愛する人と永遠の愛を誓い合う結婚式は、人生の大切な節目です。日本では法的な同性婚が認められていない状況が続いています。しかし、多くのレズビアンカップルが素晴らしい結婚式を挙げています。

2025年現在、レズビアンカップルの挙式を歓迎する式場は全国で増加しています。女性同士のカップルをサポートする環境も整ってきました。東京ディズニーシーで行われた日本初の同性結婚式から10年以上が経過し、理解も深まっています。

この記事では、レズビアンカップルが結婚式を挙げる際の準備方法を解説します。ドレス選びから式場探しまで、実体験に基づく具体的な情報をお伝えします。法的な制約がある中でも、二人らしい結婚式を実現する方法があります。

レズビアンカップルの結婚式~日本での現状と基礎知識~

「女性同士でも結婚式を挙げていいの?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。答えは「もちろん、挙げられます」。結婚式は、お二人の愛を祝福する大切な儀式です。

性別に関係なく、誰もが自分たちらしい形で愛を誓い合う権利があります。日本国内でも、多くのカップルが素敵な結婚式を実現しています。

日本でのレズビアンカップル結婚式の最新動向

日本国内でレズビアンカップルの結婚式に対応している式場は増改傾向にあります。特に東京、大阪、名古屋などの都市部では、積極的に受け入れる式場が増えています。

2013年に元タカラジェンヌの東小雪さんと増原裕子さんが東京ディズニーシーで挙げた結婚式は、日本初の同性結婚式として話題になりました。ウェディングドレス同士での挙式という新しいスタイルを提示しました。

現在では、女性カップル専用プランを用意している会場も増えてきました。大手ホテルチェーンや有名な結婚式場でも、レズビアンカップルの挙式実績が増加しています。

スタッフの研修を実施している式場も多くなりました。LGBTsへの理解を深め、安心して相談できる環境が整いつつあります。

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パートナーシップ制度と結婚式の関係

2015年に東京都渋谷区から始まったパートナーシップ制度は重要な制度です。2025年現在、400を超える自治体で導入されています。

パートナーシップ制度は、法的に同性カップルの関係を認める制度です。結婚式を挙げる際の精神的な後押しにもなっています。

パートナーシップ証明書を取得したタイミングで結婚式を挙げるカップルも多いです。人生の大切な節目として位置づけられています。証明書があることで、親族への説明もしやすくなります。

ただし、パートナーシップ制度は法的な婚姻とは異なります。相続権や税制上の優遇などは受けられません。それでも、公的に認められることの意義は大きいです。

結婚式を挙げる意味とメリット

レズビアンカップルにとって結婚式は、単なるイベントではありません。家族や友人に正式にパートナーを紹介する大切な機会となります。

「2人で生きていくんだ」という覚悟を決めて、周りのみなさんに認めていただく機会です。法的な効力はなくとも、精神的な意味での「けじめ」として大きな価値があります。

実際に式を挙げたレズビアンカップルからは、多くの前向きな声が寄せられています。「家族との関係が良くなった」という声が特に多いです。

「職場でのカミングアウトがしやすくなった」「二人の絆がより深まった」という感想も聞かれます。周りの人たちに認められて夫婦になることの大切さを実感する声が多いです。

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レズビアンカップルの結婚式準備|重要な5つのポイント

結婚式を成功させるためには、事前の準備が欠かせません。レズビアンカップル特有の配慮事項もあります。

ここでは、実際に結婚式を挙げたカップルの経験を基にまとめました。押さえておきたい5つのポイントをご紹介します。

1. カミングアウトのタイミングと方法

結婚式を挙げることは、多くの人にレズビアンであることを伝えることになります。まだ伝えていない親族や友人がいる場合は、計画的に進めましょう。

式の2〜3ヶ月前には伝えておくことをおすすめします。相手に考える時間を与えることが大切です。

直接会って話すのが理想的です。遠方の場合は、手紙やビデオ通話でも構いません。「大切な報告があります」と前置きをして、落ち着いて話せる環境を作りましょう。

結婚式直前の報告は避けたほうが良いです。急な報告では、相手も心の準備ができません。余裕を持って伝えることで、理解を得やすくなります。

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2. 式場スタッフへの伝え方

式場見学の際、最初の段階で「レズビアンカップルです」と伝えることが大切です。遠回しに言うよりも、はっきりと伝えたほうが良いでしょう。

「パートナーと結婚式を挙げたいのですが、女性同士のカップルでも大丈夫でしょうか」という聞き方で問題ありません。LGBTsフレンドリーな式場であれば、温かく迎えてくれます。

