レズビアン当事者の中には、自分のセクシュアリティをカミングアウトしている人、クローゼット(公にしていない状態)の人など、さまざまいます。
周りに知ってもらいたいけどカミングアウトできない人の場合、自身のセクシュアリティをオープンにして過ごせる居場所やコミュニティが1つでもあると気が楽になるでしょう。
とはいえ、「レズビアンの友達ってどこでできるの?」と思う人も珍しくありません。今では女性セクマイに向けたマッチングアプリや当事者同士がつながることのできるSNS、オフ会などが増えてきました。
当事者である筆者が、実際にして良かったレズビアンの友達の作り方を紹介します。
レズビアンの友達をつくるのには何からはじめたらいいの?
まずどんな方法があるのかを知り、その中で自分に合う方法を見つけていきましょう。
オフ会、交流会
さまざまな企業・団体・個人が企画・開催してる交流会に参加することで、レズビアンの友達を作ることができます。イベントによっては一度にたくさんの人と出会えるので、どんな人と友達になりたいかわからない、とにかく誰かと話してみたいという方は思い切って一度参加してみるのもいいかもしれません。
イベント
不定期で開催しているレズビアンイベントに参加するのも良いでしょう。クラブで開催されるケースが多く、恋人探しの人が多い印象を持つ人もいるかもしれません。しかし、イベントの中では、色で区別された「恋人探し」「友達探し」の2種類のバンドを選ぶことで、目的を周りに伝えることもできます。「TIPSY」というセクマイ女性向けのイベントは、目的に合わせた出会いを提供しているイベントなのでおすすめですよ。
SNS
主要なツールとしてXが挙げられます。「#セクマイさんと繋がりたい」「#LGBTQさんと繋がりたい」などのハッシュタグで検索すると、同じハッシュタグで投稿している人と繋がることができます。顔や名前、年齢などを出さずとも繋がれますし、自分のツイートに興味を持ってくれた人から声をかけてもらえることもあるかもしれません。
アプリ
マッチングアプリは、ミックスや女性オンリーなどそれぞれの特徴があります。基本的に出会い目的でやっている人が多い印象がありますが、アプリによっては目的を設定できるものもあります。
そのため、まずは友達として仲良くなりたいという人や、パートナーがいて友達のみを探している人もいるので、自分がアプリでどんな人と繋がりたいのかを示しておくと、同じ目的の人たちと交流できます。
掲示板
今はあまり主流ではありませんが、レズビアン向けの掲示板もあります。例えば、「ガチレズ!」はレズビアンが利用する掲示板の1つであり、メンバー同士の交流や出会いの場として機能しています。ネット上での友達を見つけたい人にはおすすめです。仲良くなって実際に会う人も中にはいます。掲示板を利用する際には、各掲示板のルールや規約に注意する必要があるので、各掲示板のウェブサイトで確認しましょう。
関連記事「【レズビアン】【片思い?】ビアンの脈ありサインと脈なしサインの具体例【20選】」
レズビアンの友達作りにアプリがおすすめな理由3選
個人的にレズビアンの友達作りにおすすめなのは、マッチングアプリです。その理由を紹介していきます。
女性限定なので安心できる
さまざまなアプリがありますが、レズビアン向けのアプリなどは女性限定の場合が多いので、その点は安心して利用できます。ただし、本人確認が必須ではないアプリ内では男性(FTMの方など)も仕組み上は登録できるようになっているので、認識はしておく必要があります。
すぐに1対1で話せる
大勢で話すのが苦手という方は多いかと思います。オフ会や交流会では、仲良くなれそうな人を探すのに苦労してしまい、せっかく行ったのに表面的な話しかできずに帰宅ということも大いに考えられます。アプリであれば気になった人がいれば、自分から話しかける事ができますし、お互いのペースで会話を進める事ができます。
また、プロフィールに趣味や好きな事を書いておけば、同じような趣味を持った方と話せる確率があがり、そこから仲良くなれる確率もグッと上がります。
連絡をまめに取るのが苦手という人にもおすすめ!
