どうもこんにちは!LGBTs当事者によるLGBTsフレンドリーな不動産会社IRISのしょうへいです。
地方から東京に出てきたいとは思うものの、正直言って土地勘が無いし、「本当に東京で良いのか?どの辺りに住めば良いのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ゲイ視点で見た東京23区、23区外、都内近郊、関東の田舎暮らしについて解説していきます。参考にしてみてください。
ゲイ視点で見た23区
間違いなく関東のゲイシーンの中心地。特に新宿区には、世界でも有名な新宿二丁目があり、新宿を中心とした街はゲイの居住エリアとしても人気の高い傾向があります。新宿付近は、街中を歩くだけでもゲイと思われる男性に頻繁にすれ違い、アプリやゲイバーなどを通して、友好関係も広げやすいです。ゲイ関係のお店も多く、ゲイとして生活を楽しむのであれば、最高の環境と言っても過言ではないでしょう。
中野区などゲイの居住エリアとして人気の高い区に住むゲイの話では、友達が作りやすく、ご近所さんに仲の良い友達ができやすいので、平日も週末も退屈しないと仰っていました。実際、僕の知っている中野住まいのゲイも、中野に引っ越してきてから初めての彼氏ができて、友達も増えて、以前よりかなり充実した生活が送れるようになったと言っていました。
家賃帯は場所によりますが、基本的には高めです。特にゲイ人気の高い新宿付近は23区内でも平均〜高めくらいの家賃の見積もりが必要となります。1人暮らしでワンルームや1Kを想定している場合、中野区だと80,000円くらいは見る必要があります。同棲を視野に入れていて2LDKなどに住みたい場合には200,000円くらいは見る必要があるでしょう。
ゲイ視点で見た23区外の都内の街
23区外というのは東京都23区外の街のことを言い、具体的には、国分寺市、府中市、町田市、三鷹市辺りを言います。この辺りは23区と都内近郊の良いとこ取りというのが分かりやすい例えでしょうか。23区内に比べると平均的に家賃は抑えられており、駅周辺の発展具合は23区内の居住エリアと比べても劣ることはありません。寧ろ、居住エリアとしての人気が高いので、23区内の居住エリアよりも駅周辺が発展していることもあります。
移動面も決して不便というわけではなく、中野区の街などに比べれば確かに主要駅までの電車乗車時間などは少し伸びてしまいますが、それでも新宿まで15分〜30分など交通面においても高い利便性を持っています。新宿にアクセスしやすい国分寺や、府中市、三鷹市などの街はゲイの居住エリアとしての人気も高い為、中野区などと同様にゲイ同士の交流を増やすことも難しくはないでしょう。
中野区に住みたいけど、家賃が高いと感じたり、23区全体の家賃を見て高いと感じる場合には、23区外の街を検討してみるのも良いと思います。23区に比べて2K以上の同棲向け物件の家賃の上がり方が穏やかなので、同棲を検討する場合には、23区内に住むよりも23区外を選んだ方がだいぶコスパが良く広いお部屋を選びやすいと思います。
僕の場合は、1人暮らしするのであれば23区内、同棲するのであれば23区外で広々としたお部屋を借りて、といったように使い分けしたいなと思っています。
ゲイ視点で見た都内近郊の街
都内近郊の街というのは、千葉や埼玉、神奈川、茨城、と言った東京周辺の県の街のことを指します。より具体的に言うと、千葉では船橋、柏、埼玉では大宮、神奈川では横浜や川崎、茨城ではつくば辺りとなります。
東京の人気のある街に比べれば家賃帯は全体的に落ち着いてきて、1人暮らし、同棲どちらにおいても非常に住みやすい家賃帯となってきます。しかも、都内の人気居住エリアと比較しても駅周辺の発展具合は見劣りしません。良心的な家賃や、駅周辺の発展具合だけで見れば、かなりコスパの良い選択と言えます。
交通面も悪くなく、都内の街に比べれば全体的に主要駅までの移動時間はかかってしまいますが、大体30分〜50分程度。船橋など東京に近い街を選べば、アクセス性、良心的な家賃、駅周辺の充実度の3つを両立させることができます。
対してゲイライフに注目して見ると、都内で暮らすよりは自由度が低くなってしまう傾向にあります。やはり都内の方がゲイ同士の交流は持ちやすく、ゲイ関係のお店やイベントなども都内が中心なので、遊びにくさを感じることはあるでしょう。逆にいえば、適度にゲイライフを楽しめれば良いと考えている人には、丁度良いと思うかもしれません。
街から離れれば自然環境が豊かな場所も多く、山や川、海といった自然環境を楽しむこともできます。パートナーと同棲するのであれば、休日は都内に行ったり、時には自然を楽しみに行ったり色々な楽しみ方ができるのが良い点かもしれません。
ゲイ視点で見た関東の田舎暮らし
大きな特徴といえばやはり良心的な家賃でしょう。中野区の2LDKが200,000円くらいを見なければならないのに対して、関東の田舎暮らしでは50,000円〜80,000円前後で2LDKに住める可能性があります。しかも、築年数の浅い綺麗なマンションなどでもこれくらいの家賃で見つけることができる場合があります。中には築年数の浅い綺麗なマンションで、これくらいの家賃帯でペット可の場合も珍しくはありません。
都内近郊の街などは駅周辺にお店が集中していたりして、車の必要性は低い場合も多いですが、田舎暮らしの場合は話が別です。駅周辺にもお店がちらほらとしかない場合も多く、お店とお店の距離もかなり離れている場合が多いので、車は必需品となることが多いです。その点は気をつけましょう。
ゲイライフに関しては個人的な意見ですが、絶望的です。基本的に田舎暮らしの場合、ゲイのマッチングアプリも殆ど機能していません。近場の人はいつも同じ顔ですし、街中でゲイ同士すれ違うなどは基本的にありません。僕も関東の田舎暮らしですが、地元の街や周辺の街でゲイっぽい人に遭遇したことは一度もありません。勿論、近場にゲイバーなどのゲイ関係のお店もないですし、地元でゲイ同士で交流を深めるのは難しいと感じています。都内に出るのにも、基本的に片道1時間以上かかるので、東京のゲイと新規リアルも難しいです。
では、どのような方に田舎暮らしが良いのかというと、長年連れ添っているパートナーがいる方で、特に他のゲイとの関わりは必要に感じていないという方には田舎暮らしはとても良いと思います。そういった落ち着いた関係の2人であれば、田舎で広々とした綺麗なマンションなどに住んで、ワンちゃんやネコちゃんをお迎えして、のんびりとした余裕のある生活を楽しむことができると思います。
都市部に比べて田舎のイベントはそれほど人が押し寄せたりしないので、夏は花火大会やお祭りに2人で浴衣を着ていったり、田園風景に季節を感じたりと粋な楽しみ方もできます。田舎暮らしは癖も強いので適性が必要かもしれないですが、お互いがそう言った落ち着いた雰囲気の2人であれば、田舎暮らしも悪くはないでしょう。僕も年々、田舎暮らしにハマりつつあります。
【まとめ】住むならどこ?ゲイ視点で見た東京23区、23区外、都内近郊、関東田舎暮らし
本記事では、ゲイ視点で見た関東の街について解説させていただきました。本記事を書いた自分が1人暮らしを考えるのであれば23区内、同棲するのであれば、23区外や都内近郊の街、40代〜50代になったら田舎の方でゆっくり余裕のある生活がしたいなと思っています。
以上、最後まで読んでくださりありがとうございました。