どうもこんにちは!LGBTs当事者によるLGBTsフレンドリーな不動産会社IRISのしょうへいです。

以前は、引っ越しや同棲をした際など、ご近所様へ挨拶に行く文化がありました。しかし現代、特に都市部においては挨拶文化は薄れつつあります。とは言っても、ご近所様への挨拶に行った方が良いのかなど、悩まれている方も多いでしょう。

本記事では、ご近所様への挨拶することの意義や、LGBTs当事者の視点から、ご近所様への挨拶をすることのメリット、デメリットを解説していきます。

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引っ越しの挨拶は何のためにするの?

引っ越しの際、新しい住まいの近隣に住む人々に挨拶することは、社会的な慣習として行われています。この挨拶には、以下のような目的があります。

まず第一に、ご近所さんとの交流を促進することが挙げられます。新しい住まいの近隣に住む人々と挨拶することで、お互いの顔を合わせ、会話をする機会が生まれます。これによって、周囲の人々と交流を持つことができ、新しい住環境での共生を促進することができます。

また、挨拶をすることで、周囲の人々に自分たちが新しく引っ越してきたことを伝え、一定の信頼関係を築くことができます。ご近所さんに自己紹介をすることで、安心感や親近感を与えることができ、良好な関係を築くことができます。

さらに、問題解決やトラブル回避のためのコミュニケーションを促すことができます。周囲の人々と顔を合わせ、お互いの存在を認知することができるため、トラブルが起きた際に、お互いが顔を合わせたことがあることから、コミュニケーションがスムーズに行われ、問題解決やトラブル回避がしやすくなるというメリットがあります。

以前は都市部でも、引っ越しの挨拶は行われていましたが、令和の今では、それほど積極的には行われていない印象を受けます。僕の場合は都内に住んでいてご近所さんが挨拶に来たことはありません。

無理に挨拶に行く必要はない

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先ほども書いた通り、都市部においては挨拶の文化は薄れつつあり、無理に挨拶に行く必要はありません。特に同性カップルの場合、都市部とはいってもまだまだ偏見や差別を感じることが度々起こってしまいます。また、挨拶先のご近所様によって、自分達が同性カップルだということが周囲にアウティングされてしまう可能性があります。

基本的に引っ越しはそう簡単にできるものではありません。挨拶をきっかけに周囲にアウティングをされてしまい周囲が気になる生活になったり、差別偏見を受ける生活になった場合には、しばらくは耐え忍ぶ生活になってしまうことも考えられます。

挨拶に行くことはメリットもありますが、周囲との関係が悪くなってしまう場合には、生活がかなりしづらくなってしまうので、自分達にとってどういう選択が良いのか考えて、挨拶に行くべきか選ぶと良いと思います。

引っ越し挨拶の方法

引っ越し挨拶のタイミングは、できるだけ早く行うことが望ましいです。引っ越し後1週間程度のうちに挨拶に行くと良いでしょう。早めに挨拶をすることで、周りの人々との関係性を構築することができ、トラブル回避にも繋がります。

挨拶の方法については、直接顔を合わせて自己紹介をすることが理想的です。しかし、仕事や用事が忙しくなかなか直接会うことができない場合は、手紙などで挨拶することもあります。

挨拶の内容については、自己紹介が中心です。名前や年齢、職業などを伝え、相手との距離感を縮めることを意識してみましょう。また、周辺環境についての情報交換や、手土産などを持参して、挨拶に行くことも良いです。

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引っ越し挨拶のメリット

引っ越し挨拶には以下のようなメリットがあります。

周囲の人々とのコミュニケーションをとることができるようになる可能性がある

引っ越し挨拶は、新しい住まいに移った際に、周りの人々とのコミュニケーションをとるための重要な機会になり得ます。隣のお部屋の方が、とてもフレンドリーな方だった場合には、引っ越しの挨拶をきっかけに良好な関係を築くことができる場合もあります。

何かしらの大きな災害時には、近所同士の繋がりが大きな力になることもあるので、周囲の人々と顔を見合わせて良好な関係を築いておくと後で大きな助けになることもあります。

周辺環境の情報を得ることができる

引っ越し挨拶では、周辺環境の情報交換が行われることがあります。地元のスーパーやコンビニ、病院、公園などのことを教えてもらえれば、これからの生活が楽に、より充実した生活になることが期待できます。

引っ越し挨拶のデメリット

性的指向に関する偏見や差別については、社会において依然として根強い問題が残っています。同性愛に対して偏見や差別が存在することもあり、挨拶に行くことで、強い不安やストレスを引き起こすことがあります。

例えば、ご近所さんが同性愛に対して否定的な立場をとっている場合、偏見や差別的な言動を受ける可能性があります。また、挨拶に行くことで、同性カップルであるという話が広がってしまい、差別や偏見の対象になることもあります。

【まとめ】ご近所様に挨拶は行くべき?メリットとデメリットを解説します。

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ご近所様への挨拶は、都市部では薄れつつあります。その為、同性カップル、異性カップル関係なく、無理して挨拶に行く必要はありません。

挨拶に行くメリットはご近所様との関係性構築が最も大きいです。特に災害時などには、ご近所様同士の付き合いが大きな力になることもあります。デメリットとしては、LGBTsへの偏見や差別、アウティング問題が大きいです。引っ越しはそう簡単にできるものではないので、アウティングなどによりストレスの大きい生活になってしまった場合には、しばらくは耐えるしかない可能性も考えられます。

これらのことから、基本的に無理して挨拶に行く必要はありません。都心部であれば、同棲している同性カップルも多くいるので、近所の同棲している同性カップルとコミュニケーションを取り、支え合えるような関係構築を目指すのも良いかもしれません。