私は、LINEなどまめに返すのがそこまで苦ではないのですが、そういった方法が苦手で気が合いそうなのにチャットが続かず、終わってしまうという悩みもよく耳にします、そういう人は通話機能を使って手っ取り早く電話という方法もオススメです。
アプリ内の通話機能を使えば、電話番号やLINEを交換せずとも会話できますし、同じように電話派という人も多くいるので、そういう人を探してまずは電話してみると、短時間でお互いのことを知る事ができます。
関連記事「初めてでも大丈夫!初心者大歓迎のレズビアンバー10選」
おすすめの女性セクマイ向けアプリ3選
COSY
こちらはレズビアン・セクマイ限定アプリとなっていて、特に本人確認は必要なく誰でも登録することが出来ます。使い方がシンプルなので、登録やプロフィールを作るのが面倒という方にはオススメです。「つぶやき・チャット・通話」の3つの機能があり、プロフィールを見て気になった人には、すぐにメッセージを送る事が可能です。ライクをし合うなどの工程がなく会話する事が出来ます。
デメリットとしては、このアプリに限らずですが、本人確認なしでマッチングしなくても会話が可能なため、外国の方がひやかしで片言で話しかけてきたり(本当に真剣な外国の方もいるので全部が全部ではないです)怪しいなという人が若干多い印象です。ただ、そういったアカウントは意識していれば気付ける程度にはわかりやすいので、頭に入れておけば大丈夫だと思います。
Zoe
こちらは本人確認が必要なアプリで、居住地域を登録することで自分が住んでいる地域からの距離が相手のプロフィールに表示される機能がついています。個人的にこの機能は便利だなと思っていて、遠くに住んでいる人とも交流ができることがSNSのメリットでもありますが、せっかく仲良くなれたのに新幹線に乗らないと会えないとなると、時間や金銭的に交流を続けていくことが難しい部分もあると思います。その点、初めからどの程度離れているかわかっていれば、それを前提に話していく事ができます。
マッチングしないとメッセージができない仕様になっていて、かつ「いいね」が来ても課金してプレミアム会員にならないと「いいね」をしてくれた人の写真やプロフィールを閲覧することはできません。
つまり無料会員の場合、表示されるプロフィール達をスワイプしていって自分がたまたま「いいね」した人が自分にも「いいね」をしてくれいた時に初めてメッセージを開始することができます。裏技としては、いいねしてくれた人一覧の画像(ぼかしが入ってます)と、表示されるプロフィール画像を見比べたらなんとなくわかるので、それでいいねしてみるとマッチングしたりします!
HER
こちらは私もまだ使ったことがないアプリですが、「恋愛の出会いを目的としたアプリではなく、友達や自分に合ったコミュニティの人たちと繋がる場所を提供するソーシャルアプリ」というコンセプトを掲げていて、レズビアンやバイセクシャルといったジャンルを超えて、誰もが除外されないセーフスペースを目指したアプリだそうです。
今回紹介したかった、恋人探しのためだけではない自分をオープンにできるコミュニティを1つでも作れたら、もっと生きやすいのではないかという思いにピッタリなアプリだったので、紹介させていただきました。細かな機能は使ってみてもらえればと思いますが、本人確認は必要でセーフスペースを作るためセキュリティには力を入れているようです。
関連記事「レズビアン向けおすすめマッチングアプリ10選!成功率の上げ方やアプリ以外の出会いも紹介」
レズビアンの友達の作り方まとめ
友達の増やし方やおすすめアプリについてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
SNSやネットでのコミュニケーションに苦手意識があったり、セキュリティに不安を感じて遠ざけている方もいると思いますが、使い方を間違えなければ自分の世界を広げてくれるもになるかと思うので、機会があれば試してみるのもいいかもしれません。