対応に違和感を感じたら、別の式場を検討しましょう。無理に進める必要はありません。理解ある式場を選ぶことが、幸せな結婚式への第一歩です。

式場選びの際は、過去の実績も確認しましょう。レズビアンカップルの挙式経験がある式場なら、より安心です。

3. アウティング対策とプライバシー保護

アウティングとは、本人の同意なくセクシュアリティを他人に伝えることです。結婚式では、この点に特に注意が必要です。

まだカミングアウトしていない人がいる場合は、貸切プランがおすすめです。レストランウェディングやゲストハウスなら、比較的リーズナブルに貸切が可能です。

写真撮影の際のSNS投稿ルールを事前に決めておきましょう。「撮影OK、SNS投稿NG」などのルールを設定します。ゲストにも協力してもらいましょう。

受付での配慮も重要です。参列者リストの管理を徹底し、関係者以外が入らないようにします。プライバシーを守ることで、全員が安心して参加できます。

4. 呼称の決め方と進行上の配慮

司会進行での呼び方は、事前にしっかりと打ち合わせをしておきましょう。「両新婦」「おふたり」「○○さんと△△さん」など、様々な選択肢があります。

「両家新婦」という丁寧な呼び方を希望するカップルもいます。自分たちが心地よい呼び方を選択できます。無理に従来の形式に合わせる必要はありません。

招待状の差出人名も柔軟に対応可能です。「両家」ではなく個人名にすることもできます。式場のプランナーと相談しながら、自分たちらしい表現を見つけてください。

司会者のコメントについても事前確認が重要です。ジェンダーステレオタイプを含む表現は避けてもらいましょう。「夫婦」「家族」という言葉を使うときも、二人の関係性を尊重した表現にしてもらいます。

5. ゲストへの配慮とトイレ対応

LGBTsの友人が参列する場合、特別な配慮が必要になることもあります。トランスジェンダーの方がいる場合は、トイレの使用について配慮しましょう。

多目的トイレの場所を事前に確認しておきます。必要に応じて案内できるようにしておきましょう。

受付の配置も工夫が必要です。新郎側・新婦側という従来の形式にこだわる必要はありません。「あいうえお順」「到着順」など、柔軟な対応で問題ありません。

ゲスト全員が心地よく過ごせる環境づくりを心がけましょう。事前の準備と配慮で、みんなが笑顔になれる結婚式になります。

レズビアンカップル歓迎の結婚式場|地域別おすすめリスト

全国には、レズビアンカップルの結婚式を積極的にサポートしている式場があります。地域別におすすめの式場をご紹介します。

東京のおすすめ式場

東京には、レズビアンカップルのウェディング実績が豊富な式場が集中しています。選択肢が多いのが特徴です。

東京ディズニーシー・ホテルミラコスタは、日本初の同性結婚式が行われた歴史的な場所です。園内でウェディングドレス同士でのミニパレードも可能です。

アニヴェルセル東京ベイは、お台場の美しいロケーションが魅力です。専門のプランナーが在籍しています。レズビアンカップルの挙式を多数手がけてきた実績があります。

ホテルニューオータニは、伝統と格式を重んじる式場です。女性同士のカップルも温かく迎え入れる体制が整っています。経験豊富なスタッフが、きめ細やかなサポートを提供してくれます。

明治記念館も、レズビアンカップルの挙式に対応しています。日本庭園を望む会場で、和装での挙式も可能です。

大阪・関西のおすすめ式場

関西エリアでも、レズビアンカップルを歓迎する式場が増えています。大阪を中心に、多様な選択肢があります。

ザ・ガーデンオリエンタル大阪は、緑豊かなガーデンが印象的です。開放的な空間で、自然体の結婚式が叶います。

スタッフ全員がLGBTs研修を受けています。レズビアンカップルも安心して任せられる環境が整っています。

京都のFUNATSURU KYOTO KAMOGAWA RESORTは、鴨川を望む絶好のロケーションです。和装での挙式も人気があります。日本の伝統美を取り入れた結婚式が可能です。

