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既婚ゲイってなに?なんでゲイなのに女性と結婚しているの?

ゲイ

そもそもゲイとは?

ゲイとは、性自認が男性で、同じ男性に性的魅力や恋愛感情を抱く同性愛者のことを指します。

反対に異性愛者のことは「ヘテロセクシュアル」、「ストレート」、「ノンケ」などと表現されます。

ゲイを含むセクシュアルマイノリティに該当する人の割合は、日本では8〜10%前後と言われています。

既婚ゲイとは?

ゲイであり、結婚している人のことを指します。

日本では異性間のみでしか結婚できないため、日本における既婚ゲイとは、「女性と婚姻関係にあるゲイの男性」ということになります。

ゲイの間では、既婚ゲイに対して魅力を感じるという人もいれば、逆に敬遠する人もいたりと反応は様々です。

SNSをみてみると、「既婚ゲイ」であることを売りにしているユーザーが簡単に見つかりますので、大きなセールスポイントと捉えている既婚ゲイは少なくないようです。

「既婚ゲイだけの飲み会」なんていうものも存在しているそうです。

 

参考

・【裏垢旦那】既婚ゲイはなぜ結婚し尚モテるか〜既婚ゲイの歴史的経緯を探る

 

既婚ゲイの割合

既婚ゲイの割合
男性と性行為を行う男性で、GPS付き出会い系アプリを利用している人向けに行われた2016年の調査(7,000人弱が調査対象)によると、女性と結婚したことがある、もしくはしていると回答した人は全国で8.5%でした。

回答者の約40%が29歳以下となっているため、30歳以上に限定するともう少し結婚経験のあるゲイの比率はあがると思われます。

正確な調査ではありませんが、30代以上のゲイの2~3割は既婚ゲイだ、と主張する人もいます。

 

参考

・(1)MSM の薬物使用・不使用に関わる要因の調査 ~男性とセックスをする男性向けの出会い系アプリ利用者の意識や行動に関する調査~

 

・「妻にナイショでゲイ」な夫は意外と多い【ゲイパパの告白】

 

 

なんでゲイなのに女性と結婚をするの?

なぜゲイであるにもかかわらず、女性と結婚するのでしょうか。

そこには、様々な要因が考えられます。

 

世間体を気にして

既婚ゲイが結婚した最大の要因は、この「世間体を気にして」ではないでしょうか。

日本では、「男は結婚して妻子を持ってようやく一人前」、「三十路までには結婚するべき」などと主張する人がいます。

結婚してしまえば「あの人ゲイなんじゃないの?」、「なんで結婚していないんだろうね」などと噂されてしまうこともなくなりますし、社会的信用が向上します。ゲイ男性でも、結婚すれば「既婚者」になれるのですから、ゲイが世間体を気にして結婚したがるのも理解できます。

実は僕も昔、無理にでも結婚した方が良いのではないかと考えたことがありました。

母親に孫の顔を見せてあげたい、子供が欲しい

上記の「世間体を気にして」と関連している場合も多いですが、ゲイではあるものの自分の子供が欲しいと願う人、親に孫の顔を見せてあげたいと考える人もいます。

家業を継ぐ人や、名家に生まれた人で、絶対に家系を断絶させるわけにはいかない、という人もいるかもしれません。

「親に孫の顔を見せてあげたい」、「普通に女性と結婚したい」という理由から結婚し、娘を授かった既婚ゲイの人の記事を見つけました。

こちらの方は「ゲイパパ」となり、「妻には内緒で、ステキな彼氏とお付き合いしています。」という二重生活を送っているようです。

僕の知人にも、10年間近くゲイ男性同士でカップルとして付き合っていたものの、パートナーがどうしても子供を欲しくなってしまい別れてしまったという事例がありました。

参考

・ゲイを隠して結婚を決めた理由 既婚ゲイの選択| ゲイパパライフ

レズビアンとゲイの偽装結婚

レズビアンとゲイが結婚するというパターンがあります。

戸籍上は夫婦となるので、多数派である「異性愛者の夫婦」として世間から認知されることができます。偽装結婚をすることで、「既婚者」の印籠を手にすることができ、社会的信用性を向上させ、生活しやすくなるというメリットがあります。

この場合は偽装結婚といってもゲイ男性、レズビアン女性双方合意の上で結婚しているのでwin-winの関係になりますし、悲しい思いをする人もいないかと思います。

また偽装結婚とは言え妊娠して子供を授かることも可能です。

僕の知人にも、偽装結婚した人たち同士で人工授精して子供を授かり、生まれた子供はレズビアンカップルが育てているという知人がいます。

 

結婚したいと思える女性に出会った

ゲイだと思って生きてきたのに、突然結婚したいと思える女性と出会ったという人もいます。ゲイではなく、ゲイよりではあるもののバイセクシュアルもしくはパンセクシュアル(全性愛者)だったという場合もあります。

