どうもこんにちは、同性パートナーと同棲中のるるです。今回は、日本と海外のLGBT関連ドラマについてご紹介していきたいと思います。特に海外ドラマでは有名なものもたくさんありますが、当事者目線で共感できる!という作品を優先してご紹介していきます!
初めに |
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IRISではLGBTにも、その他のマイノリティにも親切な企業でありたいという気持ちからLGBTsフレンドリーを掲げていますが、本記事はLGBTに関する内容の為、LGBTsではなくLGBTという言葉を使用していきます。 |
日本のLGBTをテーマにしたドラマ11選
1.ラストフレンズ
長澤まさみや上野樹里、瑛太という豪華俳優陣が出演しており、DVやセックス恐怖症、トランスジェンダーなどさまざまな生きづらさとそれを乗り越えていく姿を真正面から描いた作品。
恋人からDVを受け、職場や家のどこにも居場所がない美知留と、学生時代から美知留に恋心をいたきながら、性同一性障害であることを誰にも言えずにいる岸本瑠可、瑠可の良き相談相手で、過去のトラウマからセックス恐怖症に悩むタケルが主要人物。瑠可が美知留に恋心をいだきながらも困らせない様に、でも何かあったら自分が守りたいという切実でもどかしい心情に共感できる人は多いのではないでしょうか。
ちょうどLGBTが少しずつ世の中に広まり始めた初期の頃の作品だと思うので、この作品を観て自分もそうかもしれないと考えるきっかけになったり、印象に残っている作品です。あとは、ベリーショートの上野樹里がかっこ良過ぎます。
2.きのう何食べた?
原作である漫画から、ドラマそして映画化もされた人気作品。美容師のケンジと弁護士のシロさんの日常を描いた作品。シロさんは倹約家で料理上手。料理を作るシーンが美味しそうで、とても参考になります。それをケンジと美味しそうに食べるシーンにほっこりしまくりです。
同性カップルが生活する中で感じる将来への不安や、周囲へのカミングアウトの問題などが、誇張されることなく描かれていると思います。シロさんと両親との会話は少しシリアスな雰囲気なことが多く、心配する親の気持ちも伺えます。同性愛を超えた家族愛という意味では、たくさんの人に見てほしい、受け入れやすい作品です。
また、ケンジ役の内野聖陽さんファンの方も多く観られている様です。どんな理由でもたくさんの人に知って貰えるのは嬉しいなと思います。
ドラマ24 きのう何食べた?|主演:西島秀俊・内野聖陽|テレビ東京
3.LOVE MY LIFE
18歳のいちこは、ママを小さい頃にを亡くし、後に男手ひとつで育ててくれた翻訳家のパパと2人暮らしをしていました。ある日、エリーという女の子と恋に落ちたいちこは、思いきって彼女をパパに紹介することに。ところが、なんとパパはゲイ、ママもレズビアンの同性愛者カップルだったと告白され…。
エリーの元恋人が出てきて嫉妬したり、父親に認めて貰えなかったりなど、リアルな場面も多いです。
私が最初に観たLGBT関連のドラマで、その頃はまだ同性愛を描いた作品は少なかったのですし、私自身も同性の人を好きになれる自覚はなかったのですが、2人のきらきらウキウキしている感じにすごくいいなぁと思って引き込まれたのを覚えています。
こちらも原作は漫画で、作者のやまじえびねさんは女性同士の同性愛ものの作品も多く書かれています。
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4.女子的生活
トランスジェンダー女性をイケメン俳優で人気な志尊淳が演じたことで話題になった作品。小川幹生(志尊淳)が綺麗すぎるのはさることながら、一番なるほど。と思ったのはみきがレズビアンであることです。
元男性から女性になったみきが女性を好きになるので、レズビアンにあてはまるというちょっと複雑ではありますが、トランスジェンダーで自認する性別になれたらもちろん異性を好きになるよねと思われがちなところを、そんなこともないよというところに焦点を当てたことが素晴らしいなと思いました。
もっと多くの人に見てもらいたい作品です!