神戸の北野異人館も、レズビアンカップルの挙式実績があります。異国情緒あふれる雰囲気が特徴的です。

その他地域の式場

地方都市でも、レズビアンカップルを歓迎する式場は着実に増えています。各地域に選択肢があります。

札幌のプレミアホテル中島公園札幌は、北海道を代表するホテルです。レズビアンカップルの挙式にも積極的に対応しています。

名古屋のザ・カワブンナゴヤは、歴史ある料亭をリノベーションした会場です。和モダンな雰囲気で挙式できます。

福岡のホテルオークラ福岡も、レズビアンカップルのウェディングに対応しています。九州地方での挙式を検討している方におすすめです。

沖縄のカフー リゾートは、LGBTsウェディングに特化したプランを提供しています。初回問い合わせから挙式まで同じ担当者が対応してくれるので安心です。

式場選びのチェックリスト

式場を選ぶ際は、以下のポイントを確認しましょう。事前の確認で、トラブルを避けることができます。

確認項目 重要度 チェック内容 備考
挙式実績 レズビアンカップルの挙式経験 実績がある式場が安心
スタッフ対応 理解と親身な対応 初回相談で判断
衣装の選択肢 ドレス・スーツの種類とサイズ 女性用タキシードの有無も確認
貸切対応 プライベート空間の確保 必要に応じて検討
持ち込み料 衣装等の持ち込み費用 自前衣装の場合確認
演出の柔軟性 伝統的演出の変更可否 バージンロード等の対応

これらの項目を確認することで、安心して結婚式の準備を進められます。妥協せず、理想の式場を見つけましょう。

人気の挙式スタイルと衣装選び|レズビアンカップルの選択肢

レズビアンカップルの結婚式では、従来の枠にとらわれない自由なスタイルが人気です。お二人の個性を大切にしながら、理想の結婚式を作り上げていきましょう。

ドレス×ドレスの着こなし術

レズビアンカップルの多くが選ぶのが、二人ともウェディングドレスを着用するスタイルです。女性同士ならではの楽しみ方があります。

プリンセスラインのドレスと、大人っぽいラインのドレスを組み合わせるカップルも多いです。それぞれの個性を活かしながら、統一感を演出できます。

ヘッドアクセサリーや靴、ブーケをお揃いにすることで、さりげなく合わせ感のあるコーディネートが可能です。色違いのドレスを選んで、グラデーションを楽しむカップルもいます。

お色直しでは、一人がカラードレス、もう一人が白いドレスのままなど、変化を楽しむこともできます。女性同士だからこそできる、繊細なコーディネートが魅力です。

スーツスタイルの需要と課題

普段からボーイッシュやマニッシュな服装を好む女性の場合、結婚式でもパンツスタイルを希望することがあります。しかし、現状では課題が多いです。

男性用のタキシードは男性の体型に合わせて作られています。Sサイズであっても女性が着ると身幅も丈も長く、肩幅も大きくて合わないのでブカブカした印象になってしまいます。

女性用のタキシードやスーツの需要は高まっていますが、まだ選択肢が限られています。オーダーメイドで作成するカップルも増えています。

一部の式場では、女性の体型に合わせたタキシードを用意し始めています。今後、選択肢が増えることが期待されています。

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フォトウェディングという選択

大規模な披露宴は行わず、写真撮影をメインにしたフォトウェディングが人気です。費用を抑えながら、思い出を形に残せます。

費用は10万円程度から可能です。経済的な負担も少なく、気軽に実施できます。衣装レンタルと撮影がセットになったプランが多いです。

ロケーション撮影なら、思い出の場所で撮影できます。美しい景色を背景に、自然な表情を残せます。季節の花々や海辺、歴史的建造物など、お二人らしい場所を選べます。

撮影後、親しい友人だけを集めた食事会を開くのも素敵です。カジュアルな雰囲気で、みんなでお祝いできます。

人前式の自由な演出

宗教や形式にとらわれない人前式は、レズビアンカップルに最も人気のスタイルです。誓いの言葉も自分たちで作成できます。

伝統的なバージンロードの演出に違和感を感じる場合は、二人で一緒に入場するスタイルも選べます。父親と歩く代わりに、母親や友人と歩くこともできます。

リングリレーという演出も人気です。ゲスト全員でリングをリレーし、祝福の気持ちを込めます。全員参加型の演出で、一体感が生まれます。

大切な友人に証人になってもらうのも心温まる演出です。二人の関係を見守ってきた人からの祝福は、特別な意味を持ちます。

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実際の費用と節約術|予算別プランニング

結婚式の費用は、規模やスタイルによって大きく異なります。予算に合わせて、無理のない範囲で計画を立てることが大切です。

一般的な費用相場(50万~200万円)