ゲイであることに気がついていなかった

周囲の友達がみんな女性とお付き合いをして結婚していく中で、自分もなんとなく結婚したもののどうも結婚生活がしっくりとこない、性生活に不満が感じられる。何かのきっかけで、実は男の方が好きなことに気がついた、というパターンになります。

僕の知り合いにこういったタイプの人がいます。

全くゲイっぽさを感じさせない、まるでノンケのような雰囲気を持っている人で、「女性と結婚していた」と聞いてもなんの違和感も持ちませんでした。

 

女性側からゲイであることを知った上で結婚を持ちかけてきた

非常にレアだとは思いますが、相手がゲイであることを知った上で結婚を持ちかける女性もいます。作家の中村うさぎさんと文筆家の能町みね子さんたちが実例です。

中村うさぎさんは、離婚を経験したあとに、親友である香港出身のゲイ男性が日本から退去しなければならない事態を救うために結婚をしました。まわりも自身も結婚生活は長く続かないと思っていたそうですが、25年間も結婚生活は続いています。

結婚にあたっての取り決めは、「恋愛もセックスもしない間柄だから、お互いに恋愛とセックスは外で自由にやる。そして、外での恋愛やセックスは一切、家に持ち込まない」。中村うさぎさんは数年前に大病を患ってしまったものの、夫のゲイ男性から献身的に介護されているそうで、夫からは「アナタが生きてるだけでワタシは幸せなの」とまで言われているそうです。

うさぎさんの「(ゲイやトランスジェンダーなど)世間のスタンダードな人生の軌道に乗れない人たちにだって、家族は必要。自分が求める新しい家族を作るきっかけとして、結婚があってもいいんじゃないかなと思います。」という言葉がとても印象的です。

 

能町みね子さんはサムソン高橋さんと同棲されていますが、入籍している訳ではないので厳密には結婚とは言えませんが、能町さん自身は「結婚的生活」、「夫(仮)」と表現しています。

参考

・中村うさぎ×能町みね子「恋愛も性愛もないけれど、ゲイの夫と家族になって」

対談・ふたりが語る「家族」の意味とは

・中村うさぎ、ゲイの夫と結婚20年「ねえ、あんた、なんでここまでしてくれるの?」

 

 

結婚相手の方は夫がゲイだって知ってるの?

結婚相手の方は夫がゲイだって知ってるの?

ゲイでも結婚する人がいることがわかりましたが、結婚相手となる女性は、自身の結婚相手がゲイであることを知っているのでしょうか?

おそらく大多数の既婚ゲイは、結婚相手である妻に、自身がゲイであることを隠していると思われます。

 

女性側が、相手がゲイであることを知り、了承した上で結婚するならば良いと思いますが、ゲイであることを隠されて夫婦となってしまい、なおかつ夫は家庭の外で他の男と愛し合っている、という状況は悲惨です。

ゲイであることを隠して結婚する男性の言い分は色々とあるようですが、同意もなくゲイと結婚してしまった女性の時間や人生を取り戻すことはできません。ゲイを隠したままの結婚が、双方にとって100%win-winの関係になるという事は、なかなか考えられません。

実際、結婚したあとで夫がゲイであることを告げられた女性が、カウンセリングや投薬が必要になるほどのうつ症状に苦しんでしまったという告白記事もあります。

どうしてもゲイがゲイであることを隠したまま結婚したいのであれば、結婚以後は男遊びなどの不貞行為を一切せず、妻や家庭にだけ尽くして暮らしていく覚悟が必要ではないでしょうか。

参考

・夫にゲイだと伝えられた妻。苦しんだ彼女は、なぜ同性婚を願うのか

まとめ

同性愛者であるはずなのに結婚をしている「既婚ゲイ」が誕生する背景には、様々な要因があります。

社会生活を送る上で、ゲイとして生きることが大変だと感じる場面はいくつもあります。

LGBTという言葉が知れ渡り、多様性という言葉がやたらと聞かれるようになった今日でも、多くのゲイは異性愛者のふりをして生きています。ゲイがゲイであることを明らかにして生きるのはまだまだ抵抗が大きいのが現実です。そんな状況下で、ゲイであることを隠しながら世間体や子供欲しさに結婚をしようと考える人がでてきてしまうのも仕方がないのかもしれません。

しかし、だからといってゲイであることを隠して相手の女性をあざむいて結婚し、影で男遊びに興じる、という行為は首をかしげます。

結婚は双方の合意に基づいて行われるもののはずです。相手の女性にも人生がある訳ですから、ゲイでも異性愛者でも、フェアな形でパートナーと付き合うのが筋なのではないでしょうか。

 

この記事を書いたのは

ヨシヒロ

2021年よりライターデビュー。エスニック料理好き。より良い記事が書けるよう精進中!

IRIS(アイリス)は主にレズビアンやゲイ、トランスジェンダー、バイなどLGBTs(LGBT)当事者を対象として、お部屋探し、物件購入などの不動産仲介を行うLGBTs(LGBT)フレンドリーな不動産会社です。
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