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サピオセクシュアルは知性に性愛を感じる サピオロマンティックとの違いとは

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恋愛・性的な感情を抱く条件は人それぞれ。さまざまなタイプや条件がある中、知性に惹かれる「サピオセクシュアル」というあり方が存在します。「知性とは学歴のこと?」「サピオセクシュアルは男性の方が多いの?」など、さまざまな疑問を解消すべく、サピオセクシュアルとは何かについて紹介します。

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サピオセクシュアルとは?

サピオセクシュアル(Sapiosexual)とは、ラテン語の「Sapio(賢明である/分別がある)」に由来しています。つまり、相手の知性に性的な感情を抱くセクシュアリティのことです。恋愛において、多くの人が見た目や性格を重視しますが、サピオセクシュアルは知性の優先順位が高くなります。

サピオセクシュアルはジェンダーやセクシュアリティと同じように、時代とともに定義が推移するため、個人によって考え方が多少異なることも。知性を魅力の1つに挙げる人もいれば、性的な感情を抱くために絶対的な条件と捉える人もいるのです。

一般的なサピオセクシュアルのフラッグは、深緑、茶、青の3色で構成されていますが、具体的な意味については明らかになっていません。

サピオロマンティックとの違い

サピオセクシュアルを語る時に、サピオロマンティックという言葉も登場するかもしれません。サピオロマンティック(Sapioromantic)とは、相手の知性に恋愛的に惹かれるセクシュアリティのことをいいます。ここでの大きな違いは「性的」に惹かれるか「恋愛的」に惹かれるかです。性的な感情と恋愛的感情は強く結びつくと一般的には考えられますが、実は全く異なるものとして捉えている人もいることを忘れてはなりません。

デミセクシュアルとの違い

サピオセクシュアルは、相手との強い絆や友情を築いた時にのみ稀に惹かれる「デミセクシュアル(Demisexual)」と、どのように異なるのでしょうか。大きな違いとしてあげられるのは、相手に知性を求めるかどうかです。デミセクシュアルは相手に求める条件として、知性の優先順位はサピオセクシュアルほど高くありません。

関連記事:「デミロマンティックとは?デミセクシュアルとの違いや特徴や恋愛指向を徹底解説!

サピオセクシュアルの割合

サピオセクシュアルに関する研究は多くなく、当事者の割合にバラつきがあります。さまざまなジェンダー・セクシュアリティーの人たちが利用できる出会い系アプリ『OkCupid』では、2014年にセクシュアリティの項目を増やし、2017年いはユーザーの0.5%がサピオセクシュアルを選択したという報告がされました。

一方で、西オーストラリア大学のジル・ジニャック博士による、成人383人を対象とした研究では、18〜35歳のグループで1〜8%※1がサピオセクシュアルであることが明らかに。ここでの「知性」の定義は、その人が「知的」だと認識しているかに集約されるため、何をもって知性があるかを判断するのは難しいといえます。

  1. Some people are attracted sexually to intelligence: A psychometric evaluation of sapiosexuality, Gilles E Gignac

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サピオセクシュアルにおける知性とは

サピオセクシュアルにおける知性とは
先述したように「知性」の定義がさまざまであるため、IQの高い人、文章が上手な人、雑学が詳しい人など、知性があるといわれる人は人によって異なります。つまり、現実にはあらゆる形で知性が定義され、サピオセクシュアルを自認している人の中でも多種多様なのです。

例えば、数学が好きなサピオセクシュアルの人は、数字に強い人に惹かれるかもしれません。このように、知性の定義は、その人の文化的背景や環境の影響を受けている可能性があり、人それぞれ異なることを前提に置くことが求められます。

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サピオセクシュアル診断

ここからはサピオセクシュアルの特徴を挙げていきます。「もしかしたら自分もサピオセクシュアルかも?」と思っている人は、いくつ当てはまっているかチェックしてみましょう。

・知性に惹かれる
・デートは、博物館や美術館、本屋などが好き
・身体的な接触より、深い話をする時に性的に興奮する
・議論することが好き
・相手に知性がないと感じたら、他に魅力があったとしても付き合いたいとは思わない
・ひねりのある返しが好き
・人気なものより自分が好きなものが好きな人に惹かれる
・「賢い」は最高の褒め言葉である

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サピオセクシュアル当事者との出会い

多くのサピオセクシュアルの人は、同じ当事者との出会いを求めています。しかし、まだまだ知られていないセクシュアリティであるからこそ、なかなか日常生活で出会わないのが現実です。クラブやバーなど、出会いの場は存在するものの、深い話ができるというわけでもありません。そこで、サピオセクシュアルと出会うおすすめの場所を紹介します。

