「初めてでも入りやすいレズビアンバーってあるのかな」「出会いはほしいけど、バーに入る勇気がない……」そう思っている人はいませんか。
たしかに、新宿二丁目などにあるレズビアンビアンバーは、お店の扉を開けなければ中が見えないため、入るのに躊躇してしまう人も多いかもしれません。
ですが、店内の雰囲気や客層はバーによって異なり、中には初心者大歓迎のバーもあります。そこで、本記事ではレズビアンバーに初めて行く人に向けて、おすすめのお店やレズビアンビアンバーのシステムなどを紹介します。
レズビアンバーの料金システム
多くのレズビアンビアンバーでは、チャージと呼ばれる席料がかかります。チャージは何杯飲んでも、何時間滞在しても一律です。バーによって料金は異なりますが、500円〜1,000円が多い印象です。中には、チャージなし(=無料)のバーもあります。
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レズビアンバーの予算
レズビアンバーの予算は、何杯飲むか、ドリンク料金によって変動します。例えば、チャージ料500円で1杯700円のドリンクを2杯頼むと、約2,000円ほどが相場となります。
チャージ料500円+700円(1杯目)+700円(2杯目)=1,900円
また、バーで働く店子さんは、ドリンクが入ると数%キャッシュバックされる仕組みになっているため、感謝の気持ちを込めて店子さんのドリンクを注文することもできます。もちろん必須ではないですが、ドリンクをプレゼントしてもらうことで、喜んでくれることは間違いありません。さらに会話が楽しめますよ。
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レズビアンバーで注文できるドリンク
レズビアンバーでは、一般的なバーで提供されるドリンクのほか、イベントに合わせて期間限定のドリンクを作ってもらえることも。お店によって異なりますが、ここではよくあるドリンクを紹介します。
アルコールドリンク
ウイスキー、カクテル、焼酎、ビールなどのアルコールが揃っています。基本的には一般的な、バーにあるようなアルコールドリンクが頼めます。お酒が弱い人は、お酒を弱めてもらえるので、店子さんに頼んでみてください。
ノンアルコールドリンク
バーだからといって、アルコールドリンクだけしか注文できないということはありません。お酒が飲めない人、お酒が弱い人のために、ノンアルコールドリンクも用意されています。アルコールドリンクと比べると種類は少ないですが、お酒が弱い方、アレルギーの方など、遠慮なくノンアルコールドリンクを頼みましょう。
スタッフドリンク
スタッフドリンクとは、店子さんへのドリンクのことです。必ずスタッフドリンクを注文する必要はありませんが、会話が弾むきっかけにもなります。
ショットドリンク
ほとんどのバーでは、テキーラやクライナーなどのショットが注文できます。友達やバーで知り合った人、店子さんと乾杯することがありますが、お酒の弱い人は無理して飲む必要はありません。強要されることはありませんが、心配な方は、店子さんとの会話の流れでお酒が弱いことを伝えると良いでしょう。
シャンパン
シャンパンはお店の周年やイベントの日、誰かの誕生日によく飲まれます。数千円から数万円のものまで、さまざまな種類があり、ほかのアルコールドリンクと比べて高価です。たまに店内にいるお客さんにお裾分けして全員で乾杯することもあり、シャンパンが入ることでさらに盛り上がります。シャンパンが苦手な方は、お断りしましょう。
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レズビアンバーに行くおすすめの曜日
曜日によって店内の混み具合や雰囲気は異なります。盛り上がっている時間に行きたい人は、金曜日もしくは土曜日の夜〜深夜帯がおすすめです。混雑状況によってはお店に入れない場合もあるので、あらかじめ行くお店が決まっている人は、少し早めに到着すると安心ですよ。
落ち着いた雰囲気が好きな人は、平日もしくは日曜日だと空いているでしょう。金曜日、土曜日なら混雑する前の夕方〜夜の時間帯をおすすめします。
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バーに行く前のチェック事項
店によっては営業日が異なるため、足を運んだのに入れなかったということもあります。また、事前にお店の雰囲気を知ることで、緊張することなく楽しめるでしょう。事前にチェックすべきポイントを紹介します。
営業時間
