LGBTs

空衣

【FtMブログ】トランスジェンダー学生のバイト事情をお話しします。

どうも、空衣です。FtM(トランス男性)でパンセクシュアルです。
FtMということは、Female to Maleの略称通り、女性から男性としての生活の移行を体験してきました。
私の場合は大学生の頃、身体的な治療をしようと決めました。社会的な性別が変わるとなると、ただ働くというだけでも大変な作業でした。
今回は、とりわけ学生時代のアルバイトの場面に絞って、どんな経験をしたのか共有していきます。

具体的に、女性として働き出した頃、トランスジェンダーだと気づいて性別移行中の頃、男性として働くようになった頃、の3つに分けてご紹介します。

FtMが女性として働き出した頃

飲食店バイトで可愛がられる

大学入学が決まった時、とにかく実家を離れたいと思い、金銭的にかなり無理をして学生寮に入りました。高校時代までで貯金があったわけでもないので、スーパーに行っても牛乳やもやしが買えないほど極度の金欠状態でした。
幸いにも、大学からすぐ近くの飲食店でバイトを始めたので、まかないをもらって飢えをしのいでいました。まかないが欲しいので頻繁にシフトに入り、その分ありがたがられるという状況でした。

飲食店バイトを始めた頃は、どちらかというと男子学生が多い現場だったため、「女子がきた」「かわいい」と喜ばれたように記憶しています。性別違和が芽生える前で、とにかく稼がなければというプレッシャーが強かったため、「女性扱いされて嫌だ」と思う余裕すらありませんでした

女性アイドルのサポートをする

1つ面白かったのが、女性アイドルの舞台裏のお手伝いをするバイトでした。普段見れない舞台裏ですし、男性であれば基本的に立ち入り禁止のところもあったので、これは貴重な体験だったと思います。
友人の紹介で関わることになったので、公的な募集はしていないレアな案件でした。

レズビアンバーで働くことも考えた

多いときは週2回ほど新宿二丁目のレズビアンバーに通っていました。当時そこにしか居場所がなかったからです。そしてレズビアンバーで働くことも検討しましたが、大切な場所が職場になることは良いことばかりでもないと考えて、レズビアンバーの勤務はしませんでした。

もしレズビアンバーで働いていて、後から男性になってしまったら、なんだか気まずくなっていたかもしれません…。

FtMが男性ホルモンを打ち始めた頃

次に、トランスジェンダーとしての自覚が芽生えて、男性ホルモン投与を始めてからのバイト事情をお話しします。

声変わりしてバイトを辞めた

男性ホルモンを打ち始めてから、夜勤バイトを始めることにしました。そして面接が終わった後、女性用更衣室を案内されました。男性ホルモンで日々身体が変化するにも関わらず、女性用更衣室を案内されたのはなんだか不安に思いました。
案の定、その1週間後には誰が聞いても分かるほど声変わりして男性の声になったので、そのバイト先に行きづらく感じてあっという間に辞めてしまいました

ちょうど月をまたぐタイミングで、まだ翌月のシフトは提出していなかったため、明確に声変わりした後は1度もそのバイト先に行かなかったです。私は1つの職場にとどまることで、トランスジェンダーとして認知されることを避けていたように思います。

派遣バイトをかけもちする

あまり親しくない人に、自身の性別移行の過程を知られたくないという思いがあったため、1箇所の職場で働き続けるのではなく、派遣スタッフとしてあちこちの現場へ出向くようになりました。

派遣バイトの中には、戸籍性別の記された書類の提出が必須な会社もあり、そうすると女性スタッフとして現場に行くしかないという事態も起こりました。情報を管理する人からしたら、女性スタッフが来ると思っていたはずなのに、なぜか男性スタッフがいる、と思われたこともあったかもしれません。

イベントスタッフとして勤務するときは、男性は会場設営や警備で、女性は接客や販売というように男女で役割が分かれることが多く、次第にそうした男女別の現場にも行きづらくなりました。小規模の現場であればそれほど男女別で役割が分かれることがなかったため、まだ関わりやすかったです。

FtMが男性として働く場合

小さめの男性として

派遣バイトで普通に男性として働ける状況では、とくに性別で気を使うことなく働けました。手術をした後、戸籍上の性別変更までしていなかったとしても、改名をしていれば問題はなくなりました。

ただし、職場で男性用に用意されている服装がFtMにとっては大きすぎるということはよくありそうです。工場の荷物運びのバイトでは、作業靴のサイズが26cm以上のものしか用意されていませんでした。私は普段よりやや大きい26cmでも大丈夫でしたが、一部のFtMにとっては、まず男性向けの衣服のサイズがないという問題はあり得ます。

以上、シチュエーション別にトランスジェンダーの学生がアルバイトをする際にどのような経験をするのかご紹介しました。
困難なことばかり並べてしまいましたが、働くなかで面白い人との出会いがあったのも事実です!

お読みいただきありがとうございます。

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◎この記事を書いた人・・・空衣
1996年、神奈川県生まれ。居住地にこだわりがなく女子寮にいたこともありますが、現在は男性の境遇で生活しています。2年以内に引っ越ししがちです。

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