オンライン

マッチングアプリやSNSが主流となっている今、オンラインでの出会いはありふれています。新しい人とつながるために、趣味や勉強のためのレッスンも存在します。また、掲示板やSNSを通して同じ趣味を持つ人たちと交流できる機会もあります。話の合う人と出会う目的で、ミートアップ企画に参加するのもいいでしょう。

紹介

アナログな方法ではありますが、自分のことを理解している人の紹介は、相性のよい相手を見つけるのにぴったりです。まず第1ステップとして、親しい友達や知り合いに、出会いを求めていることを伝えてみるのもよいかもしれません。

自分の好きなことをする

あえて出会いを求めるのではなく、自分の好きなことや活動をしながら仲間を持つことで、自然な出会いにつながることもあります。好きなことをしている時に出会う相手は、きっと理想の相手となることでしょう。スパ、ネイル、ショッピング、博物館、美術館、ライブハウスなど、好きな場所に行くだけで、出会いの可能性は広がるのです。

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もしサピオセクシュアルの人と付き合ったら・・・

もしパートナーや好きな人がサピオセクシュアルだったら、どのような関係性を築いていけるのでしょうか。考えられる影響を紹介します。

コミュニケーションの仕方が変わる

サピオセクシュアルにとって、性的な興奮は身体的な接触から始まらないことがほとんどです。人によってさまざまであるため、一概にどのようなコミュニケーションを取ったら有効であるかは明らかではありません。ですが、中には議論や深い話をすることで刺激となる人もいるかもしれません。

もし自分がサピオセクシュアルではないとしても、好きな本について話したり、相手の興味を聞き出したり、自分ができる範囲の興味深い話をしてみるとよいでしょう。

関係性がゆっくり進展していく可能性も

身体的なつながりと比べて、精神的なレベルでのつながりは、相手を知る分、完全に打ち解けるまでには時間がかかるかもしれません。ゆっくりと時間をかけて、質問したり、お互いの興味を伝え合ったりしてみてください。

相手がサピオセクシュアルだからといって、全てのジャンルに特化しているわけではありません。読書は好きだけど絵を描くのは苦手な人もいるのです。人それぞれ経験していることは異なるので、お互いの好きなことを共有するだけでも楽しい時間は過ごせるのです。

関連記事:「LGBTQ+の『Q+』とは?多様なセクシュアリティを解説

サピオセクシュアルに関するよくある質問

サピオセクシュアルに関するよくある質問
「サピオセクシュアルはセクシュアリティと呼べるの?」「セクシュアリティではなく、恋愛の傾向ではないのか?」など、さまざまな議論が起こっています。そこで、よくある質問を紹介します。

サピオセクシュアルは性的指向なのか

サピオセクシュアルは性的指向とは異なるため、LGBTQの傘下に置くべきかという議論はしばしば行われています。また、障害者や教育にアクセスできない人などがいる現状で、知能に焦点を置くことは差別的だという意見もあるそうです。

一方で、性的指向の一部であることを提唱する専門家も多くいます。というのも、サピオセクシュアルを自認する人の中には、セクシュアルマイノリティの人もいるため、全ての人がヘテロセクシュアル(異性愛者)とはいえないのです。

サピオセクシュアルは同じ当事者としか恋愛しないのか

この質問に関する研究はあまり出ていないものの、全てのサピオセクシュアル当事者が同じサピオセクシュアルの人と恋愛をするわけではないといえるでしょう。人によってサピオセクシュアルの定義は異なるため、全ての当事者が相手に求める条件として、知性が絶対的なものであるともいえないのです。

他のセクシュアリティも同様、相手のセクシュアリティが異なる場合もあります。ただし、傾向としては同じ当事者間で関係を構築することが多い印象があります。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。サピオセクシュアルはあまり聞き慣れないセクシュアリティかもしれません。さまざまな議論が起こっていますが、相手が自認したセクシュアリティを尊重することが求められています。人それぞれ違うアイデンティティを持っているため、100%理解することは難しいかもしれません。本記事でサピオセクシュアルという存在を知り、さらに理解を深めてもらえたら嬉しいです。

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この記事を書いたのは

Honoka Yamasaki

ライター、ダンサー、purple millennium運営。 Instagram:@honoka_yamasaki

IRIS(アイリス)は主にレズビアンやゲイ、トランスジェンダー、バイなどLGBTs(LGBT)当事者を対象として、お部屋探し、物件購入などの不動産仲介を行うLGBTs(LGBT)フレンドリーな不動産会社です。
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