同性カップルがタワマンで同棲することは、便利さやプライバシーの確保など、沢山のメリットがあります。多くの人が憧れるタワマンでの生活ですが、共同生活における課題やタワマンならではの課題も存在します。本記事では、同性カップルがタワマンでの同棲生活を考える上でのメリットとデメリットを紹介します。
タワマンとは
タワマンとは「タワーマンション」の略で、超高層マンションを指します。一般的には20階以上の高さのマンションのことをいい、多くが都市部の中心に建てられています。タワーマンションは高級な住宅として知られ、セキュリティが高く、共用施設や設備が充実していることが特徴的です(ただし物件によります)。例えば、多くのタワーマンションには24時間の警備体制、防犯カメラ、オートロックなどのセキュリティ対策が施されています。
また、共用施設としてフィットネスジム、プール、サウナ、ラウンジ、コワーキングスペースなどを備える物件もあります。周辺には交通機関や商業施設が集積していることから、過ごしやすさに優れていると言えるでしょう。高層階に住めば、部屋から夜景が見られるので、リラックスできる空間が楽しめます。
同性カップルがタワマンで同棲生活するメリット
ここからは、同性カップルがタワマンで同棲生活するメリットを紹介します。
セキュリティが高い
タワマンにはたくさんの住民が住んでいるため、セキュリティの重要性が高まっています。タワマンのセキュリティ面に関して、以下のようなことが挙げられます。
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セキュリティシステムが充実している
タワマンには多層式のセキュリティシステムが備わっており、エントランスにはカードキーなどのアクセスシステムが設置されています。また、監視カメラやセキュリティスタッフが常駐しているため、不審者の侵入を防止することができます。
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24時間の警備体制
多くのタワマンでは、24時間体制で警備員が配置されています。システム管理だけでなく、実際に人の目により警備されることで、物件内でのセキュリティ上の問題にもすぐに対応が可能です。不審者の侵入を防ぐだけでなく、住民に安心感を与えることができます。
生活アメニティが充実している
多くの人がタワマンを検討するとき、生活アメニティも重要視しています。物件によってどのようなスペースが備わっているかは異なりますが、中にはプール、ジム、屋上庭園、コアワーキングスペースなどがあります。住民は自由に利用することができるので、施設内だけでも充実した生活を送れる点がメリットです。
駅やショッピングモールなどが近くにある
多くの場合、タワマンは都市部に建設されているため、駅やバス停、高速道路などの交通アクセスが便利です。これにより、通勤や外出などの移動がスムーズに行えます。交通の便の良さだけでなく、日常生活における利便性も高いことも挙げられます。
ショッピングモールやスーパーマーケット、飲食店などの施設が多く集まっているため、日常生活で必要な買い物や食事で困ることはないでしょう。カップルでお互いに出社だとしても、オフィスが都心であれば基本的に交通の便で困ることはなさそうです。
部屋から景色を楽しめる
高層階に住むことで、都市部の夜景を一望できます。リラックスした空間を楽しめるので、在宅ワークなどで家にいる時間の多い人などには、ストレスの軽減やリラックス効果も期待できるでしょう。さらに、高層階では騒音や空気の汚染などの問題が低減されることもメリットとして挙げられます。
ホームパーティーなどを開催しやすい
多くの場合、タワマンには共有スペースが設置されており、パーティーやイベントでの利用が可能です。例えば、ラウンジや屋上庭園、プールサイド、バーベキューエリアなど、これらの共有スペースを利用すれば、広々とした空間でたくさんの人とパーティーを楽しめます。
また、セキュリティ面もしっかりしているので、外部からの侵入や迷惑行為が起こりにくい点、安心して大勢の人を招待できます。当事者の中でも二丁目やイベントに行くのが苦手な人もいるため、そういった人たちにとって、友人やコミュニティの人たちと安心して楽しめる場があることは、大きなメリットとなるでしょう。
防音対策されている
マンションやアパートに住むと防音で悩まされることが多くありますが、タワマンではそのような心配はいりません。多くのタワマンでは、床や壁、天井の防音対策がされています。これは、高層階に住んでいる人が、下の階や隣室からの騒音に悩まされないようにするためのものです。そのため、テレビや会話の音、足音や家具の移動音などを気にすることなく、静かな環境で生活できます。
同性カップルがタワマンで同棲生活するデメリット
タワマンでの同棲生活はたくさんのメリットがありますが、同時にデメリットもあることを忘れてはなりません。同性カップルさんでタワマンを検討している人は、デメリットもしっかりと見た上で物件を選びましょう。
