「ブルーアンバー」が教えてくれた、過去と今、そしてこれから
こんにちは。ご無沙汰しています、あきひろです!
久しぶりのブログ更新となりましたが、今日はどうしてもご紹介したい音楽があり、筆を取りました。
その前に、最近のご報告を少しだけ。
私は現在、豊島区で第一号となる同性カップルの里親として、子育てに奮闘する毎日を送っています。
想像を超える大変さに直面する日々ですが、それ以上に喜びや学びのある、かけがえのない時間です。
この経験については、また改めてしっかりお伝えできればと思っています。
そしてIRISは、今年で創業12年目を迎えました。
住まいを通して「らしく生きる」ことをサポートする取り組みを続けてこられたのは、ひとえに皆さまの応援のおかげです。本当にありがとうございます。
これからも、「らしく生きる、をあきらめない」社会の実現を目指して、挑戦を続けていきます!
あの頃の自分と向き合った、ある1曲
先日、back numberの『ブルーアンバー』という曲のミュージックビデオを観ました。
ドラァグクイーンの方が主人公のこの作品には、さまざまな感情が詰まっていて、気づけば自分の過去と向き合っていました。
今でこそ、私は自分らしく生きられるようになりましたが、20代前半までは本当に苦しかった。
ゲイであることを隠して生きていたあの頃。職場では「彼女はいるの?」と聞かれ、家族や祖父母からは「早く孫の顔が見たい」と言われる日常がありました。
それらの言葉が悪意あるものではないと分かっていても、自分を偽って応えることに心がすり減っていきました。未来にも希望を見いだせず、「このまま一人で、孤独に人生を終えていくんだろう」と思い詰めていた時期もありました。そして、何度か命を絶とうとしたことさえあります。
でも、それすら叶わなかった。
だからこそ、腹を括って「生きてやろう」と決めました。死にものぐるいで生きる。その覚悟のもとに、IRISを立ち上げました。
感情を隠し続けた日々を経て
起業してからも、困難は山ほどありました。「感情を見せるのは弱さだ」と思い込んで、本音を心の奥に閉じ込めて、ただ前だけを見て走り続けました。
今になって思うと、当時の尖っていた自分は、ただ“怖かった”だけなんですよね。
怯えた犬や猫が威嚇するように、自分を守るために強がっていたんだと思います(笑)。
社会は変わってきた、でも「すべて」じゃない
月日が流れ、社会は少しずつ変わってきました。
「今はもう、セクシュアルマイノリティとしてお部屋探しで困ることはない」という声も聞きます。確かに、昔に比べれば前進した部分はたくさんあると感じます。
でも、それが“すべての人”にとっての現実かといえば、そうではありません。
どんな環境で、どんなふうに生きるかによって、直面する課題の形や深さは大きく異なります。
私自身、今でも壁にぶつかることはあります。
だからこそ、次の世代が、こんな思いをしなくていい社会を残したい。
そのために、これからも私は自分の人生をかけて、進み続けたいと思っています。
心を揺さぶられる映像です
back numberの『ブルーアンバー』は、そんな過去の自分にそっと寄り添ってくれるような1曲でした。
観終わったあと、胸の奥にあたたかい灯がともったような感覚が残りました。
きっと、誰かの心にも届く映像です。ぜひご覧ください!
🎧 MV視聴はこちら:
https://youtu.be/ru6i9lo4zBE?si=1rj4w-K8U0fOfQt3
それではまた、次回の更新でお会いしましょう!