ

その他のレインボーフラッグと、セクシュアルマイノリティに関係するフラッグを紹介していきます。

ギルバートベイカープライドフラッグ

ギルバートベイカープライドフラッグ

ギルバートベイカーさんが最初に作った8色のレインボーフラッグです。ギルバート・ベイカーさんは「私たちの愛を祝う前向きな何か」を作りたかったとしています。

1978-1999プライドフラッグ

1978-1999プライドフラッグ

レインボーフラッグの需要に対して、ピンク色の入手が難しく量産ができなかった為、ピンク色を抜いたバージョンのレインボーフラッグとなります。

1978年から1999年までこの7色のレインボーフラッグが使われていました。

レインボープライドフラッグ

レインボープライドフラッグ

このフラッグは、LGBTコミュニティ全体を象徴する為に使用されています。組織や企業は、このフラッグをシンボルとして使用して、LGBTコミュニティの全ての人にとって安全な場所であることを示しています。

レインボーフラッグを作成した、ギルバート・ベイカーさんによって、ターコイズが外された為、大量生産がしやすくなりました。

フィラデルフィアの人々の色を含むフラッグ

フィラデルフィアの人々の色を含むフラッグ

このフラッグは、LGBTコミュニティの黒人と茶色の人々と彼らが直面する独特の課題を表現するために2017年に作られました。

フィラデルフィアマガジンでは、「私たちのコミュニティ全てのメンバーをサポートします」と語っています。(参考:https://www.phillymag.com/news/2017/06/08/philly-pride-flag-black-brown/

クィアピープル

クィアピープル

このフラッグは起源不明です。BLM運動との連携と、クィアと黒人のコミュニティの交差点を表しています。

BLM(Black Lives Matter)運動とは、アフリカ系アメリカ人のコミュニティに端を発した、黒人に対する暴力や構造的な人種差別の撤廃を訴える、国際的な消極行動主義の運動のことです。(参考:https://ideasforgood.jp/glossary/black-lives-matter/

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前進するプライドフラッグ

前進するプライドフラッグ

このフラッグは、2018年にダニエル・クエーサーさんによって作成されました。フィラデルフィア版のプライドフラッグと、トランスジェンダーのフラッグを組み合わせて作っているそうです。

バイセクシュアルフラッグ

バイセクシュアルフラッグ

このフラッグは、活動家のマイケル・ペイジさんによって作られました。彼は、バイセクシュアルの人々が繋がりを感じるためのシンボルを作りたかったそうです。

使用されている3色には意味があり、ピンクには同性の魅力、ブルーには異性の魅力、パープルには男女両方への魅力の意味があるそうです。

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パンセクシュアルフラッグ

パンセクシュアルフラッグ

このフラッグの作成者は不明です。2010年にインターネット上で使われるようになり、以降、パンセクシュアルのフラッグとなっています。

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ポリセクシュアルフラッグ

ポリセクシュアルフラッグ

ポリセクシュアルを象徴するフラッグです。2012年にTumblrで作成されました。

アセクシュアル(Aセクシュアル)フラッグ

アセクシュアルフラッグ

アセクシュアルのフラッグはコミュニティへの意識を高める為に、2010年に作成されました。それぞれのカラーに意味があります。

黒はアセクシュアルを表す色、灰色は、アセクシュアルとデミセクシュアルを表す色、白はセクシュアリティを、紫はコミュニティを表しています。

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デミセクシュアルフラッグ

デミセクシュアルフラッグ

デミセクシュアルは、アセクシュアルのスペクトルの一部とされている為、アセクシュアルのフラッグに似ています。

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ゲイフラッグ

ゲイのフラッグは、レインボーフラッグに統合されがちですが、一応、固有のフラッグがあります。日本で見ることは滅多に無いでしょう。ゲイ当事者である自分も今まで一度も見たことがありませんでした。

ゲイのフラッグは、2019年7月10日に作成され、海外では割と使われることがあるようです。ゲイにフラッグのモチーフは自然だそうです。理由は、男性同性愛は、しばしば不自然と見なされることが多いため、自然をモチーフに作られたそうです。

