LGBTs

LGBTsのひとつ? インターセックスとはどのような性なのか

みなさんは、インターセックスをご存知でしょうか。日本語では性分化疾患と言います。LGBTsをより詳しく表すとき、「LGBTQIA」といったワードを使用することがありますが、このときの”I”はインターセックスを表すとされる一方で、インターセックス自体はセクシュアリティの1つとは言えないとする考え方も多いです。

今回は、この「インターセックス」とはどのような性の状態を表すのか、セクシュアリティと違うといわれる点についても説明します。

インターセックスとは?

まずは、インターセックスとはどのような状態のことなのか、どのように認識されているのかを説明します。

性分化疾患、DSDといった言い方もある

インターセックスとは、身体的性が一般的に定められている男性や女性のどちらにも当てはまらない、あるいはその中間にあたる状態にある人のことです。

身体的性とは、身体の特徴から、客観的に判断できる性がどのような状態かを表している言葉です。インターセックスは身体的性についての状態を言いますが、身体的性と性自認(自分で自分の性をどのように認識するか)が一致しないトランスジェンダーのほか、さまざまなセクシュアリティを理解するうえで、身体的性はひとつのポイントとなります。

日本語では性分化疾患といい、医学用語として使用されています。また、DSD(Disorders of Development や、Difference of Development)とも言います。性分化疾患やDSDが正式名称となります。

一般的に男性や女性として判断される典型的な基準とは異なっていることが大きな特徴で、胎内で性の構造が発達する過程で何らかの異常が起きていると考えられています。生まれたときの性の状態や、あるいは成長の過程で表れた身体的性の特徴によって判断されるもので、インターセックスを認識するうえでは性自認や性的指向などは関係しません。

現在日本では、2000人程度にひとりの割合でインターセックスの新生児が生まれていると言われています。

インターセックスと言っても、身体的特徴はそれぞれ

DSDのなかには、さまざまな種類があり、それぞれで表れる身体的特徴や成長の過程が違います。種類を1つひとつに分けると60種類ほどあると言われており、インターセックスといっても状態や状況はそれぞれで異なります。

ただし、大きく分けると、内分泌異常によるもの、性腺異常によるもの、性器異常によるもの、染色体異常によるものの4つに分けることができ、それぞれが起因してDSDの状態になります。

種類によって発症する確率や比率は変化していて、その割合は均一ではありません。今回は、染色体異常に起因するDSDのなかの2種類を紹介します。

ターナー症候群

たとえばターナー症候群といわれるDSDの一種では、女性の身体を構成する”XX”の染色体が、その全体もしくは一部がかけているために起こるものです。女性のなかで約2500人に1人が発症すると言われている種類です。

卵巣が機能不全になることが多く、二次性徴や月経異常などの症状として表れます。思春期の無月経によって判明することもあり、新生児の時点では判明しないこともあります。性腺不全によって不妊となる可能性が高いという特徴があります。

クラインフェルター症候群

男性は「XY」の染色体で構成されていますが、これが1つ以上多いことで生じるDSDがあります。これがクラインフェルター症候群です。こちらは、男性に対して生じるDSDです。

思春期が遅れたり、男性としての性腺機能不全によって判明することが多いです。ただし染色体が数が多いからといって、必ずしも何かの症状として表れるわけではありません。そのため無症状のまま成長し、場合によっては不妊治療を行う際に判明することもあるようです。

男性のなかで約1000人に1人の割合で発生すると言われています。

LGBTsのなかに含まれるのか?

冒頭でも触れたように、「LGBTQIA」としたときの”I”はインターセックスのことを示しますが、必ずしもインターセックスがセクシュアルアイデンティティとして認識されるわけではありません。

DSDであることが、直接的に男性、女性以外の性を持つことを示しているわけではありません。インターセックスというのは、身体の特徴や構造の違いであるためです。DSDの特徴を持つことそれ自体は、性自認や自身が表現したい性が男性女性のどちらかであること、あるいは中性的であることとは関連しないのです。

これらの理由から、身体的性のほかに、性自認や性的指向、性表現など複合的な観点から捉えられているセクシュアル・マイノリティとは異なっているとする考え方もあります。

現状としては、LGBTsに含めるのか、含めないのか、必ずしもどちらが正しいということはありませんが、両方の捉え方があることを知っておくのも重要です。

現在は、インターセックスよりもDSDの呼び方が一般的

インターセックスについて、少しでも知識や理解を深めていただけたでしょうか。男性や女性のどちらとも一致しない身体的特徴を持っていたり、その中間の性を持つ人のことを言います。

LGBTsのなかに含まれているとする考え方もありながら、医学的な問題として、セクシュアリティのひとつとはしない考え方もあり、難しく感じる部分もあったかもしれません。

また、最後にお伝えしておくべきなのは、現在ではインターセックスという呼称よりも、DSDとするほうが一般的になりつつあるということです。インターセックスという言葉を使ってはいけないわけではありませんが、長い歴史のなかで、インターセックスという言葉には、「中性」、「男でも女でもない」など一部で軽蔑的な意味を含んでいたということも事実です。

男性、女性といった2つの性別以外にも、さまざまな状態があり、発達もそれぞれであるということを知っていただけたら幸いです。

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◎この記事を書いた人・・・藤枝あおい
ほそぼそとライターとして活動中です。休日は1日中家で寝ていたい派。引っ越しの予定はないものの、ぐっすり眠れそうな物件情報と間取りは頻繁にチェックしています!

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