「出会いは求めているけど、マッチングアプリはちょっと……」と、抵抗感を抱くレズビアンの方、いませんか?レズビアンの出会いには、SNS、イベント、アプリ、ビアンバーなどさまざまですが、悩んだらまずはアプリがおすすめです。
中には「マッチングアプリ=出会い系」「出会い系=体の関係」というイメージがついている人もいるかもしれませんが、最近ではアプリ上で恋人だけでなく、友人やコミュニティを見つけることも主流となりつつあります。
自分が何を求めているか、マッチしたい人とどのようなことをしたいかなど、個人のしたいことを優先し、同じ目的の人と出会えることがマッチングアプリの魅力でもあります。
そこで、今回はおすすめのレズビアンアプリや、マッチングアプリ成功率アップのポイントなど、みなさんの知りたいアレコレを解明しちゃいます!!
マッチングアプリはレズビアンのメジャーな出会い方
レズビアン当事者、非当事者に関わらず、マッチングアプリは出会い方の一つとして人気となっています。
LGBTsのなかでも、職場や家族、友人など、自分のセクシュアリティをオープンにしないことを選択する当事者は多くいます。さらにレズビアンであることを伝えるまで、異性愛者であると思われるケースも珍しありません。
異性愛が前提となる社会では、なかなかレズビアンであることを公表するのは難しく、日常を過ごすなかでレズビアンと出会いにくくなってしまう現状があるのです。「レズビアンであることを公表していないけど、出会いはほしい」「レズビアンと出会える機会が少ない」。
そう悩んでる方こそ、使いやすいのがマッチングアプリです。ぜひ、この際にアプリの利用を検討してみてくださいね!
チェック → 出会いが少ない……と思ってる方必見!レズビアン向けアプリって実際のところどうなの?
レズビアンにおすすめのマッチングアプリ10選!
マッチングアプリで出会いやすいことは想像できますが、実際にどのアプリを使えばいいかは悩みどころです。さらに、レズビアン向けマッチングアプリであることにも注力しなければなりません。
そこで、この記事では特におすすめしたい、レズビアン向けマッチングアプリを10つご紹介します。
Cosy
レズビアン、バイセクシュアル、トランスジェンダー同士で出会いたい人におすすめなのがCosy(コージー)です。
一般的なマッチングアプリでは、マッチした人のみとメッセージできることが前提としてありますが、Cosyは気になった相手にメッセージを送ることができ、話すチャンスがぐんっと上がるのが他にはないポイントです。
電話機能も付いており、メッセージより電話派の人は嬉しいですね。
Zoe
Zoe(ゾーイ)は、セクマイ女性に特化したマッチングアプリです。
アイデンティティ(ノンバイナリー、ジェンダーレス、不明など)やジェンダーを選択できるだけけでなく、募集(デート、恋人、友達)、交際ステータス、飲酒や喫煙の有無、興味、見た目(目の色、髪の色、体型、タトゥーなど)も細かく設定できるため、相手がどのような人なのかを想像しやすいのが特徴です。
ですが、個人的に利用してみて、TinderやBumbleなど登録者数の多いアプリと比べると、レズビアンユーザーの数が少ないこともあり、マッチの確率は下がった印象です。
課金すると右スワイプ(いいね)してくれた人を見ることができるので、「本気で出会いたい!!!」という人は、1ヶ月だけ課金してみるのもいいかもしれません。
HER
HER(ハー)は、筆者が個人的にイチオシしているアプリです。レズビアンだけでなく、トランスジェンダー、クィア、バイセクシュアルなど、全てのセクマイ女性を対象にサービスを展開しています。
さまざまな特徴がありますが、そのなかでもジェンダー、セクシュアリティ、ジェンダープロナウン(代名詞)の選択が多いことに感動しました。さらに、アプリ内での説明事項や表現もジェンダーニュートラルになっていて、セクマイ女性のためのセーフティスペースとしての活用できるアプリとなっています。
Bumble
Tinderに並び世界中で人気のアプリBumble(バンブル)は、海外のユーザーが多いことが特徴です。
アプリを利用したことのある筆者の印象としては、ユーザーの約半分が外国人でした。そのため、英語を学びたい日本人ユーザーも多くいます。そして肝心のレズビアンはというと、比較的多いといえるでしょう。マッチング相手の性別はもちろん、自分のセクシュアリティやジェンダーの選択肢があります。
また、当事者のなかではプロフィールに、自分のセクシュアリティやレインボーの絵文字を記載する人もみられ、割とオープンな人が多い印象となります。
PIAMY
PIAMY(ピアミー)は、2021年にアンドロイド版をリリースしたレズビアン、セクマイが出会える完全事前承認制の共感系SNSアプリです。「その人らしさを知って共感でつながる」をコンセプトとしているため、文章や写真をSNSのように投稿し、少しずつ仲良くなっていくような出会いができます。
投稿時には「ピアリング」という独自のハッシュタグを使用することで、気の合う人や似た趣味の人と自然と繋がることが可能です。無理せず気長に出会いを求めている人におすすめといえるでしょう。
lafuru
「ゆるーく繋がるLBT向けSNS掲示板アプリ」と名乗ったlafuru(ラフル)。なかなかレズビアンならではの悩みや話題を外に持っていくのは難しかったりしますよね。
アプリでの出会いとなると、がっついた人が多いイメージもあるかもしれませんが、lafuruはコンセプト通り、ゆるーい人が集まっています。恋人、友人、コミュニティづくり、オフ会、今すぐ電話/遊びたい人など、さまざまな募集内容を検索できます。
マッチングアプリでありがちな、「せっかくコミュニケーション取ったのに、相手の求めているものが違かった……」というズレをマッチングする前に埋めてくれるのは、lafuruならではでしょう。
Freeena!