ゲストハウスやホテルでの挙式・披露宴の相場を見てみましょう。30名規模で100万円前後が目安です。50名規模では150万円前後になります。

内訳として、会場費が全体の約30%を占めます。料理・飲み物が約40%、装花が約10%です。写真・映像、衣装、引出物なども含まれます。

レズビアンカップルの場合、ドレスを二着用意することが一般的です。ウェディングドレスは一般的に20〜40万円程度です。お色直しを含めると、衣装代は高めになる傾向があります。

一方で、スーツを選ぶ場合は費用を抑えることができます。女性用スーツなら10〜20万円程度で済むことが多いです。

フォトウェディングなら10万円から

費用を抑えたい場合は、フォトウェディングがおすすめです。スタジオ撮影なら10万円程度から可能です。

ロケーション撮影でも20〜30万円程度で実現できます。衣装のレンタル、ヘアメイク、撮影、アルバム作成まで含まれています。

コストパフォーマンスに優れた選択肢です。後日、カジュアルなパーティーを開催する方法もあります。トータルでも50万円以内に収めることができます。

撮影枚数やアルバムのページ数で価格が変わります。必要最小限のプランから始めて、後から追加することも可能です。

ご祝儀の考え方

とくに何かコンセンサスが得られているわけではないですが、レズビアンカップルの結婚式でも、ご祝儀の相場は一般的な結婚式と変わらないケースが多いようです。友人なら3万円、親族なら5〜10万円が目安です。

会費制のパーティー形式にすることも可能です。ゲストの負担を軽減できます。1.5次会スタイルなら、会費1〜2万円程度が適切です。

カジュアルな雰囲気の中で楽しめます。堅苦しくない式を希望する方にはおすすめです。会費制なら、予算の計算もしやすくなります。

ご祝儀制と会費制、どちらを選ぶかは自由です。ゲストの顔ぶれや式のスタイルに合わせて決めましょう。

節約のポイント

結婚式の費用を抑えるポイントをご紹介します。工夫次第で、大幅な節約が可能です。

節約項目 節約方法 削減額目安 注意点
会場費 オフシーズンを選ぶ 10〜30% 真夏・真冬は避ける
装花 季節の花を使用 20〜40% シンプルでも素敵
ペーパーアイテム 手作りする 50〜70% 時間と手間が必要
写真・映像 友人に依頼 30〜50% プロとの差は理解
衣装 レンタルドレスを活用 30〜50% サイズ確認は必須

これらの工夫で、トータル費用を大幅に削減できます。大切なのは、二人らしさを失わないことです。

体験談:実際に結婚式を挙げたレズビアンカップルの声

実際に結婚式を挙げたレズビアンカップルの声は貴重です。成功談も失敗談も含めて、リアルな体験をご紹介します。

東小雪さんの体験から学ぶこと

元タカラジェンヌの東小雪さんは、2013年に東京ディズニーシーで日本初の同性結婚式を挙げました。その体験談は多くのレズビアンカップルに勇気を与えています。

「私が女の子が好きだと気づいたのは、高校2年生のときでした。同性が好きだと気がついたときに、『あ、私には結婚ってないんだな』って思ったんです」

しかし、先輩のレズビアンカップルから結婚式を挙げた話を聞き、「女性同士でもできるんだ」と勇気をもらったそうです。

式の準備を進める過程で、母親から結婚式に参加しないという連絡があり、精神的に辛い時期もありました。それでも、友人たちが支えてくれて、本当に幸せだったと振り返っています。

