LGBTs

空衣

【FtM体験談】なぜ3回も胸オペをしたの?

どうも、空衣です。FtMパンセクシュアルです。
タイトルにある通り、自分は合計3回の胸オペをしました。胸は小さめでしたし、手術は一回で済むかと思っていたのですが、そうはいきませんでした。一体なぜ3回も胸オペをしたのか?それぞれ何がどう違うのか?をご説明していきます。

前回の胸オペの記事はこちら。1回目の乳腺摘出手術について書きました。
関連記事【GID手術】FtMの胸オペとは?

3回の胸オペをしました

順に、胸オペで行ったことをご説明していきます。

1回目 乳腺摘出 5月 
これが一般的に「胸オペ」と呼ばれる全貌で、胸の膨らみをとります。これで男性用更衣室を問題なく使用できます。ただし元々の筋肉量に左右で差があったため、乳腺を摘出した後は余計に左右の形が不揃いな印象でした。

2回目 乳頭縮小 9月
乳首の形を整える手術です。1回目で気になっていた、左右の大きさが心なしか整ったのが嬉しかったです。抜糸が終わるまでは胸の先端にサボテンのトゲみたいな手術の糸が見えていて、これで本当によくなるのか?と不安でした。抜糸後も乳首が不自然に出っ張っているように見えたので、3回目のオペを行いました。

3回目 乳頭切除(正式名称はわかりませんが…) 11月
乳首の形を整える手術、第2段です。これが終わった後は納得のいく形になり、本当に3回目を行って良かったです。

胸オペは痛いのか

想像していたよりは痛くありませんでした。強いていうなら1回目のオペで、胸というより、脇の下に1週間弱刺さりっぱなしのドレーンが痛かったです。自由に動けなかったので辛かったです。
ちなみに1回目から半年以上経った現在でも、胸の感覚は戻っていないです。触ると胸部だけ皮膚が硬いなぁと感じます(筋トレはしていますが、単に筋肉の硬さだけではないと思います)。
2回目・3回目は、まだ感覚が残っていない胸部のうち乳首がメインの手術ですから、痛みも何も感じなかったです。
あと、財政状況はとても痛かったです……。早く胸オペが保険適用になってほしいと願っています。

胸オペの費用は総額いくら?

一番大掛かりな乳腺摘出手術が一番高く、その後は胸部や乳首の形の調整だけなので1回目よりは高くありません。といっても、全3回で合計731,500円かかっています。

1回目 566,500円(術後の院内泊含む)
全身麻酔。胸が大きくない人向けのU字型切開でした。胸が大きい場合はさらに費用がかかります。
2回目 154,000円
乳頭縮小は局所麻酔だったので、皮膚をジョキジョキ切ったり、熱で縫い合わせているような音がずっと聞こえてきました。なかなか怖かったです……。 
3回目 11,000円
乳頭の出っ張っている箇所を切っただけで、1分くらいであっという間に終わりました。手術する箇所が小さすぎるので体調に支障は出ませんでした。
約2週間後、突然乳首が取れてびっくりしましたが、それはかさぶただったそうで、現在は無事です。壊死や陥没など、何があるかわからないので落ち着くまでは恐怖でした。

胸オペを経て、FtMの生活はどう変わる?

できるようになったことが増えて、生活が充実しました。メンズの海水パンツを履いてプールに通ったり、下半身は隠したままですが男湯に入ることも可能になりました。ようやく完全に女性物の下着を捨てられました。胸オペしていない頃の生活には絶対戻りたくないです。

ただ一つ言えるのは、必ずしもうまくいくとは限らないことです。胸の膨らみは取れたものの、手術跡が大きくて人前で脱げないというFtM当事者も少なからずいます。医師の説明不足や不適切な対応があったため、胸オペにまつわる裁判が起きた事例もあります。

吉野靫 『誰かの理想を生きられはしない-とり残された者のためのトランスジェンダー史-』

下記は、FtMの治療に関する情報サイトです。プライベートな身体に関する情報なので、当事者もすべてを無料で公開しにくいのが現状ではありますが、個別の需要に答えてくれるようです。

出典:
CHANGE

YouTuberのモリタジュンタロウさんは、胸オペの話を何度かしています。
一生残ることなので、術後しっかり休める職場環境も必要です。

ただなんとなく男性の身体に似せればいいというわけではなく、その当事者が何を求めているのか?という視点が肝心なことだと思います。手術が終わった後は、何もしないでしっかり休む期間が必要です。
もちろん手術自体は大事ですが、1回のオペで全てが良くなるとは限らないので、そのことをよく承知した上で今後の生活のために望むといいと思います。

チェック → FtM(トランスジェンダー男性)の「リアル」を伝える、16記事まとめ

– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
◎この記事を書いた人・・・空衣
1996年、神奈川県生まれ。性別も住処も旅してきました。

IRISはLGBTs当事者によるLGBTsフレンドリーな不動産会社です。1人暮らしや同棲でのお部屋探しにお困りの際はぜひIRISにご相談ください。お部屋探しのお手伝いをさせて頂きます。
首都圏のお部屋探しはIRISへ

Page Top