Freeena!(フリーナ)とは、出会い方が選べるLBT女性向けSNSアプリです。雰囲気、趣味、目的、つぶやき、お店、イベント、オフ会、NPO、サークルなど、さまざまな要素を通じて出会いを楽しめるのが特徴として挙げられます。
アプリ内では匿名で悩み相談もできます。必ずしもデート目的で使う必要がないので、自身の好みに合わせてリアルタイムに繋がれるのがポイントです。
Badoo
Badoo(バドゥ)は、かなりシンプルなデザインで使いやすいのが特徴。マッチングアプリ初心者の方でも、すぐに使い方をマスターできちゃいます。
有名人そっくりさん機能では、タイプの人を気軽に検索できるので、ビジュアル重視の方にはおすすめです。しかし、運営会社がロンドンにあるため、海外ユーザーが多くマッチしたとしても日本で会うことは難しいかもしれません。
何かトラブルがあった際は、対応が英語となってしまうのも懸念点として挙げられます。
Spindle plus for L
ガツガツした雰囲気が苦手な方には、Spindle(スピンドル)がおすすめ!
Twitterのように、つぶやいたり、誰かの投稿に対していいねやコメントすることもでき、相手とのコミュニケーションを重視できます。また、アプリ上の出会いだけでなく、運営会社が2ヶ月に1度イベントを主催し、ユーザー同士が出会える場をリアルに提供している点も特徴です。
Tinder
世界中で人気のTinder(ティンダー)。ユーザーの半分以上が18〜24歳で、同世代の友達や恋人を探しやすいのがポイント。
さらに、マッチングする相手の性別を選択できたり、自認するセクシュアリティ、ジェンダーを設定できます。その設定したセクシュアリティは、相手からは見られないようにする非表示機能も付いており、アウティングやバレを気にする必要もありません。
筆者自身も、レズビアンのコミュニティを広げようとさまざまな方法を試しましたが、知り合った人の大半がTinderからでした。ユーザー数が他のアプリと比べてダントツで多いため、出会いのチャンスも増えるのだと考えられます。
レズビアン女性とマッチしたい方は、積極的にTinderの機能を利用することをおすすめします!
チェック → レズビアン女性とマッチングできる!?Tinderで検証
マッチングアプリでの成功率の上げ方
レズビアンにおすすめのマッチングアプリを12つご紹介しました。上の中から気になるアプリを見つけたら、次は成功率をUPさせることに限ります!
以下の4点を意識して、出会えるチャンスをぐんっと上げてみてください。
印象の良いプロフィール写真
アプリ上での出会いは第一印象が重要です。
実際に出会うのとは異なり、顔しか見えない状態で話を交わすこととなります。そのため、相手の顔写真が写っていないものや暗そうな表情だと、悪い印象を与える場合もあるのです。
また、プロフィール画像から性格や人相を判断する人もいるため「この人と話したい!」と思ってもらえるような明るいプロフィール写真を選んでみてください!
一目で分かりやすいプロフィールを書く
マッチングアプリ内では、かなり多くのユーザーがいるため、その中でプロフィールを読んでもらうのは至難の業です。一目でわかりやすいプロフィールを完成させることを意識し、以下の点に注意してみてください。
- 何を伝えたいのかを明確にする
- 相手が気になるであろう話題(アプリの利用目的、性格、休日の過ごし方など)を入れる
- 女性限定アプリではない場合は、レズビアンであることをプロフィールに記載することも一つの手!
