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ゲイカップルとは、男性同性愛者のカップルのことを言います。本記事では、ゲイ当事者の視点からゲイカップルについて詳しく解説していきます。ゲイカップルについて知りたい方、参考にしてみてください。

ゲイカップルとは

ゲイカップルとは、男性同性愛者（ゲイ）のカップルのことを言います。ゲイは性自認は男性なので、女性として男性を好きになっているわけではなく、男性として男性を愛していて、男性同士でカップルとして成立しています。

間違っても、心が女性だから男性を好きになっているわけではない点に注意してください。

ホモカップルとの違いは

ゲイカップルと類似するのがホモカップルだと思います。この2つは基本的にどちらも男性同性愛者のカップルを指しますが、少しだけ意味が違います。

『ホモ』という言葉は結構頻繁に使われている印象を受けますが、差別用語的な要素を含んでいる言葉でもあります。その為、ホモカップルという表現は、男性同性愛者のカップルを差別的に表現した言葉になります。

ゲイの中には、ゲイと言われるよりもホモと呼ばれる方が、フランクな感じで良いという方もいることは確かなのですが、ゲイかホモかで表現するのであれば、ゲイを使った方が良いでしょう。人によってはホモと言われると嫌な印象を抱える方もいます。

どのようにしてゲイカップルが成立するの？

ゲイカップルの出会いは様々です。

マッチングアプリでの出会い

ここ数十年くらいは、マッチングアプリでの出会いが主流ではないでしょうか。ゲイ向けのマッチングアプリで出会い、そのうちに意気投合してカップルとして成立するパターンが多いかと思います。

SNSでの出会い

次に多いと思われるのがSNSでの出会いです。TwitterやInstagramなどで意気投合し、リアルであってそこから恋人に発展していくというパターンですね。結構よく聞きます。

ゲイバーなどでの出会い

僕の周りでは聞いたことはないですが、行きつけのゲイバーなどで意気投合して、そのうちにデートしたりするようになって恋人として成立するというパターンです。僕の周りでは聞いたことがないですが、結構あるそうです。

リアルイベントからの出会い

ゲイシーンでは頻繁にゲイ向けのイベントが開催されています。中には大規模な合コンのような出会い系のイベントがあったり、タメ会と言って同い年で集まるイベントがあったり、お楽しみイベントのようなものが定期的に開催されていたり、色々なイベントがあります。

そのようなイベントから出会って付き合うカップルもいます。

ゲームやサークル活動での出会い

僕の周りでは結構多いかなと思います。MMORPGなどのゲームでは、ゲーム内に倶楽部みたいなコミュニティを作成することができます。大規模なゲームになると、ゲイonlyなコミュニティもあるので、そういったコミュニティから出会いが生まれて恋人になるパターンもあります。大規模コミュニティになると、夏になったらみんなでBBQオフ会など開催されるので、非常に出会いの可能性は高いと思います。またゲームという共通の趣味があるので、尚更意気投合しやすいですね。

サークル活動からの出会いも多いと聞きます。ゲイシーンでは、テニスサークルや柔道サークルなど、様々なサークルがあって、その中での出会いもあるそうです。ゲーム同様に、共通の趣味があるので意気投合しやすいですね。

ゲイカップルの課題と困難

次にゲイカップルが抱える課題と困難について解説します。

社会的な偏見や差別

現状、同性カップルには様々な偏見や差別があります。ゲイ当事者として、好きな人と一緒に歩いていてよく感じるのが「手を繋ぎたい」ということです。異性カップルでも手を繋いで歩くのはそう簡単ではないのかもしれないですが、同性カップルで、特に男同士だとまだまだ手を繋いで歩きにくいなと感じます。

他にも、不動産の現場においては『ゲイカップルは気持ち悪い』と言われるようなことが起きてしまったり、前に比べればLGBTsは全体的に認知はされてきたと思いますが、未だ偏見や差別は大きいのが現状かと思います。ペアローンを組むのも異性カップルに比べると難しい現状があります。

二人の関係が法的に認められない

現在、同性カップルは婚約ができません。その為、法的に2人の関係を認めてもらうことができない状態となっています。その為、遺産相続が難しかったり、緊急時に駆けつけることが難しかったりといったことがあります。

また婚約ができないので、会社の福利厚生が得られなかったり、地方暮らしで「結婚しているの？」という言葉に居心地の悪さを感じたり、異性カップルに比べると不利な状況があります。

子供が欲しい場合

日本のゲイカップルは子供が欲しい場合、自分達の子供を授かるのは非常に難しい現状があります。レズビアンのカップルは精子提供などを受けて子供を宿すこともあるようですが、ゲイカップルの場合、どちらも子供を宿すのが身体構造上できないので、異性カップル、レズビアンカップルに比べると、子供を授かる難易度は非常に高いものとなります。

諸外国では、代理出産などで子供を授かるゲイカップルもいるようですが、日本ではまだ代理出産自体の法整備も十分ではないので、ゲイカップルが自分達の子供を授かる未来はまだまだ遠そうです。

ゲイカップルあるある

ゲイカップルには、異性カップルとはちょっと違う「あるある」があります。その例が下記の通りです。

• 服などがいつの間にか共有のものになっている
• お互いが「ちゃん付け」になる
• 体毛が散乱する
• 動物をお迎えするカップルが多い
• 異性愛者の男性同士よりも歩いている時の距離感が近い
• 温泉デート旅行に行きがち

全てのカップルがそうとは限りませんが、自分を含め周りのカップルを見ているとこのような「あるある」があると思いました。詳しくは『ゲイカップルって楽しい！ゲイカップルあるある7選！』で紹介していますので、興味のある方は見てみてください。

よくあるゲイカップルへの偏見とリアル

実はゲイ以外が思うゲイカップルと、ゲイカップルのリアルは異なっていたります。

男性的な感じ×中性的（綺麗系）のカップルはほとんど存在しない

BLなどのゲイカップルは、いかにも男といった感じの男性と、華奢で一見、女性と見間違うような綺麗な男性が付き合うことが多いですが、リアルのゲイカップルは違います。リアルのゲイカップルは、似た系統の男性同士が付き合うことが多いです。

例えば、短髪で髭を生やしているような男性的な外見をしている人は、同じく、短髪で髭を生やしているような外見の男性と。線が細く、色白で中性的な感じの美男子っぽい感じの男性は、同じく色白で中性的な感じの美男子と付き合います。別々の系統同士で付き合っているカップルはあまりいない印象です。

男性同士の付き合いなので、筋肉質でいかにも男性的な感じの人が好きな人は、自分も同じ系統を目指していきますし、その様にして、似たもの同士でのカップリングが成立していきます。

必ずしもタチウケ（男役女役）があるわけではない

ゲイカップルと言っても、必ずしもタチウケでカップリングが成立しているわけではありません。タチ同士のカップルもいますし、ウケ同士のカップルもいます。また、タチウケ関係なく、本番のないカップルもいますし、そのような行為自体を行わないカップルもいます。

付き合い方はそれぞれなので、ゲイカップルで一括りに見ない方が良いと思います。ゲイカップルが成立する時、それほどポジションは重要視されていないように思います。

まとめ

本記事ではゲイカップルについて解説させていただきました。基本的にゲイカップルも異性愛者同士のカップルも付き合い方に大きな違いは無いと思います。ただし、ゲイカップルと異性愛者のカップルでは結婚ができなかったり、子供を授かるのが難しいという現状がある為、長期的に見ると違いは出てくるかなと思います。

結婚や子供ができない代わりに、ペットをお迎えしたり、2人で旅行に行ったり自分達の時間を楽しんだりというのが、長期的なゲイカップルの付き合い方かなと思います。以上、最後まで読んでくださりありがとうございました。