5.おっさんずラブ
最近では、コメディ的なBLドラマやおねぇの先生が出てくるドラマなども多く目にする様になりましたが、その火付け役となったのはこの「おっさんずラブ」ではないでしょうか。結婚したいのに女子からモテない田中佳の演じる創一が、なんと上司の黒沢武蔵から好意を寄せられていることを知ってしまうところからストーリーがはじまります。その他のキャラクターも面白くゲイや同性を好きになることに対してとても前向きになれる作品です。
2016年末放送の単発ドラマが放映されてから既に連ドラや映画など4作品も放映されているので、人気に高さが伺えます。
6.30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい
30歳まで童貞だった安達は、「触れた人の心が読める」という魔法を使えるようになってしまいました。最初は驚くきますが、すぐに慣れてしまい地味な魔法の力を持て余していた。そんなある日、仕事の出来る同期でイケメン、周囲からの信頼も厚く女子からもモテる黒沢の心を読んでしまい…。するとなんと黒沢の心の中は、安達への恋心でいっぱい?!
the BLという感じの作品ですが、王道のストーリーにあったらいいけど絶対有り得ない設定を交えられたことで、どんな進展していくの??とのめり込んでしまう作品です。漫画、ドラマから映画化もされていて「チェリまほ」とい通称でもおなじみです。黒沢が見た目はとっても爽やかクールなのに、心の中ではすごくピュアに恋愛をしているギャップにきっと沼る人も多いはず。。。
【木ドラ25】30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい│テレビ東京
7.トランジットガールズ
『ガールズラブ』がメインテーマの、胸キュンが止まらないド直球のラブストーリー。親同士の再婚により、ひとつ屋根の下で義姉妹となりました。性格もルックスも好対照の2人が、最悪の出会いから、反発しながらも恋を育んでいくお話です。
伊藤沙莉演じる主人公である妹・葉山小百合と、ViVi専属モデルの佐久間由衣が演じる姉・志田ゆいが、役中では本当に真逆の性格とルックスなのですが、恋愛って不思議で全然自分とはタイプが違う人に惹かれたりするよなぁというのが共感ポイントでした。佐久間由衣さんみたいなお姉さんいたら誰でも好きになっちゃうんじゃない?!しかも1つ屋根の下って無理じゃない?!というのが当事者目線の正直な感想です。
8.腐女子、うっかりゲイに告る。
主人公・純は18歳の高校生。自身がゲイであることは自覚しつつ、「異性を愛し、子どもを作って、家庭を築く」という“普通の幸せ”への強い憧れも持ちます。ゲイであることを隠して同級生・三浦さんと付き合い始めるますが…。
世間の“普通”と、自分が本当に欲しいもの、その間のズレで悩んだことのある人はとても共感できる作品です。社会問題になっている若年層のLGBT当事者の自殺率の高さにも焦点を当てています。原作は、浅原ナオト氏の小説『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』で、映画化もされています。
普通に家庭を持つ安心と、ただ好きな人と一緒にいるという幸せと、どちらか1つの選択を迫れらがちですが、私もどちらか一方だけしか取れないということもないのかなと思っているので、そんな考えを持っていてもいいのかなと思わせてくれる作品です。
よるドラ『腐女子、うっかりゲイに告(コク)る。』おもな出演者紹介! | お知らせ | NHKドラマ
9.Life 線上の僕ら
晃(白洲迅)と夕希(楽駆)は、別々の学校に通う高校生。お互い下校途中の『白線ゲーム』(小学生のとにきよくやった、道路の白線から落ちたら死んでしまうというゲーム)で偶然出会う。高校生から大学生、社会人へと2人の成長と共にに移り変わる関係性が描かれています。晃の母親が結婚相手に’’普通’’の人を望むシーンに胸が痛みますが、こちらも世間で言う普通とは?ということを問う作品です。
