こんにちは、広報担当の雨谷です。
ご御存知の通りIRISでは、LGBTs不動産として当事者のスタッフが中心に運営を行っています。
HP上では顔ぶれを紹介していますが、実際IRISのスタッフはどんな想いでジョインし、働いているのでしょうか?スタッフ紹介を通して、IRISの取り組みも知っていただくきっかけになればと思っています。
今回は、ルームアドバイザーとして活躍中の齋藤 亜美さんにお話しを伺いました!
※今後連載していく予定ですので、楽しみにしていてくださいね。
プロフィール
ルームアドバイザー/齋藤 亜美
1991年、神奈川県生まれ。大学を卒業後、営業職として引越会社、専門商社を経験。営業職で培ったコミュニケーション力、課題解決能力、そして当事者としての経験や感じたことを生かしLGBTsの抱える社会課題へと向き合いたいとの想いから、IRISに2020年10月にジョイン。
インタビュー内容
──IRISに入社したきっかけは?
前職で培った営業経験を活かしながら、当事者としてなにか自分にできることはないかと考えていました。それに次の職場では「ありのままの自分で働きたい」という想いがありました。
その3つを満たしてくれるような職種、業種、業界はないかな〜と、自分にマッチする求人を1年以上かけて探していました。当時は、コロナの影響もありまったく見つからずかなり苦戦したのを覚えています。そんな中、たまたまIRISを見つけました。IRISでは当事者やアライの方が働いていると知り、この職場なら生き生き働けそうだと感じ、応募したことがジョインのきっかけです!
──現在はどんな仕事をしていますか?
ルームアドバイザーとして、お部屋探しの仲介が日々のメイン業務です。分かりやすくいうと、街中の不動産屋さんと同じです。ただし、IRISはLGBTsを含むマイノリティという理由でお部屋探しに困っている方のサポートに特化している不動産屋さんです。街中の不動産屋さんにはない、当事者のインサイトやノウハウを用いてお部屋探しのお手伝いをしているという感じですね。
──IRISで働き始めて変わった、自身の変化はありますか?
「自分らしくいれる」「自分らしくいていい」と自信を持てるようになったことは、大きな変化だと思います。私はLGBTsのなかだとトランスジェンダーに分類され、IRISにジョインする前までは男性として仕事をしていました。「髪が長くない?」「結婚は?彼女は?」など仕事以外でのストレスが多かったので、生き生きと働くのが難しかったです。
IRISは周囲が理解してくれる環境があり、ありのままの自分で仕事ができることがこんなにも素敵なことなんだ!と気づかせてくれました。自分らしく働く環境がいかに大切かを日々痛感しています。
──今までお客さんに言われて一番うれしかった事、エピソードは?
「齋藤さんに頼んでよかった!」という言葉。これは何度言われても嬉しいですね。
その言葉が私の財産や生きている糧になっていると言っても過言ではないぐらいです。
私個人の力なんて限られているとは思うけれど、誰かの力になっているんだなと実感が持てます。これからも少しでも多くの人の力になれるよう、日々精進していきます!
──齋藤さん自身も、お部屋探しの大変さを感じますか?
正直なところ、簡単なお部屋探しはないと思います。
実際に私自身の引っ越しの際にも、大変さを経験したことが何度かあります。
性別を書く欄があるので、見た目と一致していないと不便なことも多いのが現状。
それにお客様の中には、駅前の不動産屋さんに行って、「パートナー様同士での入居はちょっと...」などと断られてしまったという方もいるほどです。大変な思いをしている方が多いからこそ、ルームアドバイザーのひとりとして、お部屋探しは楽しくわくわくするもの!という本来のお部屋探しを提案できるよう心がけています。
また、一人ひとり、お客様ごとにお部屋探しの理由やきっかけは違うので、本当の意味で寄り添ったお部屋探しのお手伝いをするとなると、大変な部分も多い印象ですが、お客様が気に入ったお部屋に決まった時は疲れが吹き飛びます!
──IRISはどんな会社ですか?
きちんと話を聞いてくれる会社というイメージです。
当事者同士とはいっても、個々のセクシャリティやジェンダーは違うので、分からない部分も多くあります。でも、分からない部分はお互いに理解を深め合おうとしたりするメンバーが多いと思います。そのカルチャーが根付いているので、仕事でもいい影響を与え合って、当事者意識を持って働いている人が多いですね。
──2025年にはどうなっていたい?
個人であればSRS手術、仕事であればIRISの顔として認知もされたいです!
SRS手術は「性別適合手術」などとも呼ばれていますが、戸籍変更をする上で必要な外科手術ですね。IRISとともに成長して顔になりたいというのは、IRISといったら「須藤さん」「齋藤さん」という風に名前が出るぐらいに活躍をしていたいです。
──最後に一言。
ここまで読んでくださってありがとうございました!!
IRISだからこそできる仕事、私だからできる仕事だと感じながら日々仕事をしています。本来はIRISが無くてもお部屋探しに困らない社会であるべきなのに...。
お部屋探し以外でも、普通なことが普通にできる世の中になるために、まずは住環境・お部屋探しという部分において、お手伝いをしていきたいと思います。
お部屋探しでお困りの際は【IRISの齋藤まで】お気軽にご連絡くださいっ!