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Xジェンダーとは?FtX、MtX当事者の声

LGBTs

みなさんは「Xジェンダー」という言葉を聞いたことがありますか?

Xジェンダーとは、性自認が男性もしくは女性に属さないセクシュアリティのことをいい、「FTX」「FTM」「MTF」のような言葉が存在します。

私たちは生まれてすぐに男女いずれかの性別を言い渡され、その戸籍上の性別で社会的に認識されることが多いのではないでしょうか。たとえば、パスポートや保険証といった身分証明証の性別欄、学校の体育の授業でのクラス分け、制服やスーツなど、個人が自認する性を認識する前に判断される場合がほとんどです。

ですが、なかには男女に当てはめることに対する違和感をもつ人や、男女どちらかの性別にしっくりこない人もいます。

今回はXジェンダーについてより知るため、そのなかにあるタイプや言葉について解説します。さらに、Xジェンダー当事者が日常で立ちはだかる障壁についてご紹介します。この記事で、さまざまな性のあり方を認識するきっかけになるとうれしいです!

Xジェンダーを知る前に

Xジェンダーについて知るまえに、まず「性自認」と「身体的性」について知っておきましょう。

性自認

性自認とは「こころの性」とも呼ばれ、自分が認識している性のことをいいます。つまり、「自分は女性だ」と思う人の性自認は女性となります。男性、女性だけでなく、Xジェンダーやジェンダーフルイドなど、さまざまな性が存在します。

身体的性

身体的性は冒頭でも書いたように、戸籍上の性と同じ意味で使われることの多い言葉です。これは、性ホルモン、外陰、内陰などのさまざまな要素によって判断され、男性もしくは女性に区分されます。

Xジェンダーとは

これを踏まえて、Xジェンダーについてお話しします。

Xジェンダーとは、性自認が男性でも女性でもないセクシュアリティのことをいいます。身体的性にかかわらず、「戸籍上の性別は男性であるが、私は性別を当てはめることはしっくりこない」というような当事者は多くいます。Xジェンダーは日本独自の言葉で、いくつかの国では、免許証やパスポートの性別欄で「X」を選択できるようになっていますが、男女に当てはまらないさまざまな性「ジェンダークィア(gender queer)」を指します。

男女のどちらかで定めない性Xジェンダーは、主に5つのタイプに区分することができます。

中性

中性とは、男と女の中間に位置する性のことをいいます。

無性

無性とは、男女どちらでもない性のことをいいます。社会的にいえば、男か女で認識することが多いですが、無性の場合、性別がフィルターとなり性自認を判断することがありません。

両性

両性とは、男でもあり女でもあると自認している性のことをいいます。両性を自認する人のなかでは、自認する男と女の性の割合が違うことがあります。

不定性

不定性とは、さまざまな性の間を行き来する流動的な性のことをいいます。「さまざまな性」とあるように、男女の2性だけに限定せず、無性、両性などが流動します。日によって、性の比率が変わることが多いのが特徴です。

その他

上記であげた4つのタイプ以外に、さまざまなXジェンダーのあり方があります。たとえば、そもそも性別の概念がない人、男・女・中性のように3つの性で構成されている人など、あり方は無数に存在するのです。

FtXとMtXについて

Xジェンダーについて話すときに耳にするであろう「FtX」「MtX」についてもお話しします。

FtX

FtXとは「Female to X-gender」の頭文字からなる言葉で、身体的性が女性であり性自認がXジェンダーである人のことをいいます。

MtX

MtXとは「Male to X-gender」の頭文字からなる言葉で、身体的性が男性であり性自認がXジェンダーである人のことをいいます。

混在されることが多いですが、いづれも自認する性は「t」の後にくる性になります。なのでFtX、MtXの性自認はXジェンダーです。

Xジェンダー当事者の声

最近では、Xジェンダーという言葉が昔より使われるようになったものの、社会全体で言うとまだまだ浸透していない印象です。そういった状況下で、Xジェンダーの人たちが立ちはだかる壁はたくさん存在します。実際に当事者の抱える悩みや経験をご紹介します。

就活での苦悩

就職活動では履歴書を提出したり、スーツを着て面接に向かうことが多いでしょう。そういったときXジェンダーの人たちは、シスジェンダー(身体的性と自認する性が一致すること)の人が悩まないところで、さまざまな障壁にぶつかります。たとえば、履歴書やエントリーシートの性別欄、服装の選択、面接時でのカミングアウトなど、自分の性を隠して就活するかを悩む人が多いのです。会社は人生のなかでも多くの時間を過ごす居場所でもあります。隠すことで罪悪感を抱いてしまったり、逆に伝えても理解されがたいと懸念することもあります。

なかなか受け入れられない

まだまだ性別二元論が当たり前の社会で、男女に当てはまらないXジェンダーについてわかってもらえることは100%ではありません。「性別がないのは嘘」「いつか自分についてわかるときがくる」といった心ない言葉をかけられた当事者もいます。さまざまな自己のあり方があることを知ったうえで、相手の価値観を否定するのではなく、一つ存在するものとして認識できることが望ましいです。

Xジェンダーの人と出会いにくい

先述したように、Xジェンダーについて受け入れられにくい世の中で、声をあげにくいことが現状です。実際、周りにXジェンダーを自認する人はいるかもしれませんが「カミングアウトすることでさらに生きづらさを感じるのなら…」と隠している当事者は多くいます。今はマッチングアプリやSNSが普及し、オンライン上での出会いは増えてはいますが、リアルで同じ境遇の人と話を共感し合えることが少ないのは、今の課題であるのではないでしょうか。

呼称に対する違和感

一人称の「私」「僕」「俺」といった言葉がしっくりこないという人もいます。それぞれの言葉が性別を連想させる印象をもつ人もいるため、当事者のなかではあえて一人称は使わずに会話を進めることもあるようです。名前に違和感をもったり、「ちゃん」「くん」呼びがしっくりこないこともあります。日本語特有かもしれませんが、人称に性別の印象をもちやすいことは多いため、自分自身にぴったりの表現が見つからないのかもしれません。

いかがでしたでしょうか。Xジェンダーには主に5つのタイプで分けることができますが、無数のあり方が存在します。男もしくは女と決めつけるのではなく、相手が心地いいと思うあり方を尊重することがあるべき姿です。これから徐々に、Xジェンダーをはじめとする、あらゆるセクシュアリティについて浸透することを願っています。

チェック → Xジェンダー当事者によるXジェンダーがもっと分かる記事のまとめ

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◎この記事を書いた人・・・Honoka Yan
モデル/ダンサー/ライター/記者/LGBTs当事者。ジェンダーやセクシュアリティ、フェミニズムについて執筆。タブーについて発信する日本のクィアマガジン「purple millennium」編集長。Instagram :@honokayan

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