大阪でLGBTイベントをお探しの方へ。関西最大級のお祭りから、アットホームな交流会まで、大阪には様々なLGBTQ+イベントが開催されています。初めて参加する方も安心して楽しめるよう、無料で参加できるイベントが多く、年齢や性的指向を問わず誰でも歓迎されます。
「自分らしくいられる場所を見つけたい」「同じ境遇の仲間と出会いたい」「LGBTについて学びたい」など、どんな目的でも大丈夫。大阪には温かいコミュニティが待っています。今回は実際に開催されているイベント情報をもとに、参加方法や注意点まで詳しくご紹介します。
※当方IRISではLGBT以外のセクシュアルマイノリティも包括するという意味でLGBTsを掲げておりますが、本記事では分かりやすさを重視する為、LGBT、LGBTQ+として紹介していきます。
大阪のLGBTイベントとは
大阪って、本当にLGBTQ+の方にとって住みやすい街です。毎年開催される関西最大級のレインボーフェスタでは、何千人もの人が集まって虹色の旗を振りながら街を練り歩きます。でも、大きなイベントがちょっと苦手な方も大丈夫。梅田や天王寺の公民館で開かれる10人程度の小さな交流会もたくさんあります。
2022年には天満橋に「プライドセンター大阪」という常設の施設もオープンしました。ここでは月・木・金・土曜日に気軽に立ち寄れて、本を読んだりお茶を飲んだりしながら、のんびり過ごせます。
イベントの種類も豊富で、「悩みを相談したい」「友達が欲しい」「LGBTについて勉強したい」など、目的に合わせて選べるのが嬉しいところ。ほとんどが参加無料で、中学生から70代の方まで、みんなで一緒に楽しんでいます。
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大阪で開催される主要なLGBTイベント
大阪にはワクワクするようなLGBTイベントがいっぱい!規模も雰囲気も全然違うので、きっとあなたにピッタリのイベントが見つかります。
レインボーフェスタ
関西で一番大きなLGBTイベントといえば、やっぱりレインボーフェスタ!毎年開催されるお祭りで、ステージではカッコいいパフォーマンスが繰り広げられ、たくさんの団体がブースを出して楽しい企画を用意してくれています。
そして何といってもメインはパレード。みんなでレインボーフラッグを持って大阪の街を歩きます。初めて見る人はきっとビックリするかもしれません。でも、とっても温かい気持ちになりますよ。
参加費は無料で、LGBTの当事者じゃなくても全然OK。家族連れで来ている人もたくさんいます。企業の人たちが相談コーナーを設けてくれていたり、音楽やダンスのステージがあったり、LGBTフレンドリーなお店の紹介もあります。
2025年の開催も決定していて、2024年には過去最多の64,000人が参加した大イベント。「LGBTって何だろう?」と思っている人にこそ、ぜひ足を運んでもらいたいイベントです。みんなで一緒に多様性をお祝いしましょう!
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プライドセンター大阪のイベント
天満橋にある「プライドセンター大阪」は、関西では珍しい常設のLGBTQセンター。平日の月・木・金曜日と土曜日の15時から20時まで開いていて、いつでもふらっと立ち寄れるのが魅力です。
「アラフィフ以上の会」や「推し本を発表する会」など、ちょっとユニークなイベントも開催しています。年齢や趣味に合わせたイベントがあるので、同世代の仲間と出会えるチャンスも。
中にはオープンスペースがあって、川を眺めながらゆっくりできます。本棚にはLGBT関連の本や絵本がずらり。相談室もあるので、誰かに話を聞いてもらいたい時にも安心です。
LGBTの当事者じゃなくても、「もっと理解したい」と思っている人なら誰でも無料で利用OK。夜になると虹色のライトが川に映って、とてもキレイです。ソニーやパナソニックなど大手企業がスポンサーになっていて、安心して利用できる施設として地域に根付いています。
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地域密着型交流会
「大きなイベントはちょっと緊張しちゃう…」という方におすすめなのが、各地域で開催されている小さな交流会。梅田、天王寺、住吉区など、大阪市内のあちこちで月1回ペースで開かれています。
会場は市の施設を使うことが多くて、少人数でのアットホームな雰囲気が特徴です。参加者も本当に様々で、LGBTの当事者はもちろん、家族の方、学校の先生、お医者さん、会社の人事の方も来ています。
年齢も10代の高校生から70代まで幅広くて、世代を超えた交流ができるのも魅力の一つ。住吉区民センターの交流会は特に人数が少なめで、一人ひとりじっくり話ができると評判です。
「Tsunagary Cafe」というグループは大阪・京都・神戸で活動していて、ゲイの方向け、みんな向け、年代別など、細かく分かれているので自分に合った会を選べます。最近はオンライン開催も増えているので、「まずは家から参加してみたい」という方にもピッタリです。
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LGBTイベントの種類と特徴
大阪のLGBTイベントは、本当にバラエティ豊かです!「今日はこんな気分」に合わせて選べるのが嬉しいところ。
