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2022年に見たい、LGBTs作品<Netflix編>

LGBTs

LGBTsについて、エンタメ作品で楽しみながら学んでみたいと考えている人もいるのではないでしょうか。また、コロナ禍の状況も相まってNetflixなどサブスクリプションサービスで映画やドラマを楽しんでいる人も増えているでしょう。

今回は、Netflixで見られるLGBTsに関連した作品をご紹介します。

「Girl」(2019)

2019年のベルギー映画です。ベルギー映画なんて見たことない! と感じている人にも、ぜひ見てほしいこちらの作品。

MtoFのトランスジェンダーの主人公が、バレリーナを目指す過程で男女の性差や、自分が思ったような成長を伴わないことに対して葛藤しながら、成長していく物語です。

主人公ララを演じた俳優さん(ビクトール・ポルスター)は、実際にダンス経験があり、本人が踊っている場面もたくさん堪能することができます。演技経験はなかったもののオーディションで選ばれました。

LGBTsをテーマにしている作品のなかでも、本作で特筆すべきは、成長過程にある思春期のトランスジェンダーの物語であるということです。男性の体に生まれたララが、女子生徒らと一緒にバレリーナとして踊りながらも、自身の体は男性らしく成長していくことに対する焦りや怒り、思い描いたとおりにならない自分の踊りに苦悩する場面が見ていて心苦しくもありますが、映画の世界にぐっと引き込んでくれます。

また、ララの父親の存在もこの映画では非常に重要な意味を持っています。身近な家族の存在がセクシュアルマイノリティの人にとってどのような影響を与え、本人とともに向き合いながらどのように関わっていくのか、考えさせられる視点が描かれています。

「リリーのすべて」(2016)

エディ・レッドメイン主演の作品です。エディはこの作品でアカデミー賞主演男優賞を受賞しており、映画界においても非常に評価の高い作品のひとつです。まだ観ていない方は一見の価値ありですのでぜひ鑑賞の候補に入れてみてください。

世界で初めて性別適合手術を受けたリリー・エルベの実話を元にした作品ですので、この事実やどんな流れでリリーが手術を受けることになったのかというのを知りたい人にもおすすめします。

リリーには妻がおり、長い間男性として生活していました。妻との温かい日々も描かれており、映画序盤のリリーはいわゆる幸せそうな夫婦で、夫であり、男性でした。そんなリリーが自分のなかにある女性性に目覚めるきっかけになったのは本当に些細なことでした。画家である妻が、夫に女性モデルの代役を頼んだのです。これをきっかけにリリーは、女性の服を自ら試すようになり、お化粧をして出かけるなど女性としての時間が増えていくのでした。

自身のセクシュアリティに迷うリリーと、妻が夫の変化を理解しようと苦しみながら寄り添う様子が丁寧に描かれています。

ときは1926年。セクシュアルマイノリティに対しての社会的な認識や理解がなかった時代に、ひたすら寄り添い、リリーに味方する妻の姿にも胸を打たれます。

「窮鼠はチーズの夢を見る」(2020)

水城せとなさんの同名漫画が原作で、「世界の中心で、愛を叫ぶ」や「リバーズ・エッジ」、「ナラタージュ」などの行定勲さんの監督作品です。

関ジャニ∞の大倉忠義さんと成田凌さんが恋人同士を演じるということで、公開当時非常に話題にもなりました。

おすすめする理由として、ごくごく普通の恋愛模様が描かれているという点が挙げられます。2020年の作品ですので、LGBTsに関しての認識や理解が広まりつつあるこの時代だからこそできた映画化といった側面もあるはずですが、LGBTs作品であることや、男性同士の恋愛であるということを一旦片隅においておいたとしても、楽しめる恋愛映画です。

また、大倉さんが演じる会社員の大伴には妻がおり、後にお別れすることになりますが、異性を恋愛対象として生きてきた男性でした。そんな大伴が大学の後輩である今ヶ瀬(成田さん)と再会することから、大伴の恋愛観やセクシュアリティにゆらぎが生じ始めます。

セクシュアリティは生まれてからずっと一定だと決まっているものではなく、時には変化したり、時期によって流動的であったりします。そうしたゆらぎや、出会う人から影響を受けたことによる変化などが自然に描かれていたのも見どころの一つです。

「ある少年の告白」(2019)

同棲愛を「治す」というアメリカでの転向療法(コンバージョン・セラピー)を描いた実話に基づく物語です。

今回紹介した映画のなかで、筆者にとって最も衝撃を受けた作品であり、これから鑑賞する人においても同じように感じる可能性の高い作品です。しかしながら、現在もこうした転向療法を行う施設が実在するという事実がある以上、知っておきたい内容でもあります。

同性愛であるということを、精神異常であるとみなし、それを”転向”させようとする矯正施設が舞台です。口外厳禁とされた施設でのプログラムの内容には驚きばかりで、施設で生活している同性愛者の人たちの諦めや怒り、戸惑いなどは観ている私たちも同じ気持ちにさせられます。

また、同性愛に対する考え方の根底に、宗教と深い関わりがあるという点も興味深いです。日本にいるとイメージしづらい問題ですが、両親が敬虔なクリスチャンであるからこそ認められないことがあったり、受け入れられないことがあるというのも一つの学びになりました。

大切にしてきた宗教と、大切な息子との間で揺れ動く主人公の両親の感情もしっかりと見届けてください。

Netflixにある動画をLGBTsを知るきっかけに

以前に増して、各国で多様な恋愛模様が描かれる作品が作られるようになってきましたが、その中でもとくにNetflixで配信されている作品のなかにはLGBTsに関するテーマが豊富です。自分の興味のある作品、心に響く作品が見つかるはずです。

今回紹介したのは、配信されているなかでもほんの一部にはなりますが、テーマがLGBTsに関することである以外にも、純粋に映画として楽しんでいただける作品ばかりです。作品を楽しんだうえで、これらをきっかけにLGBTsのことを知ったり、他の作品に派生してみたりとさまざまな広がりを持てると思います。

ぜひ気になる作品を鑑賞してみてください。

この記事を書いたのは

藤枝あおい

ほそぼそとライターとして活動中です。休日は1日中家で寝ていたい派。引っ越しの予定はないものの、ぐっすり眠れそうな物件情報と間取りは頻繁にチェックしています!

IRIS(アイリス)は主にレズビアンやゲイ、トランスジェンダー、バイなどLGBTs(LGBT)当事者を対象として、お部屋探し、物件購入などの不動産仲介を行うLGBTs(LGBT)フレンドリーな不動産会社です。
同性パートナーとの2人暮らしサポートに注力しており、LGBTs当事者のスタッフが対応しているため、安心してお問い合わせいただけます。
その他、資金計画、保険、終活などのライフプラン支援も行っています。