レズビアンバーは20時にオープンするお店が多い印象ですが、中には昼や夕方からオープンすることも。また、曜日によって営業時間が異なる場合もあります。ほとんどのバーでは、ホームページやSNSに営業時間が記載されているので、確認しておきましょう。
店員さんのSNS
バーでは店子さんとお話するのも楽しみの1つです。SNSでオープンに発信している店子さんも多いので、バーでの話題にもつながります。SNSで店子さんのシフトを公開しているバーもあるので、参考にしてみてください。
バーの雰囲気
大半のレズビアンバーは、カウンター席やテーブル席のあるバーもしくはクラブ形式のバーの2種類に分かれています。雰囲気や楽しみ方が異なるので、それぞれの特徴を押さえておきましょう。
カウンター席やテーブル席のあるバー
カウンター席やテーブル席のあるバーは、店自体の規模は小さい印象です。店子さんやほかのお客さんと一緒に会話を楽しめるのが特徴ですが、すでにいるお客さん同士でグループが出来上がっている場合、なかなか1人で参加するのは難しいと感じてしまう人もいるかもしれません。
また、店内が狭い場合だと、曜日や時間によっては混雑するので、バーの回転率も早くなる可能性もあります。ゆっくり飲みたい人は、混み合う時間を避けて行くことをおすすめします。
クラブ形式のバー
音楽が大音量で流れるようなクラブ形式のバーもあります。ほかのお客さんに話しかけやすいのがメリットである一方、店内は盛り上がっているため、そこまで話ができないこともあります。
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それでも緊張してしまう人は……?
初めてのレズビアンバーはどうしてもドキドキしちゃいますよね。ここからは、レズビアンバーデビューした人の実体験を紹介。緊張せずに楽しめる方法を教えてもらいました。
①同伴者と行く
Aさん「初めてのレズビアンバーに友人と行きました。怖いイメージがあったので、すでにレズビアンバーを知っている人と行くことで、店子の方やバーにいるお客さんとも仲良くなれ、とても楽しかったです!」
②初めて同士でチャレンジしてみる
Bさん「私は、Twitterで一緒に新宿二丁目に行く人を募集しました。そこで、レズビアンバーに行ってみたいという同じ気持ちの人と出会えたので、一緒にチャレンジしました。最初はお互いに緊張していましたが、1人で行く時よりは緊張は軽減されたかなと。知り合いにお願いして、ついてきてもらうより、興味のある人同士で行く方が気を遣う必要がないのでおすすめです」
③一杯飲んでから行く
Cさん「初めてのレズビアンバーは1人で行きました。レズビアンバーがどういうものなのか、あまり想像ができなかったので、緊張をほぐすために家で一杯飲んでから行きました」
④大人数でおしゃれをして行く
Dさん「クラブのように大音量の音楽が流れるバーに行きました。バーには着飾ってきている人が多く、私はいつも通りの格好で1人で行ったため、少し疎外感がありました。なかなかほかのお客さんに話しかける勇気もなく、結局友達は作れずに帰りました。もし、クラブのような雰囲気が好きで、知り合いがほしいという人は、大人数で多少服装を意識して行くと、馴染みやすいかもしれません」
⑤一人で不安な人はカウンターに座る
Eさん「私は行く人がいなかったので1人で行きました。店内にいる人たちは誰も知りませんでしたが、カウンター席に誘導していただいたおかげで店子さんと話せました。それから、隣の席の人にも声をかけていただき、楽しい時間を過ごせました!1人が不安だという人は、カウンター席にいれば間違いないと思います。」
⑥話しかけられやすい雰囲気をつくる
Fさん「1人だったのでついスマホばかりを触ってしまいました。徐々に店内の雰囲気にも慣れ、ほかのお客さんとお話をした時、『ずっと下を向いていたから話しかけづらかった』と言われてしまいました……。交流したい人は、自分自身がまずオープンでいることから始まるのかなと思います。」
⑦話しかけてみる
Gさん「誰も知らない状態で行くのは緊張しますが、お店で知り合いをつくってしまえば楽しいです!友達ができれば、次行く時のハードルは下がるのではないでしょうか。」
⑧緊張でさえも楽しむ
Hさん「かなり難しいことですが、捉え方を変えるのは良いかもしれません。私は緊張していること自体を楽しむことで、ゲーム感覚で過ごしています。これを乗り越えたら、新たな扉が開くかも?と思えたら、勝ちじゃないですか!」
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初めてでも楽しめる!おすすめのビアンバー10選