- 自己紹介は長すぎず短すぎず
相手のペースに合わせたメッセージのやりとり
ガツガツこられるのが苦手な人もいるかもしれません。マッチしたということは、それなりにお互いが興味を示している証拠。
せっかくのチャンスなので相手の興味を保つためにも、会話のテンポを意識してみてください。メッセージが苦手な人、返事が遅い人、すぐに返事したい人など、さまざまな人がいることを忘れずに。
返事が遅い人に対し、秒でメッセージを返してしまっては、返事を返さなければならないというプレッシャーを与えてしまうかもしれません。お互いが心地よくコミュニケーションできることが重要なのです。
初めてリアルで会うときに気をつけたいこと
メッセージと対面では印象が全く異なることも珍しくありません。メッセージではよく話すのに、実際に会うと全く話さない人もなかにはいます。
いい意味でギャップがあればいいのですが、悪い方向に進んでしまうのなら勿体無いですよね。そうならないためにも、なるべくメッセージでのやり取りでは、自分をつくらず自然体で。
そこの部分に魅力を感じてくれたのなら、対面でもうまくいくはず。対面で会った際には相手の意思を尊重し、行きたいレストランや帰りたい時間など、お互いの同意の上で行動してみてください。
チェック → 彼女をつくりたいのに出会いがない……当事者が語る!レズビアンの恋愛事情について
マッチングアプリで出会うのが怖い場合は?
見ず知らずの人と出会うのに抵抗がある人も中にはいるでしょう。気になる人がいても、メッセージのやり取りやデートをするまでには至らないという人に向けて、マッチングアプリにおける不安の解消法を紹介します。
適切なアプリを選ぶ
マッチングアプリと一口で言っても、自分が望まない出会い方をしてしまったり、サクラが紛れ込んでいたり、良い思い出がないという人もいます。自分に合い、かつ安心できるマッチングアプリで出会うには、まず安全対策を徹底しているアプリを選ぶことが大切です。
怪しい人を報告できる「通報機能」、ユーザーが本人であることを示す「身分証明書の確認」、個人情報の取り扱いに配慮したことを示す、安全性の指標となる「プライバシーマークの取得」など、アプリ自体の体制を確認しましょう。
不安が解消されるまでメッセージを続ける
人によっては、メッセージなどのやり取りをせず、一回会ってみたいという人もいます。ですが、もし不安な気持ちが残った状態で相手と会ったら、会話も楽しめないでしょう。そのため、まずはやり取りを通して相手のことを知ることが大切です。
まずは会いたいと言われても、メッセージから始めたいことを伝えることは失礼なことではありません。逆に気持ちを尊重してくれない人とは、メッセージを続ける必要もないので、見極め材料の一つになります。
アプリ以外の出会いの場所と方法
これまではアプリの出会いについて紹介しました。出会いを求めている人のなかでは、アプリ以外の出会いも気になるでしょう。そこで、レズビアンの出会いの場所と方法を8つ紹介します!
ビアンバー
ビアンバーは、名前の通りレズビアンの集まるバーのことです。そこに行けば、多くのレズビアンを見つけられるので、コミュニケーションが自然と生まれやすいのが特徴。
都内では新宿二丁目がビアンバーの点在する地域として有名です。『gold finger』や『艶紗』など、女性向けのバーが立ち並んでいます。とはいえ、ゲイバーに比べるとレズビアンバーはかなり少ないのが現状です。
お店を見つけることができなかったら、ミックスバー(男女に向けたバー)に行ってみてもいいかも。カラオケができるバー、音楽を楽しめるバー、朝まで踊れるクラブなど、スタイルはさまざま。自分に合ったお店をチェックしてみてください。
チェック → 新宿二丁目のビアンバーに行ってみたい人必見!おすすめのお店をご紹介
ビアン向けのイベント
イベントではリアルにビアンさんと交流ができます。アプリでのやり取りが面倒だと感じてしまう人や相手の雰囲気を知りたい人などは、イベントに足を運ぶのが手っ取り早いでしょう。
TIPSY
TIPSYは、レズビアン、バイセクシャル女性など、セクマイ女性を主軸とした日本最大級の女性限定イベントです。主に東京、大阪、福岡の3都市で開催されており、東京会場は「CAMELOT」、大阪会場は「JOULE」、福岡会場は「GALA中洲」といった大型クラブで開催されています。「制服」「ハロウィン」「パジャマ」など、毎回テーマが異なり、参加者も一緒に楽しめるイベントです。また、来場者は「恋人募集」や「友達募集」のブレスレットを付けることで、それぞれの目的に合わせた出会いが実現できます。
GODDESS
