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空衣

あまり知られていない?バイセクシュアルで困ること

あまり知られていない?バイセクシュアルで困ることどうも、空衣です。FtM(トランスジェンダー男性)でパンセクシュアル(全性愛者)です。
ですがLGBTというワードを知った当初は、T(トランスジェンダー)だとはまだ気づかず、単にB(バイセクシュアル)だと思っていました。今回はそんな、私がセクシュアリティで初めて自覚的になった「バイセクシュアル」について話していきます。

バイセクシュアルとは

男性も女性も恋愛・性愛対象となる、両性愛の人を指します。
対象となる性別が一つだけに限定される異性愛とも同性愛とも違う、という点が大きな特徴だと私は思っています。

バイセクシュアルの抱える悩み

「なぜわざわざ異性だけでなく同性も好きになるの?」

異性愛規範(異性愛こそノーマルだとする考え)が少ならからずある現状では、同性を好きになることは“不自然”だと思われることもあるようです。そんな時にバイセクシュアルは、「異性を好きになれるのだから、異性と関係を持ってくれた方が良い」「同性愛はいつか終わって、異性愛に戻るでしょう」といった勘違いをされることもあります。

または同性愛者の方から、「同性だけではないのは中途半端」とか「異性も好きになれる分、抱えている問題は同性愛者よりも少ない」かのように軽視されるような場面も、残念ながらあるといえます。

実際は、どのような対象の人を好きになるかを、逐一決めてその通りにできるわけではありません。他の人がそうではないように、バイセクシュアルの人だけが、好きになる対象を自らコントロールしていられるわけではないのです。

「恋愛対象が二倍でお得」

男性も女性も恋愛対象になるといったところで、異性愛者や同性愛者が「異性(同性)なら誰でもいい」というわけではないように、バイセクシュアルの人にも選ぶ意思があります。そのため単純に恋愛の良い側面が2倍になるわけではありません。
ちなみに私の出会った中では、「自分よりも美男美女だけが対象」という、とても恋愛対象の狭いバイセクシュアルの人もいました。バイセクシュアルと一言でいっても、個々人によってその経験は異なります。

バイセクシュアルの物語は少ない

映画や漫画などで、バイセクシュアルの登場人物は少ないように感じます。
というより、異性愛者(ヘテロセクシュアル)にとって「同性愛は馴染みがないけれど、男性も女性も好きになるというバイセクシュアルなら登場人物として妥当だ」と考えられているのか、都合のよい扱われ方をされているようです。
マジョリティ(異性愛者)の理解を深めるためだけに、マイノリティ(バイセクシュアル)が使われる感じにも思えます。
ですので、一つのストーリーの中で男性も女性も好きになる経験を描いた物語は少なく、

「今だけ同性愛者であるかのように描きますが、それは偶然でそれ以前は異性愛者でした。だから実質バイセクシュアルです」

という、バイセクシュアル当事者の実情を無視して、異性愛者が当事者意識を持って鑑賞できるようにと、バイセクシュアルの形だけ都合よく利用しているかのような作風になってしまっているものが多いと私は思います。

また別の例では、「夫がいるのに、女性と関係を持ってしまった女性」とか「彼女がいるのに、男友達に関心が出てきた男子」を描くとき、同時に、バイセクシュアルは浮気性とか誠実ではないというイメージを植えつけているのではないでしょうか。
両性愛が“同性愛の免罪符”であるかのような描かれ方はもう十分だと思います。しかもポリアモリー(関係者全員の合意のもと、複数の人と恋愛や性愛を持つこと)とバイセクシュアルが混合されていることもあるのかもしれません。

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私自身期待を込めて、バイセクシュアルの登場人物が出る映画を何本か観ましたが、私が観た映画の中ではバイセクシュアルとしての当事者性が抜けているような、残念な印象を持ちました。

バイセクシュアルで困ることとは?

異性愛、同性愛、どちらの要素も持ちうる分、異性愛者からも同性愛者からもあまり認知されていおらず、理解されにくいのがバイセクシュアル特有の悩みであると思います。

近い将来、当事者の声がそのまま伝わる居場所が増えればと願っています。

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◎この記事を書いた人・・・空衣
1996年、神奈川県生まれ。性別も住処も旅してきました。

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