ここでは、初めての人でも行きやすいレズビアンバーを9つ厳選しました。各お店によって、客層や店内の雰囲気が異なるため、初心者歓迎のバーだとしても合わないと感じることもあるかもしれません。参考程度に、自分に合いそうなバーを見つけてみてくださいね。
GOLD FINGER
GOLD FINGERは、新宿二丁目で一番有名だと言われている女性向けミックスバーです。1991年にできた老舗のバーですが、店内には音楽に合わせて踊る人、カラオケを楽しむ人などが多く、盛り上がっている印象です。客層は20代〜30代と若い人が多く、金土は店の外まで長蛇の列ができることも。土曜日は女性オンリー、月曜日はFtMスタッフがお出迎えしてくれます。
営業時間:日〜木17:00〜23:00、金、土、祝前17:00〜4:00
休業日:なし
住所:新宿区新宿2-12-11林ビル1F
X:https://twitter.com/GOLDFINGERTOKYO?s=20
HP:https://www.goldfingerparty.com/bar/
TEL:03-6383-4649
LAGOON
LAGOONは「女性が1人でも楽しめるアットホームなお店」がコンセプトのお店で、お客さんの3割が常連さん、3割がたまに飲みに来る、残りの4割がほぼ初めてとのこと。お酒はもちろん、タパスをはじめとして手作りの一品料理が人気です。カウンターは9席のみとこじんまりとした雰囲気で、客層は20〜30代が多い印象です。店内は南国リゾートをイメージした空間で、BGMも小さめなのでアットホームな雰囲気でゆったりできます。
営業時間:火〜木19:00〜1:00、金、土19:00〜3:00
休業日:日、月
住所:新宿区新宿2-18-10 新千鳥街ビル1F
X:https://twitter.com/lagoon0410?s=20
HP:http://www.lagoon-bar.sakura.ne.jp/
TEL:03-3226-3272
艶櫻
艶櫻は略して「アデ」と呼ばれ、平日も朝まで営業しているバーです。店内はオールジャンルで音楽が流れていて、カウンター席でお話しする人もいれば、カラオケで歌う人、気軽に立ち飲みする人など、さまざまなお客さんが見られます。チャージも無料なので、気軽に入って飲みやすいのが特徴。20〜30代のお客さんが多い印象です。
営業時間:水、木、日20:00〜4:00、金、土、祝20:00〜5:00
休業日:月、火
住所:新宿区新宿2-15-11 信田ビル1F
X:https://twitter.com/adezakura_staff
HP:http://www.adezakura.tokyo/
TEL:03-3351-4833
Ellevie
「頑張る女性のための癒しの空間」を謳うEllevieは、初めましての人も歓迎している女性向けのバーです。上記で紹介したバー「LAGOON」の隣に並んでいるため、はしご酒をするのも良いかもしれません。カウンターのほか、ソファ席も用意されており、比較的リラックスしやすい空間となっています。毎月フットサルも開催しているので、友達作りや出会い探しにもおすすめです。
営業時間:水〜土18:00〜24:00、日18:00〜23:00
休業日:月・火
住所:東京都新宿区新宿2-18-10新千鳥街 2F
X:https://twitter.com/ellevie_
HP :-
TEL:03-3359-1672
MODEL TOKYO
MODEL TOKYOは、お客さん同士の距離が近く、コミュニケーションが取りやすい雰囲気があります。戸籍上女性の方のみ入店可能で、20代のフェムのお客さんが多い印象です。1階にある系列のMODEL IOXOは、男性も入店できるミックスバーとなっており、MODEL TOKYOと比べると店子さん、お客さんともにボーイッシュな人が多いです。
営業時間:20:00〜5:00
休業日:なし
住所:新宿区新宿2-12-2ss第一ビルB1F
X:https://twitter.com/MODELTOKYO1
TEL:03-6380-5708
HONEYBUNNY(828”2)
ハニバニと呼ばれるこのバーは、女性が1人でも立ち寄れるバーにしたいという店長の想いを込めて2011年にオープンされました。「828”2」と書かれた扉を開けると、赤を基調としたゴージャスな空間が広がっています。しかし、チャージ料1,000円、ドリンク700円〜と意外にもリーズナブルな価格帯です。店子さんもフレンドリーな方が多く、カウンター席に座ると話しかけてくれます。
営業時間:火〜木21:00〜3:00、金、土21:00〜4:00
休業日:日、月
住所:新宿区2-12-11林ビルB1号室
X:https://twitter.com/HONEY_BUNNY8282