「結婚式を挙げてからの生活って異性も同性も大変だと思います。でも、結婚式を挙げていると、支えてくれる人が周りにいるということに気づけます」

家族の反応と変化

多くのレズビアンカップルが、結婚式を通じて家族との関係が改善したと話しています。実際にパートナーと向き合う姿を見ることが大切なようです。

「最初は戸惑っていた母が、式当日は誰よりも泣いていました」(30代・看護師)

「父は最初から応援してくれていました。親戚への説明に苦労しましたが、式に参加してもらったことで理解が深まりました」(40代・教師)

「祖母が一番喜んでくれたのが意外でした。孫の幸せな姿を見られて良かったと言ってくれました」(20代・美容師)

一方で、家族の参加が得られないケースもあります。それでも、友人たちの支えで素晴らしい式になったという声も多いです。

準備で苦労したこと

衣装選びで苦労したという声が多く聞かれます。特にボーイッシュな方向けの衣装の選択肢が限られていることが課題です。

「女性用のタキシードがなくて、男性用を着たらブカブカでした。結局オーダーメイドで作りました」(30代・デザイナー)

「式場選びでは、4軒目でようやく理想の場所に出会えました。最初の3軒は対応に違和感がありました」(30代・会社員)

司会者との打ち合わせも重要だったという声があります。「ジェンダーステレオタイプな表現を避けてもらうのに苦労しました」(40代・公務員)

「両家顔合わせの設定が難しかったです。お互いの親の理解度が違ったので、タイミングを見計らいました」(30代・エンジニア)

やってよかったこと

「結婚式を挙げたことで、二人の関係に自信が持てるようになりました」(20代・アーティスト)

周りからも正式なパートナーとして認識してもらえます。生きやすくなったという声が多いです。

「写真や映像として形に残ることが嬉しいです。いつでも幸せな瞬間を振り返れます」(40代・医師)

「ヘッドアクセサリーやブーケをお揃いにしたことで、統一感のある写真が撮れました。女性同士ならではの楽しみ方ができました」(30代・美容師)

「友人たちが本当に祝福してくれました。LGBTsの友人も、そうでない友人も、みんなが笑顔でした」(30代・会社員)

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よくある質問と悩み|Q&A形式で解説

結婚式を検討する際によく寄せられる質問にお答えします。不安や疑問を解消して、安心して準備を進めていきましょう。

婚姻契約公正証書は必要?

法的な保護を求める場合は、婚姻契約公正証書の作成をおすすめします。同性婚が認められていない日本では、重要な書類です。

財産の共有、医療における意思決定、相続などについて定められます。二人の約束事を公的な文書にすることができます。

作成費用は5〜10万円程度かかります。将来のトラブルを防ぐ意味でも価値があります。LGBTsに理解のある行政書士や弁護士に相談しましょう。

公正証書があれば、病院での面会や手術の同意なども可能になります。パートナーとして認められやすくなります。

母親が参加しない場合の対処法

家族の理解が得られず、結婚式に参加してもらえないケースもあります。特に母親の不参加は精神的に辛いものです。

しかし、それでも結婚式を挙げる意味はあります。友人たちの支えで、素晴らしい式になることも多いです。

欠席する家族のために、後日写真や映像を見てもらう機会を作ることもできます。時間をかけて理解を得ることも大切です。

「母は参加しませんでしたが、後日写真を見て泣いていました。今では理解してくれています」という体験談もあります。

バージンロードはどうする?

伝統的なバージンロードの演出に違和感を感じるレズビアンカップルは多いです。父親と歩くことに抵抗がある場合の選択肢をご紹介します。

二人で一緒に入場するスタイルが人気です。手をつないで入場することで、対等な関係性を表現できます。

母親と歩くという選択肢もあります。また、兄弟姉妹や親友と歩くカップルもいます。

バージンロード自体を省略することも可能です。自分たちらしい演出を選びましょう。

子供を持つことは可能?

