どうもこんにちは!LGBTsフレンドリーな不動産IRISのしょうへいです。
同性カップルの賃貸探しはとても難しいという話、聞いたことはないでしょうか?
この話は僕自身も経験したことがありますし、不動産会社側の立場になった今でも同棲カップルの賃貸探しの難しさは深刻な問題だと思っています。
本記事では『同性カップルの賃貸探しがどのくらい難しいのか』『どうしたら2人で賃貸物件を借りられるのか』について解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
同性カップルの賃貸探しはスムーズに進むことの方が珍しいかもしれない
巷では『同性カップルの賃貸探しは難しいと言われています』が、スムーズに事が運ぶことの方が珍しいかもしれません。
賃貸を2人で探す側にも様々な課題がありますし、不動産会社側にも様々な課題があります。
賃貸を探す側の課題
特に大きいのがこの2つです。
- 不動産会社へカミングアウトする必要も場合によりある
- 連帯保証人の関係で両親へのカミングアウトの必要も場合によりある
詳しく解説していきます。
不動産会社へカミングアウトする必要も場合によりある
友人同士ルームシェアをするという話で家を探すこともできるのですが、友人同士でルームシェアができる賃貸自体がそう多くはありません。
また物件を探していると、2人入居可の賃貸物件が目につくことがあると思いますが、この2人入居可の物件が示す2人は家族や兄弟関係を示すことが多く、友達という話では申請が通りにくいことが多いかと思います。
『1人暮らしという話で進めて家を借りて同棲する方法も聞きますが、そもそも1人暮らしの物件は1人で住むという契約が殆どのため、2人で住むのは契約違反』になります。
また1人で暮らすという前提で話を進めるため、収入にもよりますが平均的な収入の場合、やはり2人で住むような物件には審査が通らないことが多いのではないかと思います。
その為、やはり最初から2人の関係性を不動産会社に伝えた上で、2人で無理なく住める物件を探すのがおすすめと言えます。
連帯保証人の関係で両親へのカミングアウトの必要も場合によりある
賃貸物件を借りる場合には基本的には連帯保証人が必要になります。
勿論、お付き合いしている相手を連帯保証人とすることもできますが、基本的には両親などの親族にお願いすることになります。
その際に1人暮らしするという前提で連帯保証人を頼むと「なぜ1人で住むのにこんなに広い間取りが必要なんだ?」と疑問に思われてしまうことも少なくはありません。
また2人で住むことを伝えても、相手の顔や性格などが分からなければ、不審がられてしまうこともあります。
カミングアウトすれば必ず上手くいくというわけではありませんが、審査を通す過程で両親へのカミングアウトの必要も出てくるかもしれないということは頭に置いておくと良いでしょう。
不動産会社側の課題(申請を通すのが難しい)
最近は少しずつ不動産業界でもLGBTsが認知され始めてきたように思いますが、正直なところまだまだ認知は甘いと言わざるを得ないと思います。
例えば『パートナーシップ制度は結婚とはまた違う制度なのにも関わらず、審査を行う管理会社が同性婚と勘違いしているようなケース』があります。
またストレートのカップルなら借りられるような賃貸物件でも、同性カップルという理由で審査にすら進まないことも珍しくはありません。
同性カップルの賃貸物件探しは、物件を借りたい2人と不動産会社がタッグを組んでそれぞれの課題に全力で取り組む必要があるのかと思います。
チェック → パートナーシップ制度がある自治体一覧と活用方法
どうしたら2人でなるべく理想の賃貸物件を借りられるか?
同性カップルの賃貸物件探しでは2つのポイントがあるかと思います。
- パートナーシップ制度が受けられるなら受けておいたほうがいい
- 物件は1つに拘らずに多く候補に挙げる
です。
パートナーシップ制度が受けられるなら受けておいたほうがいい
もし自分たちの住んでいる自治体が、パートナーシップ制度に対応しているのであれば、使っておいた方が良いかもしれません。
申請を通す際に『2人が交際関係である証明として、パートナーシップ証明書が求められることが増えてきており、交付されていれば有利になるのではないかという点』です。
また自治体によっては市営住宅や区営住宅の申請にパートナーシップ制度を使うこともできます。
パートナーシップ制度のジレンマ
お互いが、現時点でパートナーシップ制度が利用できる自治体内に住んでいれば、パートナーシップ証明書が発行されて、2人の関係を証明するものとして使えるかもしれません。
- AさんとBさんがどちらも中野区に住んでいて、別の地域に引っ越しを考えている → 中野区のパートナーシップ証明書を2人の関係を示すものとして使える可能性
- AさんとBさんが別々の区に住んでいて同棲を考えている → 別々の自治体に住んでいるのでパートナーシップ宣誓が今のところできない
パートナーシップ制度を使えば物件探しが有利になる面もありますが、そもそも既にお互いが同じ自治体に住んでいる、または引っ越しが決まった状態でないと宣誓ができないこともあるため、物件探し時には用意しづらいというジレンマがあります。
物件は1つに拘らずに多く候補に挙げて諦めない
様々なことに共通して言えることですが『諦めないのは凄く大切』です。
特に賃貸物件探しでは中々理想のお部屋が見つからなかったり、見つかったとしても審査が通らないことも多くあります。
その様なときでも決して諦めずに気を取り直して、物件を選んでいくことが2人で同棲を叶えていく秘訣かと思います。
当方IRISは全員LGBTs当事者による不動産会社
私達IRISはLGBTs当事者によるLGBTsフレンドリーな不動産会社です。
特に2人の関係をこちらにカミングアウトして頂く必要なく、問い合わせ頂ければ理想に近い物件探しをさせていただきます。
同性カップルの賃貸物件探しでお困りの方は、ぜひご利用ください!
チェック → お部屋探しはこちらから!
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◎この記事を書いた人・・・しょうへい
1990年、茨城県生まれ。元Webデザイナー兼ライターの経験を活かし、ブログ記事を執筆しています。