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空衣

レズビアンやトランスジェンダーもお世話になる、婦人科とはどんなところ?

レズビアンやトランスジェンダーもお世話になる、婦人科とはどんなところ?

どうも、空衣です。FtMでパンセクシュアルです。
IRISでは、LGBTsフレンドリーな物件を沢山ご紹介しております。
その中でも物件探しをするときは、その周辺にどんな病院があるか知っておくことも重要かと思います。

今回は、知っているようで知らない「婦人科」の役割についてまとめてみました。

婦人科とは何をするところか

婦人科とは、ざっくりまとめると「女性特有の病気を診る科」です。具体的には、

  • 月経
  • おりもの
  • 避妊
  • 不妊
  • 子宮・卵巣
  • 乳房
  • 性感染症
  • ピルの処方
  • 更年期障害
などが該当します。一般的に知られているのは大体この程度だと思います。

婦人科とは?レズビアンやバイセクシュアル女性のケース

受付の問診票や、子宮頸癌で困ったという話を聞いたことがあります。「性交したことはありますか」「性交渉はありますか」という項目がありました。

質問の意図が分からず、医療機関側が何を前提としてこう聞いてくるのか不明だったのですが、性行為の有無という質問は、診察時の器具の取り扱いに関して必要であったり、子宮頸癌は挿入を伴う性行為によって感染するとされているために聞く前提、だそうです。

何のために必要な質問かわかれば、それに応じて答えられるのですが、漠然としないままだとこちらも回答するのに困惑してしまいます。

しかし用意されている質問は、女性同士の性行為が想定されていないようなものが多く、異性愛の規範が前提にあり、少し異性愛の考え方を押し付けられているように感じてしまいました。
さらに男性同士、女性同士やトランスジェンダーの人の場合は婦人科で前提とされるような状況とはまた違ってくると思います。

婦人科とは?トランスジェンダー女性のケース

婦人科では、トランスジェンダー女性(MtF)が女性ホルモンを摂取することもあります。

むしろ女性ホルモンといえば婦人科、というほど女性全般と女性ホルモンは結びつきが深いですから、あくまで自然ななりゆきだと思います。

しかし女性の診察がメインの婦人科だとしても、まだまだ医療側も「トランスジェンダー」の存在を認知していない可能性はあります。

MtFの場合は女性ホルモンを投与しても、一度声変わりした声が変わるわけではないため、電話予約するときに男性と間違えられるのが嫌で電話しづらい、という話を聞いたこともあります。

医療機関としてせっかく設備が整っているにもかかわらず、担当する医者の知識不足で通いづらいなどという状態にならないよう、もっと患者側にとっても医療側にとっても良い環境になってほしいと願っております。

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婦人科とは?トランスジェンダー男性のケース

婦人科に唯一お世話になる男性といえば、トランスジェンダー男性(FtM)でしょうか。基本的に女性ばかりの待合室に男性がいたら驚きですが、FtMが男性ホルモン注射のために通える婦人科もあるのです。

かくいう私も、婦人科で男性ホルモンを注射しています。引越しをするとき真っ先に心配したのが、「ホルモン注射を続けられるクリニックが近くにあるか」ということでした。

近場で唯一見つかったのが、思い切り女性をターゲットとした名称の婦人科だったため、FtMは対応してもらえるのか心配でした。
婦人科に通っていることが他人に知れたら、意図せぬカミングアウトにつながる危険性があるので、診察券は普段持ち歩いていません。不安はたくさんありました。

しかし通院に関しては、思いのほかスムーズにいきました。通称名の使用がすぐ認められたり、戸籍を変えておらずまだ「戸籍:女性」の段階でも性別欄が「男性」と記入されていたりしました。
(他には、やや遠くて通院可能な距離の泌尿器科で、性同一性障害(GID)向けの治療が受けられるようでした。)

ちなみに通称名とは、トランスジェンダーの人が自分の本名に違和感を感じる場合に、本名とは違う名前を名乗ることを言います。トランスジェンダーに限らず、外国籍の方が日本での名前を名乗ったり、トランスジェンダーに限らずに使われているそうです。

ただ、あくまで婦人科であり、胸オペ(乳房切除手術)や性別適合手術の情報はほとんど得られませんでした。(他のFtM患者さんがどういう場所で手術をしているかという、ざっくりとした情報は教えてもらえました)
やはりホルモン治療のみの対応で、手術に関してはまた別の情報収集や、通院が必要となりました。

性別に関する悩み相談は、その婦人科では対応していないということで、他の精神科を紹介してもらいました。

以上、婦人科にまつわるお話でした。
LGBTs当事者の受診はまだ“珍しい事例・珍しい存在”のように扱われて疎外感があったり、受診自体にたどり着けないケースもあるかと思います。

そんな状況が少しでも改善していくことを願います。

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◎この記事を書いた人・・・空衣
1996年、神奈川県生まれ。性別も住処も旅してきました。

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