LGBTs

空衣

「トランスジェンダーでゲイやレズビアンである」とはどのような状態?

「トランスジェンダーでゲイやレズビアンである」とはどのような状態?
「トランスジェンダーでゲイやレズビアンである」という表現があります。
一方で当事者以外には伝わりにくい事象でもあります。

どうも、空衣です。FtMパンセクシュアルです。
今回はLGBTsのなかでも、混合されやすいセクシュアリティについて。
TでありLである(MtFレズビアン)とか、TでありGである(FtMゲイ)とか、TでありBである(MtFバイ、FtMバイ)とはどういうこと?という疑問について、筆者のわかる範囲でお答えしていきたいと思います。

トランスジェンダーで同性愛者であるとは?

男性だから女性を好きになるわけでもなければ、女性だから男性を好きになるわけでもありません。当然のことながら、それはトランスジェンダーの男女にもいえます。(「男女」と指すとき、すでにトランスジェンダーも含まれているはずなので、当たり前すぎるかもしれませんが。)
トランスジェンダーのなかにも同性愛者はいますし、同性愛者のなかにもトランスジェンダーはいます。性自認と性的指向は別の話ですから、どちらにおいてもセクシュアルマイノリティとされる側である人だって当然いるわけですね。

「トランスジェンダーで同性愛者だから」で注意すること

例えばある人がトランスジェンダー男性(FtM)で、身体的・社会的に女性から男性へ移行した(移行を望んでいる)とします。その人の身体や戸籍の性別がどうであれ、男性のアイデンティティーで男性と恋愛関係になったら、その人はゲイ(男性同性愛者)ですよね。

よくある勘違いでは、「元が女性で、男性を好きになるなら異性愛者(ヘテロセクシュアル)なのだから、わざわざ性別を変えなくていいのに」というお節介がありますが。シスジェンダーで異性愛者であることと、トランスジェンダーで同性愛者であることは異なります。
もしも自分の性別が間違えられたまま、好きな人に愛されたところで、それは自分が愛されているという実感になるのでしょうか。「相手が見ているのは本当の自分ではないのに……」というギャップがどんどん大きくなっていってしまう気がします。

トランスジェンダーだからこそ受け入れられる生き方も

トランスジェンダーであっても、異なった性別で扱われたまま恋愛や結婚を経験している人はいます。自分自身ですら気づかなかった場合や、違和感があってもカミングアウトできずにいた場合など、状況は様々です。「結婚や出産ができているなら、性別は元のままでいいんじゃないか」と第三者がいうのはお門違いなのです。

ここで、「父が実は女性だった!」という実話を息子に伝えるために、作者のジェシカ・ウォルトンが描いた素敵な絵本をご紹介します。
『くまのトーマスはおんなのこ』

くまのトーマスは女の子

引用元:くまのトーマスはおんなのこ | ポッド出版

あとから父や夫が女性だったと知った、あとから母や妻が男性だったと知った、というパートナーや家族の方も大変。その戸惑いをやわらかく包みこむような絵本です。

イレギュラーかもしれませんが、トランスジェンダーで同性愛者の場合は、性別変更をしていなければ戸籍上は同性パートナーと「異性」の扱いですから、同性婚が認められていない現状(2020年4月)でも法的に結婚は可能であり、現状のシステムを利用して婚姻しているという人もいます。
「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律」では子どもがいるとその子が成人するまで戸籍変更できない決まりがありますから、外見は父だが戸籍では女、外見は母だが戸籍は男、という人もいるのです。
トランスジェンダーだからこう、同性愛者だからこう、と決めつけることなく、その人が見つけた生き方を支えていける制度は重要です。
上記のような、性自認と相入れない、いわば妥協策を受け入れて結婚している人もいるにはいますが、大前提として、同性婚の実現を求めているトランスジェンダー当事者がいることも忘れないでほしいです。

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◎この記事を書いた人・・・空衣
1996年、神奈川県生まれ。コロナウイルスの影響で、タイでの手術は中止になりました。人生いろいろ。

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