その他は、長く付き合っていたらどのカップルも多かれ少なかれぶつかる壁なのかな?という内容もあるので、LGBT抜きでも楽しめると思います。
10.消えた初恋
SnowManの目黒蓮と、なにわ男子の道枝駿佑がW主演ということで話題になったドラマ。LGBT関連の作品に話題の人が起用されて、ここまで世間に受け入れられる様になったことに当時とても関心しました。実際の学生生活の中で同性同士の恋愛がどれほどオープンなのかははわかりませんが、フィクション作品として純粋に楽しめるドラマです。
外で手を繋ぐのに抵抗を覚えるシーンなど、セクシャルマイノリティの人であれば1度は感じる気持ちだろうなと思いました。
11.恋せぬふたり
NHK総合「よるドラ」にて放送された、『アロマンティック・アセクシャル』である兒玉咲子(岸井ゆき)と高橋羽(高橋一生)の二人が家族になる、「ラブではないコメディ」なドラマです。
アロマンティック(恋愛的指向の1つで他者に恋愛感情を抱かないことこと)や、アセクシャル(性的指向の1つで他者に性的に惹かれない、性的欲求が向かないこと。恋愛感情も性的欲求も抱かない人を、アロマンティック・アセクシュアルと呼ぶ)を題材にした作品はとても少ないので、これをきっかけにそういう指向を持っている人もいるのだという認知が広まるといいですね。
海外のLGBTをテーマにしたドラマ9選
1.HEARTSTOPPER
世界23カ国以上で翻訳出版されている世界で話題のベストセラーコミックがドラマ化され、ネットフリックスなどでも観られるようになりました。
イギリスの男子校に通うゲイの少年チャーリーと、1学年上でラグビー部キャプテンのニック。席が隣同士になったことで距離を縮めていく2人という、とてもあり得そうな設定なので既に引き込まれます。
ゲイをカミングアウトしたことで過去に酷いイジメを受けたチャーリー、自分はストレートだと思っていたのに、チャーリーに惹かれていく気持ちに動揺が隠せないニック。他にもニックが行ったパーティーで出会ったレズビアンカップルに勇気をもらうシーンがあったり、LGBTの枠をそこまで意識することなく、こんなセクシャリティの子が当たり前にいるんだよなと思わせてくれる作品です。
2.グレイス&フランキー
グレイス&ロバートとフランキー&ソル。長年家族ぐるみでなかの良かった2組の夫婦であったが、ある日突然、夫同士は20年もの間恋人関係にあったことを告げられ別れを切り出されます。
それまで40年もの間夫婦を続けてきたグレイスとフランキーは大激怒(それはそうですよね…)、70歳を過ぎて離婚を経験しどん底を味わう2人ですが、互いにぶつかり合いながら良き理解者として支え合う。というドタバタコメディです。いつまでも刺激的な人生は面白そうですが、これはかなり刺激が強すぎます…!
こちらはNetflixオリジナルドラマになっています。
3.9月の朝 ~カサンドラの物語~
主人公のトランスジェンダー女性のカサンドラを演じるのは、自身もトランスジェンダー女性として活動するブラジルのシンガーソングライターのLiniker(リニカー)。
恋人と新居で暮らし始め、自分らしく生きていたカサンドラだったが、10年前にある女性との間にできたという見知らぬ息子が現れ、予期せぬ方向に人生が進んでいくという物語です。実際にトランスジェンダーの俳優が演じている点が今までの作品とはまた違った新鮮味があるかと思います。
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4.OSMOSIS
フランスで制作された映画。近未来のパリで、ユーザーの脳のデータから本物のソウルメイトを引き当てるという出会い系アプリが登場。しかしそれには思いもよらない代償が…。
近い未来起こりそうなSFっぽい内容でとても面白そうです。全体的に色がそんなに無い感じがフランス映画っぽいなと個人的には思いました。LGBTが話の中心ではありませんが、一生の相手が同性という登場人物も出てきます。
オスモシス | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
5.ファースト・デイ わたしはハナ!