一番多いのは交流会や意見交換会で、「最近こんなことがあって…」と悩みを相談したり、「あ、それ分かる!」と共感し合ったり、新しい友達を作ったりできます。お勉強系が好きな方には、セミナーや講演会がおすすめ。法律のこと、病院での治療のこと、職場でのカミングアウトのことなど、専門の先生が分かりやすく教えてくれます。
映画鑑賞会や読書会、ファッションショーといった楽しいイベントもあって、エンタメ好きの方にはたまりません。「誰にも話せないことがある」という方には、プライドセンター大阪などで個別相談も受けられます。プライバシーもしっかり守られるので安心です。
コロナ以降はオンラインイベントも増えて、「大阪まで行けないけど参加したい」という関西圏の方も気軽に参加できるようになりました。年齢制限があるイベントもあるので、申し込み前にチェックしてください。参加費はほとんどが無料で、お財布に優しいのも魅力です。
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大阪のLGBTイベントに参加する方法
「LGBTイベントに参加してみたいけど、どうしたらいいの?」という方、安心してください。ちょっとしたコツを知っていれば、きっと楽しい時間を過ごせます。
はじめての参加でも大丈夫
LGBTイベント初心者の方には、まずレインボーフェスタのような大きなお祭りや、参加無料の交流会から始めるのがおすすめです。人がたくさんいる分、気が楽だし、「ちょっと見てみるだけ」でも全然OK。
申し込みが必要なイベントが多いので、こくちーずプロやPassMarket、各団体のホームページで「参加したい!」というイベントを見つけたら早めに申し込みしましょう。当日は身分証を持参することもあるし、連絡先を書く場合もあります。
服装は普段着で大丈夫。もしレインボーグッズを持っていたら身に着けていくと、「仲間だよ」という合図になって話しかけやすくなるかもしれません。「初心者大歓迎!」と書いているイベントなら、スタッフの方が優しくサポートしてくれます。
参加する目的をはっきりさせておくと良いでしょう。友達作り、情報集め、相談、勉強など、何でもOK。プライドセンター大阪みたいな施設なら予約なしでふらっと行けるので、「まずは雰囲気を見てみたい」という方にピッタリです。
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参加する時に気をつけたいこと
LGBTイベントで一番大切なのは、お互いを思いやる気持ち。特に気をつけたいのが「アウティング」です。これは、本人の許可なしに「あの人はゲイだよ」とか「あの人はトランスジェンダーだよ」と他の人に話してしまうこと。絶対にやっちゃダメです。
イベントによっては「誓約書」にサインすることもあるので、きちんと読んでください。写真や動画を撮りたい時は、必ずスタッフに確認を。SNSに投稿する時も、他の人が写らないように注意しましょう。
年齢制限があるイベントもあるので、申し込み前にチェック。16歳未満の方は夜のイベントだと保護者の同伴が必要な場合があります。コロナ対策として手の消毒や換気をしっかりやっているイベントが多いので、体調が悪い時は無理しないで。発熱や咳がある時は参加をお休みしましょう。
交流会では相手の気持ちを大切に。いきなりプライベートなことを聞くのはNG。宗教や商売、政治の話も避けたほうが無難です。初回参加なら、まずは聞く側に回って雰囲気を掴むのがおすすめ。困った時はスタッフに気軽に声をかけてください。
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LGBTQ+コミュニティの取り組み
大阪のLGBTQ+コミュニティは、みんなで力を合わせて住みやすい街づくりをしています。大阪市はパートナーシップ制度を導入し、同性カップルの関係を公に認めてくれるようになりました。虹色ダイバーシティというNPO法人は企業研修をしたり、政治家の方たちにLGBTのことを知ってもらう活動をしています。
学校でも変化が起きていて、先生方がLGBTの生徒にどう接したらいいかを学ぶ研修が増えています。病院でも、性別に違和感がある方やホルモン治療を希望する方に対応できるお医者さんが増えてきました。
会社では従業員の相談窓口を作ったり、同性パートナーにも配偶者と同じ福利厚生を適用したり、トランスジェンダーの社員が働きやすい環境を整えるところが多くなっています。
地域レベルでも、各区でボランティア団体が活動していて、いろんな年代の人が参加できるコミュニティを作っています。海外との繋がりも深くて、アイルランドやオーストラリア、オランダなど多くの国の大使館がプライドセンター大阪を応援してくれています。みんなで協力して、誰もが自分らしく生きられる大阪を目指しています。
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まとめ
大阪は本当にLGBTQ+の方にとって魅力的な街です。レインボーフェスタのような大規模なお祭りから、プライドセンター大阪での日常的な交流、地域の小さな集まりまで、自分に合ったイベントがきっと見つかります。
「初めてだから不安」という方も大丈夫。多くのイベントが無料で、スタッフの方々も温かく迎えてくれます。大切なのは完璧である必要はないということ。「ちょっと興味がある」「友達が欲しい」「話を聞いてもらいたい」どんな理由でも歓迎されます。
大阪のLGBTコミュニティは企業や行政とも連携を深め、誰もが自分らしく生きられる社会を作ろうと頑張っています。あなたもぜひ一歩踏み出して、温かいコミュニティの一員になってみませんか。