LGBTs

空衣

トランスジェンダーあるある。就活で悩むことは?

どうも、空衣です。FtMでパンセクシュアルです。
トランスジェンダーあるあるですが、性別に違和感を抱えている場合は、就職活動も大変です。働くスタートラインに立つまでが困難の連続ともいえます。

トランスジェンダーが就活で悩むこと

トランスジェンダーの人たちにとって、一体どんな悩みが生じるのか具体的に挙げていきます。

悩み① トランスジェンダーだとカミングアウトすべきか

まず自分の立場をどう説明するべきか、何か言った方がいいのかどうか、悩むことになります。

悩み② 就活するとき性別欄で手が止まる

履歴書やエントリーシートで性別をどう書くべきかわからず、手が止まってしまうことがあります。ちなみに戸籍変更していればここは問題になりませんが、就活する年齢層でそこまで完了しているトランスジェンダーの人の方が少数かと思います。

また性別欄に限らず、名前を書けないことも珍しくありません。通称名を使えた方が助かる、というトランスジェンダー当事者の意見もあります。

悩み③ 就活中は異なる性別で扱われた

著者の場合は、すぐ治療をして男性的な生活に変わるはずなのに、就活中は「女性なのにメイクはどうするの」「服装はこうあるべき」というアドバイスにもならないアドバイスを色々言われていました。何を指摘されても感謝は感じず、時間を無駄にしていることがただただストレスになりました。ずっと騙し合いをしているような感覚でした。

悩み④ 最も自分らしくない姿で自己アピールをする

たとえば、トランスジェンダー男性が女性として就活する場合は、メイクやハイヒールを強いられたり、トランスジェンダー女性が男性として就活する場合は強制的に短髪にさせられたり、これでもかというほど自身の実感とは異なるジェンダー表現を求められます。それが出来なければ、スタートラインにも並べないのです。

もちろんシスジェンダーの人にとってさえ、型にはめられるのは居心地が悪いかもしれません。トランスジェンダーの人の場合はさらに、まったく望んでいない性別の型に揃える必要性が生じるわけですから、自己アピールどころか、自己嫌悪に陥らないように必死になります。

悩み⑤ 治療をしたらトランスジェンダーだとバレてしまうかも

身体的な治療を開始したら、どうしても外見でトランスジェンダーだと知られてしまう可能性が高いです。それは自分の意思とは無関係に事情を推測されるということですから、あまり気分の良いものではありません。場合によっては他人に身体の状態をあれこれ想像されたり、なぜかトランスジェンダーの人相手であれば下ネタも構わないだろう、と失礼な発言をされたりすることもあります。

在職中にトランジションが進むのであれば、外見によって初対面の人からの接し方も変わってくるかと思います、そして男女で役割や使用スペースが異なっている現場であれば、そこも変化します。ほぼ確実に性別の扱われ方が変わるとわかっているわけですから、どこかでトランスジェンダーだと伝えなければなりません。その判断が難しいのです。

悩み⑥ 就活でスーツ必須の職場は辞退した

著者の場合ですが、オフィシャルな服装が必須条件の職場や面接は、それだけで選択可能な範囲から外れました。トランスジェンダー男性に該当する自分がレディーススーツを着る姿は想像できず、そういった服装も持っていませんでした。

はたまた、急に慣れないメンズスーツを一式揃えて就活しようという気にもなれませんでした。希望する性別で就活するためにその格好で活動できるトランスジェンダーの人たちは、とても勇気があるなぁと思います。

悩み⑦ トランスジェンダーのトイレ使用をどう伝えるか

トイレは公共のスペースですから、他の利用者との兼ね合いもあって、トランスジェンダーというと過剰なほど話題にのぼります。騒ぎ立てられないように淡々と利用したいだけなのですが、それを理解してもらうのが難しい場合も残念ながらありました。

「多目的トイレがありますよ?」と親切のつもりで言われても、トランスジェンダー当時者によっては、「なぜ他のシスジェンダーと同様にトイレを使用することができないのか」と排除されているように感じ、ショックを受けることもあるかと思います。

悩み⑧ 人生設計を聞かれても困る

性別のことで手一杯で、仕事や将来のことに前向きになるまで時間がかかります。「私がしたいこと」の前に、「私と周囲のためにしなければならないこと」が多いです。
「今後どうしたいの?」と聞かれても、「まずお金が貯まったら治療をしたい」なんて、著者は素直に答えられませんでした。

悩み⑨ 手術で長期休暇が必要

勤務が始まったら、長期休みを取りづらくなるでしょう。もし手術を考えている場合、FtMの胸オペでも1週間、性別適合手術なら3週間から1ヶ月程度は休むことを推奨されます。心臓や性器付近を切断して臓器を切除するわけですから、休養は絶対必要になります。それだけの期間の休みが可能かどうか調整が必要ですし、何のために休むのか?という説明のためにカミングアウトの必要があるのか、他の理由でスルーできるのか、これも悩みのタネです。

悩み⑩ 戸籍変更をして職場を変えるかもしれない

以上の懸念を乗り越えて、ようやくシスジェンダーの人と同じ地点になったでしょうか。あえてトランスジェンダーだと知られたくはないという人は、戸籍の性別変更をするタイミングでそれまでの職場を離れて、転職してゼロからやり直す人もいます。
そこまでしても、健康診断では困ってしまう、など悩みはつきません…。

トランスジェンダーの大半は就活で悩みを抱える

前述のように、トランスジェンダーの人が就活する際にはさまざまな悩みが生まれます。

【参照】厚生労働省によるLGBT実態調査 2020年
厚生労働省によるLGBT実態調査 2020年

個人的な体調や金銭面については、トランスジェンダー当人が折り合いをつけるしかないですが、就活そのもののあり方や企業の固定観念は今後改善されると良いですね。

著者は就活でとても苦労しましたが、こういったLGBT求人のサイトもあります。
もしお悩みの方は、是非一度ご覧ください。
LGBT求人サイト「ジョブレインボー」就活も転職も、自分らしく

ここまでお読みいただきありがとうございます。

◎この記事を書いた人・・・空衣
1996年、神奈川県生まれ。性別も住処も旅してきました。

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