自然災害のリスクがある
タワマンには、自然災害のリスクがあることを頭に入れておく必要があります。高層階に位置する建物は、地震の揺れを受けやすく、建物自体が崩壊する可能性があります。また、地震による余震が続く場合も同様、建物が崩壊するリスクがあるため油断できません。
また、地震だけでなく強風でも建物が揺れることがあります。台風やハリケーンなどの強い風が吹く場合、建物が損傷する可能性も0ではありません。そのほかの自然災害としては、洪水、土砂災害、火山噴火などのリスクも考えられます。
エレベーターの待ち時間が長い
タワマンは建物の高さが高く住戸数が多いため、エレベーターの利用者数も多くなります。一般的にタワマンでは、複数のエレベーターが設置されているものの、利用者数が増えることで待ち時間が長くなることもあるのです。
さらに、エレベーターの故障やメンテナンスのために使用できなくなることもあります。その場合、利用可能なエレベーターの数が減り、待ち時間が長くなることが考えられます。
共用施設の混雑や騒音が発生する可能性も
「同性カップルがタワマンで同棲生活するメリット」で紹介した通り、多くのタワマンには屋上庭園、プール、ジムなどの共用施設が充実しています。しかし、プールやジムの利用時間によっては混雑する可能性もあるため、利用できなかったり、騒音が発生したりすることもあります。
住民同士の利用時間帯や利用頻度の違いがあることから、共用施設が充実しているタワマンは、混雑や騒音が生じるリスクが高くなります。また、住民同士のマナーの問題や、管理体制の不備なども原因となることがあります。このため、タワーマンションを選ぶ場合には、共用施設の充実度や、管理体制についても注意が必要です。自分自身のライフスタイルに合った物件を選びましょう。
自然が少ない
一般的にタワマンは、都市部に建てられることが多く、高層階に位置する住戸からは、周囲の景色や自然環境が十分に見渡せない場合があります。自然光や新鮮な空気に触れる機会が少なくなる可能性もあるため、自然を感じたいという人は、緑化スペースや屋上庭園などの設置が行われているタワマンがおすすめです。
管理費や修繕費が高くなる
タワマンに住むためには、高額な管理費や修繕費が必要となることがあります。これは、タワマンが高層建築物であるため、通常のマンションよりも大規模な設備や共用施設が必要とされるためです。管理費や修繕費が高くなる考えられる理由は3つ挙げられます。
1つ目は、巨大な建物を維持管理するには高いコストがかかることです。例えば、エレベーターや空調設備、火災予防設備など、共用施設や設備には高額なメンテナンスや点検費用が必要となります。
2つ目は、共用部分が多いため、清掃費用が高いということです。タワマン共用部分が多いため、清掃費用が高くなる傾向があります。廊下やエントランス、ロビーなど、清掃するための人員や掃除機、洗剤などのコストがかかります。
最後に、設備や施設の更新が必要になる頻度が高いことです。タワマンは、設備や施設の更新が必要になる頻度が高いことが特徴として挙げられます。例えば、外壁の塗り替えや水回り設備の更新、エレベーターや空調設備の更新など、さまざまな側面から更新が必要になります。これらの更新には、高額な費用がかかるため、必然的に管理費や修繕費に負担がかかってしまうのです。
カップルでタワマンでの生活を検討している方は、入居前に十分な調査や検討を行い、お互いの予算面や将来的なコストを考慮した上で、入居を決めることが重要です。
高めの家賃が設定されている
タワマンは高層階に位置することや最新設備が備わっているなど、たくさんの魅力があります。一方で、家賃が高いというデメリットもあります。家賃が高いことの理由として、建築コストが挙げられます。建物の高さや設備などが優れているため、コストが高くなるのです。
それだけでなく、共同施設の維持管理費用も高額になることがあり、オーナー側がその分を回収するために家賃を高めに設定することがあります。さらに、タワマンは都市部など、需要の高い場所に建設されることが多く、土地代や立地条件から費用がかかってしまいます。
同性カップルにとってタワマン生活は快適?
タワマンはほかの住民との共用部分が広いため、住民同士の距離感に居心地の悪さを感じる人がいるかもしれません。同性カップルでタワマンに住む場合、周りにそのことが知られることも考えられ、表でオープンにしていない当事者にとっては、ほかの住民のことを気にしなければならない場合があります。
住民同士のルールや管理などがあるため、いきなりタワマンで同棲することに抵抗感のある人がいるかもしれません。そんな場合は、ひとまずタワマン以外の物件での同棲からスタートするも良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事では、同性カップルのタワマンでの同棲について紹介しました。住生活はどこでもメリットとデメリットがあります。住まい探しでは、パートナーと優先順位などを決め、話し合うことが大事です。