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FtMが地方で一人暮らしするにはどれくらい生活費がかかる?

LGBTs

どうも、空衣です。FtM(トランスジェンダー男性)でパンセクシュアルです。
今回は地方で一人暮らしをしているFtMの場合、どれくらい生活費がかかるのか解説していきます。

FtMの一人暮らしにはどれくらいお金がかかるの?

総務省の公表している家計調査(2019)(https://www.stat.go.jp/data/kakei/)によると、一人暮らしの生活費の全国平均額は16万円ちょっとです。
ただし都会と地方では大きな差があるはずです。私は現在地方暮らしなので、全国平均よりは生活費が下回っています。

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FtMの場合は、FtM特有の出費もあるかと思います。
毎月ホルモン注射代がかかったり、手術費を貯めたり、衣服に気を使ったり、趣味というよりパス度※のために筋トレすることがあるからです。
※パス度とは、第三者からなりたい性別で見えるかどうかの事。FtMの場合「男性として第三者から認識されること」を指します。

FtMが一人暮らしするとどんなことに費用がかかるの?

まず一人暮らしを始めると『家賃』『食費』『水道・光熱費』『通信代』を始めとして、Wi-Fi使用料などの『プロバイダ費』、身を保つための『美容費』、好きなことに使う『娯楽費』、『保険代』などにお金がかかります。

FtMが男らしい体を維持するためには

トランスジェンダーだから、気にすることになる部分も出てくることでしょう。それは「自分のなりたい体に近づけること」と、「周囲にどう見られたいかコントロールすること」の2点あります。
まず自分のなりたい体に近づけるには、手術をしたり鍛えたりする傾向があります。そのための費用がかかります。

望みの性別で生きていくためには、周囲にどう見られたいかを考慮しなければならない場面もあります。服や靴を買い替えたり、髪によってパス度が左右される際は、美容院へ行くこともあります。FtMの場合は、髪が長くなりすぎると女性に間違えられるリスクがあったり、逆に髪を短くしすぎても骨格が目立って男性として見られなくなったりします。なのでときには本人の希望と関係なく、他者の視線を考慮して美容院へ行く回数が増える、ということもあり得ます。

FtMは手術費をどう貯めるのか

私の場合は絶対胸オペする!と決めていました。学生時代は、日々生活するのにいっぱいいっぱいで、全然貯金できず胸オペは遠い夢のようなものでしたが、ようやく働き始めてからは生活費のほかに手術費を貯金できるようになりました。
というよりは、まず胸オペを受けたい時期を決めて、それに間に合うように月いくら貯金すべきなのか計算するようにしました。稼ぎが少ない中で、月5万以上絞り出すのはすごく大変でしたが、胸オペのために生活費の方をギリギリまで抑えていました。自宅と職場の往復と、近場の図書館に無料でいさせてもらうくらいで、極力遠出をせずに貯金に専念しました。

FtMのなかには手術を受けることを第一に考えて給料の高い職場を選ぶ人もいます。私は給料で職場を選んだわけではなかったので、手取りは平均より少ないくらいでした。(2020年の厚生労働省の調査によると、大卒の初任給の平均額は22万6,000円だそうです。)

「ひたすら出かけず我慢する」作戦で胸オペ代は貯めました。とにかくそのときは生活に必死だったのと、一刻も早く胸オペしたい焦りがあり、初任給で何を買うかワクワクしたというような思い出は残念ながらありませんでした。

FtMの私が地方で一人暮らししたときの生活費の例

念願の胸オペを終えて、手術費の貯金については重視しなくなってからの生活費の例をご紹介します。

地方暮らしFtMの私の場合

費用種類 出費
家賃(水道費込み) 33,000円
食費 20,000円
外食費 5,000円
光熱費 5,500円
ケータイ代 6,000円
プロバイダ代 4,600円
ホルモン注射代 2,000円
ジム・トレーニング代 8,000円
交際費 5,000円
娯楽費 15,000円
日用品 5,000円
美容・衣服代 10,000円
合計 119,100円

注: 『ホルモン注射代』は診察代を含んでいません。自己注射に切り替えてからは半年に一回くらいしか病院に行かずに済むようになり、診察代が浮きました。『ホルモン注射代』と『ジム・トレーニング代』は、私がFtMとして、日々の肉体を男性同様に維持するために必要な費用だと捉えています。また、保険代は会社で既に引かれているので、この出費には含めていません。

地方暮らしFtMの私は、1ヶ月に約12万円くらいで暮らしています。
残りは学費返済や、未定ですがSRS(性別適合手術)をすると決まったときの貯金に当てています。

ただし、これはけっこう安く抑えられている方かなと思います。
地方暮らしではありますが、地方の中では県庁所在地が近くて、そこそこに都会なエリアに住んでいます。そのため車は持っていません。
それに地方暮らしの良いところは、なんといっても家賃が安く抑えられるところでしょう。家賃は東京で暮らしていたときの半分以下で、東京に住んでいたときよりもやや広めの部屋に住めています。東京暮らしの場合は、家賃で7万円相当かかるはずなので、月15万円以上はかかっていたはずです。

最近は寂しさを紛らわすために外食が増えました。もともと知り合いのいない土地に引っ越してきましたし、コロナ禍で人と会う機会もめっきり減ってしまったので、雑音のある外で食べたいと思うようになったのです。したがって外食費が増えて、スーパーなどで購入して自炊する際の食費が減り、上記とは逆転する月もあります。
『娯楽費』ではカラオケや銭湯に行ったり、新しいカフェやバーを開拓したりしています。

あとはトランスジェンダー関連の本が読みたいけれど、情報がすぐ手に入らないこともありました。図書館の貸し出しはなく、近くの書店にもない場合、値段が高くても遠方から取り寄せることがありました。

FtMが地方で一人暮らしするにはどれくらい生活費がかかる? まとめ

FtMが地方で一人暮らしする場合、家賃を抑えた地域であれば月15万円位で生活できそうです。
しかしそれでは高額な手術を希望する場合はいつまで経っても貯まらないはずなので、給料を増やすか、固定費を下げるか改善する必要があるでしょう。

固定費を下げるには、サブスクリプション(NetflixやAmazonプライムなどの定額サービス)で放置しているものがないかチェックしたり、光熱費がきちんと最安値の契約になっているか確認したりしました。カミングアウトしている友人には「手術するまでお金がない」という事情は伝えていました。

もし東京で社会人として一人暮らししていくのであれば、安くても15万~20万円位の生活費がかかるかと思います。FtMの場合は、それに必要な治療費がプラスされるイメージです。

一人暮らしはなんでも一人でやらなければならないので、お金も時間もかかって大変というイメージはあるかもしれません。
けれどもそれにも増して自由度も増すので、私は一人暮らしをしてよかったです。

以上、お読みいただきありがとうございました。

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◎この記事を書いた人・・・空衣
1996年、神奈川県生まれ。居住地にこだわりがなく女子寮にいたこともありますが、現在は男性の境遇で生活しています。カレー好きで、世界一辛いカレーを完食したことも。

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