どうも、空衣です。FtMでパンセクシュアルです。
2020年、新型コロナウイルスの影響で、現在海外渡航が厳しい状況になっております。もちろんタイに行くことも厳しい状況です。

タイはトランスジェンダーにとって、とても関わりの深い国と言えます。

なぜならトランスジェンダー (性同一性障害、GID)の多数は、タイにて胸オペ(乳腺摘出、乳房切除、乳房摘出等)(FtMの場合)や性別適合手術(MtF, FtM)を行なえる国として有名だからです。しかし、それも今後しばらくは叶わないかもしれません。

早く治療を望む人は、タイより日本の方がお金がかかるとしても、国内でオペを受けざるを得ないかもしれません。
では一体いくらかかるのか?おおよその目安となりますが、計算していきます。

※コロナウイルスに関する各国の対応は常に状況が変化しています。この記事は執筆時点(8月19日)での内容となっています。

まずFtMの手術にはどんな過程があるのか?

定期的な男性ホルモン注射は省いて、手術のみをピックアップすると、以下のような手術があります。

  • 胸オペ
    戸籍変更に必須ではありませんが、違和感のために早く胸を取りたいFtMは多いです。
  • 子宮卵巣摘出
    この手術を受けると、戸籍上の性別変更が可能です。
  • 膣閉鎖
    膣を閉じて、尿道の位置を移動させます。
  • 陰茎形成
    ミニペニス……外性器をペニスに見えるよう形成します。

タイで手術を受けたい理由

世界中でトランスジェンダーの人への手術が行われていますが、タイが人気の理由としては

  • 安い
    胸オペと子宮卵巣摘出をやるなら、タイは日本のおよそ半額という肌感でした。
  • 術例が多い
    術式によっては、タイでしかできない内容もあるようです。

といった様々な理由があります。

タイと国内の料金比較!胸オペの場合

実際に日本からの手術経験者が多いと言われている、タイのヤンヒー病院と、名古屋のナグモクリニックで比較してみましょう。

  • タイ
    10万バーツ。レートによりますが約35万円弱。

What is Female to Male Sex Reassignment Surgery?

  • 日本
    手術費50万円に、税と術後の院内1泊を含んだ額で、566,500円(税込)。さらに乳頭縮小術を追加で行うと、154,000円(税込)。胸オペだけで70万円以上かかります。

 

性同一性障害(GID)の総合診療|ナグモクリニック

胸オペ体験談はこちら。

関連記事【GID手術】FtMの胸オペとは?

タイと国内の料金比較!子宮卵巣摘出の場合

  • タイ
    9万6千バーツ(32万円前後)、または13万1千バーツ(45万円前後)。術式で値段が異なります。
  • 日本
    84万円(税抜)

FtMの国内オペは総額いくらかかるのか

FtMの手術は人によって、術式によって大きく変わります。そのため単純な比較が難しいです。
今回は、胸オペから子宮・卵巣摘出から膣閉鎖、陰茎形成を含む総額で
「全て国内手術の場合、最大いくらかかるのか」
を計算してみました。

  • 乳房切除術
    (胸が大きい場合)70万円
  • 乳頭縮小術
    14万円(さらに胸のたるみや形を整えるために追加することも。)
  • 子宮・卵巣摘出
    84万円
  • 尿道延長・ミニペニス形成
    64万円(この手術で尿道の位置が他の男性と同様になるので、立ったまま排尿可能になるそうです。)

さらにペニスに近づけていきたい場合は、以下の手術がつけ加わります。

  • 陰茎形成
    189万円
  • 膣閉鎖
    30万円
  • 陰嚢形成
    15万円
  • 睾丸形成
    30万円
  • 腹腔鏡手術
    30万円

総額526万円。税込で5,786,000円となります。

タイ渡航が叶わなくなって損した額は

自分の場合は、元々胸オペをタイのヤンヒー病院で受ける予定でした。
ところが1ヶ月前に急遽キャンセルとなり、そのための準備金が全て無駄になってしまいました。

  • タイでのオペ用の英文診断書発行と診察 11,200円
  • 上記診断書を取るための交通費 約2万円 

「性同一性障害の診断書を出した病院でないとその後の手術用診断書が得られない」と判明し、そのためだけに地方から東京のクリニックへ行きました。職場にカミングアウトせず、仕事をしながら動いていたため、時間的にも余裕がなく新幹線で移動しました。

  • タイへの往復航空券 約35,000円 

3月に予約していたタイ行き飛行機は残念ながらキャンセルとなりました。
個人の都合ではなく航空会社がキャンセルしたという扱いなので全額返金してもらえるのですが、膨大な量の処理をするために2020年内に返ってくればいいなという状況です。(無事に返金されますように!)

さらに今からタイへ行こうとする人の場合はコロナウイルスの検査が必要とされます。(※)
実際に手続きしているトランスジェンダー当事者によると、行く前から検査代で10万円は超えているそうです。そこまで徹底的に調べても、行けるかどうかは不明な現状です。
タイへの入国条件や求められる検査などについては、在タイ日本国大使館のリンクをご確認ください。
新型コロナウイルスの感染拡大防止のためのタイに入国する渡航者に対する防疫措置

いつになったら安全安心に海外渡航できるのか、今のところはまだわからない状況です。
国内治療費が貯まるのが先か、タイオペ受付可能になるのが先か、オペ代との兼ね合いは難しいところもありますが、日本国内で可能な手術もあります。どうか諦めずにいきましょう。

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