HP :http://honeybunny8282.web.fc2.com/
TEL:03-3356-1766
agit
2002年にオープンした女性歓迎のミックスバーです。初めてのお客さんは、店子さんにカウンター席を勧められることが多く、気軽にお話ができます。グループ用のテーブルも用意されているため、友人同士やカップルでも入りやすいのが特徴。
営業時間:水、木19:00〜1:00、金土祝前19:00〜3:00
休業日:月、火
住所:新宿区新宿2-15-9松井ビル1F
X:https://twitter.com/agit_staff?s=20
HP :http://www.agit.tokyo/
TEL:03-3350-8083
おむすびBAR八
「隠れ家的な雰囲気の小さなお店」がコンセプトのバー。お酒だけでなく、たまごの黄身やそぼろなど、色々な具材が乗っているおむすびを提供しているのが特徴です。1人で行っても店子さんが話しかけてくれ、帰る頃には自然と知り合いができているようなフレンドリーなバーです。
営業時間:火〜土
休業日:日、月
住所:新宿区新宿2-15-13 第2中江ビルB1
X:https://twitter.com/hachi_omusubi_8
HP :https://hachi-omusubi.com/
TEL:03-6384-2962
BAR Five
店主の好みで、生ビールにこだわったカジュアルバー。男性の一見客はNGで、女性のお客さんを優先的に歓迎しているとのこと。客層は20〜30代が多く、店内は金曜の21時の時点で満席。お客さん同士の会話も多く、とても社交的な印象です。
営業時間:18:00〜24:00
休業日:月、火
住所:都新宿区新宿2-15-8-2 F
X:https://twitter.com/BAR_Five5?s=20
HP :http://barfive5.com/
TEL:03-6380-0539
鉄板女酒場 どろぶね
新宿御苑にある鉄板女酒場 どろぶねは「女酒場」と謳ったバーです。日本酒、梅酒とお好み焼きが鉄板メニュー。平日は占い師の店子が働いていて、人生相談をするお客さんもいるらしいです。ドッグフレンドリーでもあり、犬を連れて入店も可能です。
営業時間:火〜木19:00〜24:00、金、土19:00〜1:00
休業日:月
住所:新宿2-7-3ヴェラハイツ新宿御苑#205
X:https://twitter.com/dorobune1222?s=20
HP :https://dorobune.daa.jp/
TEL:03-3356-3358
レズビアンバーでのマナー
レズビアンバーでは、ほかのお客さんもいるため、マナーにも注意が必要です。
プライバシーを尊重する
レズビアンバーには、セクシュアリティをオープンにしていないお客さんもたくさん来ているため、プライバシーを尊重する必要があります。また、写真を撮ることがあれば、本人の許可なしにSNSに投稿するのは控えましょう。
会話の内容に配慮する
性的な話題やプライバシーに関わる話を嫌う人もいます。オープンに話す雰囲気のレズビアンバーもありますが、その場の雰囲気や会話の流れをみて、無理に話を引き出すのはやめましょう。
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NG行為
あくまでお客さんとしてバーに行っていることを忘れないようにしましょう。レズビアンバーでのNG行為を紹介します。
1杯で長居する
レズビアンバーは規模の小さいお店が多く、お客さんが入れないこともあります。お店もビジネスとしてやっているため、ドリンクの注文がないまま長居してしまうと迷惑にあたります。長居する場合は、ドリンクを注文したり、店子さんに奢ったりするなど、店側に敬意を払うことが大切です。
酔って周りに迷惑をかける
アルコールを飲みすぎて迷惑をかけてしまうことは控えましょう。酔ってトイレにずっといると、ほかのお客さんが使えなくなってしまうので、限度を知って飲むようにしてください。
他のお客さんに手を出す
お客さんには、カップルや友人同士など、さまざまな方がいます。出会いを求めている人だけでなく、友人やコミュニティ探し、普段から飲みに来ている人など、目的はそれぞれです。あまりに露骨な態度を出したり、ほかのお客さんが嫌がったりする行為はNGです。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事では、初めての方大歓迎のレズビアンバー9選と、レズビアンバーのシステムやマナーについて紹介しました。しっかりとマナーを守って、初のレズビアンバーデビューをしてみてくださいね。