紫色は勇気、インディゴブルーは多様性、表現、関係、生活の多様性を表現しているとのこと。(参考:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:New_Gay_Pride_Flag.svg

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レズビアンフラッグ

レズビアンフラッグ

元々のレズビアンのフラッグには、左上にキスマークがありました。その為、一部の人々は今でもキスマークを、フェミニン、またはレズビアンを表すために使用しています。

2018年のミディアムの記事で、フラッグ作成者のナタリーさんは、トランスフォビアや、バイフォビア、人種差別などで告発されました。その影響で、新たなフラッグが作成され、画像のフラッグとなっています。

暗いオレンジ 性別の不適合
中間のオレンジ 独立
明るいオレンジ コミュニティ
女性らしさとユニークな関係
明るいピンク 静けさと平和
中間のピンク 愛とセックス
暗いピンク 女性らしさ

カラーにはそれぞれ意味があり、上記のような意味を持ち合わせています。

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インターセックスフラッグ

インターセックスフラッグ

インターセックスフラッグは、2013年にモーガン・カーペンターさんによって作られました。

このフラッグには「誤解や固定概念に依存することなく、人々がインターセックスの人々を表現するために使用できるイメージを作成したかった」という思いが込められているそうです。

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トランスジェンダーフラッグ

トランスジェンダーフラッグ

トランスジェンダーフラッグは、1999年にトランスジェンダー女性のモニカ・ヘルムズさんによって作成されました。

青は男の子を、ピンクは女の子を、白は移行中の人、性別が無い人、または中立な人を表しているとされています。

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ジェンダークィアフラッグ

ジェンダークィアフラグ

ジェンダークィアのフラッグは、2011年にマリリン・ロキシーさんによって作成されました。(参考:Pride

ラベンダーは両性具有を、白色は性別のアイデンティティを、緑は非バイナリーの人々を表しています。

ジェンダーフルイドフラッグ

ジェンダーフルイドフラッグ

ジェンダーフルイドフラッグは、2012年にJJ・プールさんによって作成されました。(参考:https://outrightinternational.org/content/flags-lgbtiq-community

ピンクは女性らしさを、白は全ての性別を、紫は男性らしさと女性らしさの両方を、黒は性別の欠如を、青は男らしさを表しています。

JJ・プールさんは、ジェンダーフルイドにフラッグが無く、ジェンダーフルイドがクィアであることにも違和感を感じていた為、フラッグを作成したと述べています。

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Aジェンダーフラッグ

アジェンダーフラッグ

Aジェンダーとは、性別を持たないというセクシュアリティです。日本ではあまり馴染みが無いかもしれません。(参考:https://www.lexico.com/en/definition/agender

このAジェンダーのフラッグは、2014年にSalemXによって作成されました。黒と白は性別の欠如を、灰色はジェンダーレスを、緑はノンバイナリーを表しているそうです。

アロマンティックフラッグ

アロマンティックフラッグ

アロマンティックとは、他人に対して恋愛感情を抱かないセクシュアリティです。フラッグ上では、緑がアロマンティックを、灰色と黒は無性と両性の全てを表しています。

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ノンバイナリーフラッグ

ノンバイナリー

ノンバイナリーフラッグは2014年にKey Rowanさんによって作られました。黄色が性別二元制以外の性別を、白が全ての性別と同一視する性を、紫が男女と女性の組み合わせである性を、黒がAジェンダーを表しています。

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ポリアモリーフラッグ

ポリアモリーフラッグ

ポリアモリーは、無限のパートナーを持つことができるので、無限に続くπがシンボルとなっています。黄金色は、性的な愛とは対照的に、感情的なつながりを表しています。

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ストレートアライフラッグ

ストレートアライフラッグ

黒×白とストライプと、虹色の組み合わせによって、LGBTとアライのサポートを表しています。

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レインボーフラッグを掲げることが意思表示や支援にもつながる

レインボーフラッグを掲げることが意思表示や支援にもつながる

LGBTの象徴ともいえるレインボーフラッグと、その色分けやそれぞれの色に込められた意味について少しでも知識を増やしていただけたでしょうか。

レインボーフラッグの下、LGBTへの理解が深まりより生きやすい世界が待っていることを期待したいです。