主人公のハナは男の子の体で生まれた女の子。日本の中学生にあたる7年生になることを期に女の子として再出発するハナ。
トランスジェンダーの生徒が登場人物の1人としている作品は多くありますが、この作品では、学校生活の中でトランスジェンダーの学生がぶつかる、さまざまな壁を1つ1つ丁寧に取り上げているなという印象でした。オープンにして生きていこうという前向きな姿勢と、ふととてつもない不安に押しつぶされそうになるシーンなどとてもリアルだなと思いました。
ファースト・デイ わたしはハナ! | NHK for School
6.オレンジイズニューブラック
女子刑務所を舞台としたアメリカのテレビドラマ。ブルックリンに住み恋人と婚約したてのパイパー・チャップマンは、10年前に付き合っていた同性の恋人アレックスの麻薬取引に関与したとして15ヶ月の禁固刑となり、刑務所に収監されてしまいます。
裕福な家庭で生まれ育ったハイパーが、それまでの人生で出会ったことのない人種の人たちと出会いながら、刑務所内でのいじめや友情恋愛などを経験するお話です。
とてもアメリカンドラマっぽい作品ですが、作者の実体験を元にしているというのがとても興味深いポイントです!
7.トランスペアレント
フェファーマン家の父親が、自身が実はトレンスジェンダーであることをカミングアウトしたことで、家族それぞれが抱えていた秘密や問題が明らかになっていくというお話。父モートンは仕事をリタイヤして一人暮らし。モートンの元妻シェリーは新しいパートナーのエドとの間に3人の子供がいます。ある日モートンは長年の秘密を家族に打ち明け、残りの人生を自分らしく生きようと歩み出します。
絵的にコメディ感が強そうですが、内容はいろんな意味でしっかり濃いものになっていて、その中毒性が高く次々見てしまう人が続出しているようです。ライトなコメディではなく見応えがあります。
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8.ジェントルマン・ジャック 紳士と呼ばれたレディ
「近代最初のレズビアン」と言われ、19世紀の英国に実在したアン・リスターが綴った日記を元に描かれたドラマ。叔父から受け継いだ土地と屋敷で地主として生活するアン・リスターは、ステッキを持ち黒装束をまとい、せかせか大股で歩き、知的好奇心と冒険心が旺盛な貴婦人らしからぬ振る舞いをしていました。そのカリスマ性で女性たちを虜にしてきます。
その主人公のパートナーになるのが、アン・ウォーカー。小心者のアン・ウォーカーはやりたい放題なアン・リスターに恋に落ちます…。
この時代にこんな大胆な人が実在していことが、本当にすごいと思い、自分ももっと堂々と生きようと思わせてくれる作品です。
ジェントルマン・ジャック 紳士と呼ばれたレディ公式サイト | 映画・海外ドラマのスターチャンネル[BS10]
9.梨泰院クラス
最後に趣向を変えてNetflixで人気を博した大逆転ヒューマン韓国ドラマ。作中で出てくるマ・ヒョニ (イ・ジュヨン )は主人公のセロイと一緒に工場で働いたことがきっかけで、新しくセロイがつくったお店の料理長として働きだします。
マ・ヒョニは美少年としての役柄なのですが、実はトランスジェンダーで作品の中で貯めたお金で手術し女性としてカミングアウトをするシーンなどもあり、仲間たちに支えられながら成長していく姿も見どころです。
梨泰院クラス | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
LGBT当事者がおすすめするLGBTがテーマのドラマまとめ
日本と海外のLGBT関連のドラマをご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
日本では、徐々にBL以外のジェンダーを題材にしたドラマも増えてきたなという印象でした。もっとレズビアンやバイセクシャル、アセクシャル、その他のジェンダーを扱う作品が増えてもいいですし、それがメインテーマでない作品でもその様なジェンダーの登場人物が当たり前にいてほしいなと思いました。
海外ドラマでは、以前からゲイやレズビアンのキャラクターは登場人物の中にいる印象で、最近ではよりマイノリティなトランスジェンダーなどのセクシャリティをテーマにした作品に流行りが移り変わっているのかな?と思いました。
他にも面白い作品はたくさんあるので、みなさんも是非興味のあるものから観てみてください!