日本でレズビアンカップルが子供を持つことは、現状では難しい面があります。しかし、不可能ではありません。

精子提供を受けて妊娠・出産する方法があります。匿名ドナーや知人からの提供を受けるケースがあります。海外では一般的な方法ですが、日本では法整備が追いついていません。

里親制度を利用する道もありますが、条件が厳しいのが現状です。自治体によって対応が異なります。

将来的には、制度が改善される可能性もあります。希望を持ち続けることが大切です。

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LGBTsフレンドリーな結婚式サービス

LGBTsカップル向けの結婚式サービスも充実してきています。専門的なサポートを受けられるサービスをご紹介します。

専門プランナーの存在

LGBTsカップル専門のウェディングプランナーが増えています。当事者のプランナーも活躍しています。

細かな配慮や、経験に基づくアドバイスが受けられます。衣装選びから演出まで、レズビアンカップル特有の悩みに対応してくれます。

ネットワークも豊富で、LGBTsフレンドリーな業者を紹介してもらえます。女性用タキシードを扱う店舗など、特殊なニーズにも対応可能です。

料金も一般的なプランナーと変わりません。むしろ、無駄を省いて効率的に準備できるメリットがあります。

オンライン相談の活用

地方在住の方や、忙しい方にはオンライン相談が便利です。自宅から気軽に相談できます。

ビデオ通話で式場の様子を見ることも可能です。実際に足を運ばなくても、雰囲気を確認できます。複数の式場を効率的に比較できます。

オンラインでの打ち合わせも増えています。仕事の合間や、夜間でも対応可能な場合があります。時間を有効に使えます。

資料もデジタルで共有できます。いつでも確認でき、パートナーとの情報共有も簡単です。

サポート団体の活用

LGBTs支援団体が、結婚式のサポートをしている場合があります。相談や情報提供を受けられます。

同じ境遇のカップルと情報交換できる機会もあります。経験者のアドバイスは貴重です。不安や悩みを共有できます。

法的なサポートも受けられる場合があります。公正証書の作成や、各種手続きのアドバイスをもらえます。

地域によって活動内容は異なります。まずは地元の団体を調べてみましょう。オンラインでの活動も増えています。

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今後の展望|日本の同性婚と結婚式の未来

日本における同性婚の法制化に向けた動きも活発化しています。結婚式を取り巻く環境も、今後さらに改善されることが期待されます。

法制度の変化の可能性

2024年から2025年にかけて、複数の高等裁判所で違憲判決が出されました。同性婚を認めない現状は憲法違反という判断です。

世論調査では、7割を超える国民が同性婚に賛成しています。特に若い世代では、8割以上が賛成という結果も出ています。

政治の場でも議論が進んでいます。与野党問わず、理解を示す議員が増えています。法制化への期待が高まっています。

G7諸国で同性婚が認められていないのは日本だけです。国際的な圧力も高まっています。近い将来、変化が起こる可能性があります。

企業の取り組み

多くの企業がLGBTsフレンドリーな取り組みを始めています。結婚式業界も例外ではありません。

大手ブライダル企業が、LGBTs研修を実施しています。司会者への教育も進み、ジェンダーニュートラルな進行が可能になっています。

女性用タキシードの開発も進んでいます。ボーイッシュな女性のニーズに応える衣装が増えることが期待されます。

結婚式場のLGBTs認証制度も検討されています。安心して選べる目印になることが期待されます。

社会の意識変化

LGBTsへの理解は、確実に広がっています。結婚式を挙げるレズビアンカップルも、珍しくなくなってきました。

メディアでの露出も増えています。ポジティブな報道が増えることで、偏見が減少しています。ロールモデルとなる存在も増えています。

教育現場でも、多様性教育が進んでいます。若い世代は、より自然にLGBTsを受け入れています。未来は明るいと言えるでしょう。

地方でも理解が広がっています。都市部だけでなく、全国的な変化が起きています。どこでも安心して暮らせる社会に近づいています。

まとめ

レズビアンカップルの結婚式は、もはや特別なことではありません。多くの式場がレズビアンカップルを歓迎し、素敵な結婚式をサポートしています。2025年現在、全国で選択肢が広がり続けています。

大切なのは、お二人が心から幸せを感じられる結婚式にすることです。周りの目を気にしすぎず、自分たちらしさを大切にしてください。理解ある式場やプランナーは必ず見つかります。

準備は大変かもしれませんが、一生の思い出に残る素晴らしい一日になるはずです。家族や友人の理解も、結婚式を通じて深まることが多いです。女性同士ならではの楽しみ方もたくさんあります。愛する人と永遠を誓い合う瞬間に、性別は関係ありません。お二人の愛が、たくさんの祝福に包まれる素敵な結婚式になることを心から願っています。

参考記事: