Netflixで「ル・ポールのドラァグ・レース」が人気となった影響で、ドラァグクイーンについて興味を持った方も増えたかもしれません。

ド派手に、ゴージャスな化粧と衣装を身に纏いパフォーマンスをするドラァグクイーンは、クィアカルチャー、ゲイカルチャーを象徴する存在です。

この記事では日本と世界の有名なドラァグクイーンをご紹介します。LGBTお部屋探し

日本の有名ドラァグクイーン

日本では新宿二丁目というLGBTs当事者が集う一帯があります。そこでは、バーに在籍しているドラァグクイーンと話したり、クラブでドラァグクイーンのショーが見られたり、街を歩いているだけで見かけたりすることもあります。

テレビで見る印象の強いドラァグクイーンですが、実は意外にも身近な存在なのです。では、日本で活躍するドラァグクイーンを紹介します。

エムスラルダ

エスムラルダさんは、執筆家、脚本家、歌手、俳優と、幅広い活動を行うドラァグクイーンです。最近では、ドラァグクイーン・ディーヴァ・ユニット「八方不美人」を結成し、数々のCDをリリースしています。

実は一橋大学を卒業の高学歴な方で、ビジネス書も執筆されています。

シモーヌ・深雪

1989年、シャンソン歌手としてデビューしたシモーヌ・深雪は、日本では歴史的なドラァグクイーンとして知られています。

ドラァグクイーンを国内に浸透させたとされる、ドラァグクイーンをフィーチャーしたパーティーDIAMONDS ARE FOREVERの主催で、一度見たら忘れられない、妖艶で上品な見た目が特徴です。

ミッツ・マングローブ

テレビで見たことのない人はいないであろうミッツ・マングローブさん。

ミッツ・マングローブさんは、ドラァグクイーン、タレント、ナレーターとして活動しています。伯父はフリーアナウンサーの徳光和夫さんで、女装家のギャランティーク和恵、メイリー・ムーと結成した、女装歌謡ユニット『星屑スキャット』のメンバーです。

テレビに出演し始めた時は自身を「女装家」と自称していました。その理由については、ドラァグクイーンがわかりづらいためと言及していました。

Kosmic Sans

Kosmic Sans( コスミック・サンズ)は、元グラフィックデザイナーのドラァグクイーンです。ショーでは、デザイナーのセンスを余すことなく発揮し、何重にもなる衣装を早着替えで行ったり、スクリーンに投影されるVJと一緒にパフォーマンスを行なったりするなど、さまざまな工夫が施されています。

演出だけでなく、彼女のヴォーグダンスも見どころです。

Labiana Joroe

一度見たら誰もが釘付けになるであろうLabiana Joroe(ラビアナ・ジョロー)。彼女は、性教育パフォーマーとして活動し、ショーの中には、性教育や社会問題などの内容が組み込まれているのが特徴です。

誰もが想像するドラァグクイーンとは異なり、自身のアイコンでもある胸毛や脇毛を生やした見た目をしています。安心した場所で、リラックスしながら性について話し合う『pillow talk』も主催しているので、お見逃しなく。LGBTお部屋探し

Vera Strondh

Vera Strondh(ヴェラ・ストロンジュ)さんは、持ち前のキレキレのダンスで人々を魅了するドラァグクイーンです。ドラァグクイーンとして活動するかたわら、新宿二丁目にある日本最大級のゲイバー「Eagle Tokyo」でも働く、2つの顔を持ち合わせた人物でもあります。

ハイヒールにドレスといった一般的に見られるドラァグクイーンとは一風異なり、スニーカーに動きやすいカジュアルな格好が彼女のスタイル。どんな音楽にも敏速に反応するVeraさんのショーは、圧巻そのものです。

世界の有名ドラァグクイーン

次に、海外の有名ドラァグクイーンを紹介します。

Alyssa Edwards

Alyssa Edwards(本名:Justin Johnson)さんは、アメリカ・テキサス州出身のドラァグクイーンで、振付師でもあります。テレビ番組、ル・ポールのドラァグ・レースのシーズン5とオールスターズ2にも出演しています。さらに、他のドラァグクイーンを育てるドラァグ・マザーの活動もしています。

Kim Chi

Kim Chi(キム・チ)さんは、ドラァグクイーン、メイクアップアーティストとして活躍。ル・ポールのドラァグ・レースのシーズン8で、Naomi Smalls(ナオミ・スモールズ)と並んで準優勝を獲得しました。

見た目から想像できないシャイな性格で、ダンスが苦手というギャップも人気の秘訣なのではないでしょうか。

Naomi Smalls

Naomi Smalls(ナオミ・スモールズ)さんは、ル・ポールのドラァグ・レースのシーズン8 でファッションクイーンの地位を手に入れたドラッグクイーンです。持ち前のスタイルを生かした豪快なパフォーマンスで、観客の目を釘付けにします。

Plastique Tiara

Plastique Tiara(プラスティーク・ティアラ)さんはベトナムのホーチミン出身で、その美貌が話題のドラァグクイーンです。

彼女は、ル・ポールのドラァグ・レースのシーズン11に出演し、8位になりましたが、彼女の美しさは「アジアンバービー」として広く称賛されています。さらに、ナオミ・スモールズやヴァネッサ・ヴァンジー・マテオ、パトリック・スターなど、有名なドラァグクイーンたちのウィッグを作ったことも話題になっています。

Sasha Velour

Sasha Velour(サシャ・ベロア)さんは、ニューヨークを拠点に活動する多才なドラァグクイーンで、ジェンダーフルイドとしても知られています。

彼女は俳優、演劇プロデューサー、クリエイティブディレクターとしても活躍しています。ル・ポールのドラァグ・レースのシーズン9で優勝し、その名は世界中で有名になりました。特に、フィナーレでのホイットニー・ヒューストンの『So Emotional』に合わせたリップシンクパフォーマンスは、アメリカのAV Clubから「今年の最優秀パフォーマンス」と評されました。

まとめ

日本と世界の有名なドラァグクイーンをご紹介しました。

ドラァグクイーンは、ショーで人々を魅了するだけではなく多彩な才能の持ち主であることも多く、さまざまなタイプのドラァグクイーンがいてとても興味深い存在だと思います。

お気に入りのドラァグクイーンが見つかったら、ぜひとも生でパフォーマンスを見にってみてはいかがでしょうか。