ポリアモリーの物件探しは大変?フレンドリーな不動産会社が解説
どうも、空衣です。FtMでパンセクシュアルです。自分は「ポリアモリスト」でもあるとも自認しています。

「ポリアモリー」とは「複数愛」を意味します。
「ポリアモリー」という言葉には聞きなじみのない方もいらっしゃるかもしれません。
ましてや、「ポリアモリー」を実践する人を指す「ポリアモリスト」という概念も日本で浸透しているとは言いにくいでしょう。

今回はこの「ポリアモリー」のことについてお話していこうと思います。

一対一の恋愛をすることは「モノアモリー」

ポリアモリーについて説明する前に、歴史的に”当たり前”とされてきた「モノアモリー」の概念について知っておく必要があります。

キリスト教的な価値観や、日本の「家」という価値観においても、恋愛は二人でするものという前提があるかと思います。
現代でも、多くの人はこれが当たり前として疑わず、二人の関係の間にもう一人他の人がいる状態を浮気と言ったりしますよね?

もちろん、一方の人が、パートナーに事実を隠して他の人と関係を持てば浮気ですが、
三人がそれぞれお互いを恋愛関係と認め、継続していくことに合意していた場合はどうでしょうか?
また、バイセクシュアルやパンセクシュアルの方など、三人の好意がそれぞれ二人に向けられる関係があった場合はどうなるでしょう?

もし、自分がこの関係の中にあると想像した時、違和感を覚えたのであれば、それはあなたが「モノアモリスト」であるということです。
このような関係を自然に受け入れられる、もしくは、当人達が合意の上なら問題ないと考えられるのならば「ポリアモリー」という概念は理解しやすいはずです。

「ポリアモリー」とはどのような関係か

「ポリアモリー」とは、関係者全員の合意を得たうえで、複数の人と恋愛関係を結ぶあり方を指します。
よりかみ砕いて言うと、以下のような関係と言えます。

  • 身体や感情で継続して深くつながっていく関係
  • 旧来的な結婚という考え方に囚われない関係
  • 非排他的で、専属的に相手を拘束しない関係
  • 自分の意思に基づく自由な関係
  • 誠実で信頼が結ばれた関係

つまり、「ワンナイトで複数の人と関係を重ねていくような関係性」や「複数の人とつながりがあることをオープンにできない関係性」、または「自分は許せるのに相手にされると不愉快である」「相手が強要してきたから仕方なくその考え方に従っている」といった場合などは、「ポリアモリー」とは言えないということです。

では、どういう関係が「ポリアモリー」であると言えるのでしょうか。

  • 「お互いに合意している恋人が二人います。」
  • 「婚姻関係にある妻がいて、ほかに彼氏もいます。もちろん二人ともそのことを受け入れてくれています。」
  • 「自分は現在のところ恋人がひとりだけど、その恋人には自分以外の恋人もいて、了承しています。」

といった様々なパターンが想定できます。
「ポリアモリー」では、関係者全員がゲイやレズビアンの場合もありますが、バイセクシュアルやパンセクシュアルの当事者が多いという印象があります。

大事なのは、関わる人全員の同意の上で成り立っている関係性であることです。
一夫一妻が強いられる婚姻制度のスタンスとは相容れない「ポリアモリー」ではありますが、戸籍上異性であるパートナーの一人と、現在の婚姻制度を利用して結婚している人もいます。

しかし、前述のとおり、なかなか一般的な概念とは言いにくい現状で、身近にいても知り合いや友人にはわざわざカミングアウトしない人もいるかと思います。

ポリアモリーが生活で困ること

一対一の恋愛ですら大変なのに……と思う人からすると、ポリアモリーの実態は想像し難いのかもしれません。

実際に、嫉妬によって関係が崩れてしまわないように、日々の丁寧で誠実なコミュニケーションが必要となります。
複数のパートナーがいる「ポリアモリスト」は、複数のパートナーと関係を継続し、対話する時間を作るために、スケジュール管理が大変なようです。
そのためカレンダーを共有したり、近くに住んだりすることで、物理的に生活しやすく工夫している方もいます。

ポリアモリーだって同じ家に住みたい

ならば、少しでも複数のパートナーとの時間を多くするために、一緒に住むという選択肢も出てきます。
しかし、賃貸住宅でそれを実現するとなると、話は複雑になります。

「同性カップル」の部屋探しでも、「一対一の男女のカップル」を基準とされて、スムーズにいかないことが残念ながら起こっています。

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「ポリアモリスト」にとって当たり前ともいえる「複数の恋人がいる」とか「関係者全員または一部が同性カップルである」といった事情は、「一対一」が当たり前の人たちには、なかなか考慮してもらえない可能性があります。

そのため、関係性をオープンにして部屋探しすることも可能ではありますが、「ルームシェア」という概念が一般的になりつつある今、“複数名で住むことができる物件”を広く検討していくことが、最も簡単な部屋探しの方法となりえます。
また、パートナーの合意があれば、資金を出し合って物件を購入するということもできますし、シェアハウスを活用するという方法もあります。

ポリアモリーの人が住みやすい物件紹介

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◎この記事を書いた人・・・空衣
1996年、神奈川県生まれ。性別も住処も旅してきました。
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