GODDESSは、毎年開催されるウーマンオンリーのプールパーティーとして知られています。年間を通してプールパーティーのほか、クラブパーティーも開催。比較的海外からのお客さんも多く、グローバルな空間が広がっています。さらに、レズビアンGOGOやDJなど、パーティーならではのコンテンツが充実。プールパーティーではポールダンサーによるパフォーマンスも見られます。
RISE
2023年6月にスタートした女性限定のナイトパーティー「RISE」。「音好きの為のカッコよすぎる『日本一おもれぇ』イベント」をコンセプトとし、毎回音楽ジャンルが変わります。RISEに並んで2024年にできたイベント「MAXIMISE」はオールジェンダー歓迎。ジェンダーフリーの自由空間で音楽を楽しみたい人は、こちらもお勧めします。
DIAMOND CUTTER
女性限定のクラブパーティー「DIAMOND CUTTER」。新宿二丁目にあるビアンバー「DIAMOND HOLIC」がプロデュースしています。偶数月第2土曜日に新宿2丁目のAiSOTOPE LOUNGEで開催。初めての参加者や1人で参加する人も多く、友達を作りやすいイベントとなっています。イベントの前には初心者向けのオフ会も開催されており、そこで出会った人と楽しく参加できるように配慮されています。
婚活パーティー
真剣な出会いを求めるレズビアンの方たちのためのパーティーに参加してみるのもいいかもしれません。将来的にパートナーシップを宣誓したい人、同性婚が法制化されたら結婚したい人など、永続的なお付き合いを希望している方におすすめです。
レズビアン限定のパーティーを開催している『LGBTカップリングパーティー』は、大規模かつ初心者でも参加しやすいことで人気ですよ。
結婚相談所
パートナー探しをお手伝いする結婚相談所は、自分に合った相手を探す有効な手段です。
マッチングアプリでは、割り切った関係や友人を探している人も多く、真剣な交際に至るまでが難しいと感じる人もいるでしょう。自分の趣味や価値観に合う人とも出会いたい人は、サービスを利用してみてもいいかもしれません。
SNS
InstagramやTwitter、Facebookなど、多世代、多国籍の人たちとコミュニケーションが取れるSNS。相手の発信している投稿を見て、趣味や考え方をより知ることができますし、マッチングアプリとは異なり、メッセージを送るハードルもぐんっと下がります。
投稿に対してのコメントやスタンプなど、簡単に反応できるSNSだからこそ、相手とのコミュニケーションが生まれやすいのがポイントです。
掲示板
マッチングアプリやSNSが主流となる前は、掲示板から出会いが生まれるなんてこともありました。最近では「掲示板」という言葉すらも聞かなくなりつつありますが、実は今でも掲示板を使ってレズビアン同士が出会うことはあります!
その一つの理由は、クローズドで匿名性を維持しながらコミュニケーションが取れるから。マッチングアプリでは、自分の顔写真を設定しないと利用できない場合もあり、カミングアウトしていない人にとっては身バレが怖いものです。そういったことを心配せず、ストレスフリーに会話できるのは掲示板ならではのポイントです。
職場
職場でのレズビアンの出会いも、意外にも珍しくありません。職場でセクシュアリティをオープンにしていることで、同じレズビアンの人と知り合ったり、雰囲気や見た目で「レズビアンかも?」と思ったり、なかにはノンケ(異性愛者)の人を好きになったり、さまざまな出会いの始まりがあります。
仕事が忙しくて職場以外での出会いがないという人は、特に職場で人に目を向けることが多いかもしれません。一緒に残業や作業したり、相手のことを話題にあげたり。そんな職場恋愛も意外とアリかもしれないですよ!
友達の紹介
友達から紹介してもらったことがきっかけで、レズビアンの人と知り合った人は多いはず。
日本のLGBTsのコミュニティは小さいため、一人でもレズビアンの友達がいれば、そこから当事者に知り合いの輪が広がりやすくなります。まずは、レズビアンの知り合いを一人でもつくることから始めてみるといいかもしれません。
チェック → 友達を増やしたい?レズビアンとバイセクシュアルの友達の作り方
レズビアンにおすすめのマッチングアプリのまとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はレズビアンにおすすめのマッチングアプリや、出会うチャンスを上げるコツについてご紹介しました!マッチングアプリに抵抗があったという人も、一歩踏み出して使ってみてください。素敵な出会いが訪れることを願っています!