どうも、空衣です。FtMでパンセクシュアル（全性愛者）です。

アセクシュアルというセクシュアリティをご存じでしょうか。アセクシュアルとは、他人に対して性的欲求を抱かないセクシュアリティです。

本記事では、アセクシュアルの友人達の体験談を交えながら、アセクシュアルについて詳しく解説していきます。

アセクシュアルとは

アセクシュアルとは「他者に対して性的欲求を抱かないセクシュアリティ」です。別の言い方だと、Aセクシュアル（エイセクシュアル）と言われることもあります。

本来の意味では、他人に対して性的欲求を抱かないセクシュアリティですが、日本で使う場合には「性的欲求も恋愛感情も抱かないセクシュアリティ」として使われる場合が多くあります。

体感的にはなりますが、2010年前後はAセクシュアルと言われることが多く、2022年の最近ではアセクシュアルと言われることが多くなった印象を受けます。

アセクシュアルの割合

「働き方と暮らしの多様性と共生」という研究によると人口の1%（100人に1人くらい）ほどがアセクシュアルだと判明しています。

LGBTsの割合が大体人口の10%前後（10人に1人くらい）なので、人口の1%であるアセクシュアルはかなり少ないセクシュアリティだというのが分かります。

ちなみにゲイやレズビアンといった同性愛のセクシュアリティは人口の3%（33人に1人くらい）と言われています。

チェック → 10人に1人！？LGBTの割合徹底解説

アセクシュアルとアロマンティックの違い

恋愛感情と性的欲求を別々に考えたときに、アセクシュアルは他人に対して性的欲求を抱かない人、アロマンティックは恋愛感情を抱かない人となります。

日本ではアセクシュアルと言うと、恋愛感情も性的欲求もないセクシュアリティと言われることが多くありますが、その場合、正確には「アロマンティック・アセクシュアル」が適する表現となります。

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アセクシュアルとノンセクシュアルの違い

アセクシュアルもノンセクシュアルも、どちらも本来の意味では「性的欲求を抱かないセクシュアリティ」です。しかし、この2つのセクシュアリティは日本では区別して考えられています。

というのも、アセクシュアルは日本では「恋愛感情も性的欲求も抱かないセクシュアリティ」として認識されているところがある為、恋愛感情を抱くことがあるノンセクシュアルとは別に考えられているのです。

パンセクシュアルとアセクシュアルが似てると言われたことがある

過去にパンセクシュアル（全性愛者）とアセクシュアル（無性愛者）が似ていると言われたことがあります。

しかし、パンセクシュアルとアセクシュアルは真逆ともいえる存在です。男女に区別をつけて判断していないという点では同じかもしれませんが、根底は完全に異なります。

アセクシュアルは全てのセクシュアリティに対して性的指向が向かないのに対して、パンセクシュアルは全てのセクシュアリティが性的指向の対象なので真逆のセクシュアリティと言えます。

アセクシュアルが困ること

世間の目が厳しい

「恋人がいる方が良い」「結婚した方が良い」「子供をつくるのが幸せ」といった世間に求められるものとは価値観が違います。

歌や漫画や映画のなかでも、恋愛や性愛を描かない作品の方が珍しいくらい、常に「他者を愛することは素晴らしい」という規範ができていると思います。

無条件に愛は称賛され、そうではない人は「可哀想」とか「不憫だ」と思われることさえあります。それは大多数の価値観であって、すべての人がそうではないのです。

「まだいい人に出会っていないだけだよ」と言うのは励ましの言葉のようで、逆に余計なお世話になってしまうこともあるのです。人の幸せを勝手に決めることはできません。

好きな人の気持ちに応えられない

恋人と付き合ったら当然キスや性行為をするだろう、という規範に応えられないことで、好きな人に「本当は私のことを好きじゃないのでは？」と思われてしまう場合があるようです。

愛情の示し方は人それぞれであるはずですが、自分がこうだから当然相手もこうだろうという価値観に縛られてしまうと、このような言動をしてしまうことがあります。

そして、それがアセクシュアルの方を傷つける要因になるということは、きちんと理解しておく必要がありそうです。

アセクシュアルだからこう！と決めつけられる

性的欲求がないなら、AVは見ないよね？自慰行為はしないんだよね？など、そうした事情もアセクシュアルの人の中では一概には言えません。

他者に感情が向かないだけで、自分自身や二次元の世界には性的欲求が生じる人もいます。

繰り返しにはなりますが、アセクシュアルには恋愛はするという人も含まれています。アセクシュアルといっても個性豊かで様々な人がいるのです。

LGBTsの枠組みの中になじみにくい

LGBTsというと「愛する人と幸せになる権利を」という働きかけが大きいせいか、アセクシュアルの人にとっては“（恋愛や性愛としての）愛する人”がいなくて当たり前なのに、世間の規範を強制されている、と感じることがあるようです。

他者を愛さなくてもいいんだ、という考え方もあります。恋愛や性愛はあって当たり前ではないし、押し付けてはいけないと思います。

アセクシュアルのYoutuber

アセクシュアルについて参考になりそうなYoutuberの方々を紹介していきます。

tomo channnel

tomo channnelさんでは、アセクシュアル同士での対談やその他のセクシュアリティの方との対談など幅広く、そして深く動画を展開されています。

「アセクシュアルってどんな感覚なんだろう？」「他のアセクシュアルの人のことが知りたい」という方は、動画見てみるととても参考になると思います。

チャンネルリンク → tomo channnel #アセクシャル

モノクロセクマイCH

モノクロセクマイCHさんは、アセクシュアル×レズビアンの2人で運営されているYoutubeチャンネルです。こちらのチャンネルも幅広くセクシュアルマイノリティについて触れられています。

個人的にはアセクシュアルとレズビアンのカップルの日常を発信されているのがとても貴重なことだと思いました。動画の雰囲気も明るくて見やすいです♪

チャンネルリンク → モノクロセクマイCH

【まとめ】アセクシュアル（Aセクシュアル）とは？

アセクシュアルとは、他人に対して性的欲求を抱かないセクシュアリティです。ただし日本国内では「他人に対して性的欲求と恋愛感情を抱かないセクシュアリティ」と認識されていることがあります。

ノンセクシュアルとは、恋愛感情の有無で差別化がされています。日本の定義上だとアセクシュアルは恋愛感情も性的欲求も抱かないセクシュアリティなのに対して、ノンセクシュアルは恋愛感情は抱くこともあります。

以上。アセクシュアルについてでした。最後まで読んでくださりありがとうございます。