2024年2月24日(土曜日)にとしまセンタースクエアにて開催された「第18回社会貢献活動見本市~地域活動が次世代に何を残せるか~」に出展者としてIRISが参加しました。

まだまだ十分に認知されていると言いがたい住宅取得要配慮者の課題を広く認知してもらい、行政や民間の取り組みに反映していくことを目的として、 IRISの活動の成果をパネルや制作物などで展示しました。 

社会活動見本市とは

社会貢献活動見本市は、豊島区役所の1階「としまセンタースクエア」にて催されるイベントで、このイベントは、地域の課題を市民の手で克服しようとする多様なNPO法人、ボランティアグループ、そして民間企業(CSR活動を含む)が、自分たちの活動理念や取り組みをパネルで紹介するものです。社会への貢献活動を広く伝えることにより、地域の課題解決への理解を促進し、さらに多くの人々との協力体制を築くことが目的です。

イベント当日は、地域に貢献する47の団体が自らの活動をパネルで展示しました。また来場者は、展示を見て回りながら、シールラリーに参加でき、優れたパネルに投票することもできました。

IRISは日頃の業務やイベントなどを通じて行った活動を展示

その中でIRISは、住宅確保用配慮者がどういった人たちで、どのような課題を持っているのか、具体的な数値などを交えて説明し、IRISとしてはどのようなアプローチで解決を目指しているのか、などを展示の中で説明しました。

豊島区と共同で行ったイベントをはじめとして、不動産業界全体に向けたシンポジウムの開催、 また東京レインボープライドの出展など、 様々な方法で業界や当事者に課題を認知してもらえるよう務めています。

その他にも、オーナーと協力したシェアハウスの運営やNPO法人などとの連携により、住宅確保要配慮者が安心安全に暮らせる居場所やコミュニティ作りにも注力していることも紹介しました。

IRISでは誰かが特別扱いされるのではなく、誰もが平等に自分らしい暮らしを実現していくことを目指しているため、最終的には住宅確保要配慮者という言葉自体をなくしていくことが目標だとも書かれています。

その他にも漫画や絵本などいろいろな刊行物を持って課題を認知させるような展示も設置し、社会課題を単に大きな他人の問題として捉えるのではなく、自分ごととして考えられるようにという意図も込めています。

この展示を通じて初めて課題を知ったという声も

展示の中では、IRISが今まで特に注力してきたLGBTs当事者に限らず、障害者、高齢者、外国籍者、一人親世帯など色々な複合マイノリティの方の住宅課題にも言及しています。

実際に展示を見た人の中には、 今回IRISのブースを訪れたことで初めてLGBTs当事者を始めとした住宅確保要配慮者が課題を抱えていることを知ったという声も多く聞かれました。

課題が認知されないとなかなか解決には向かっていかないものなので、このような機会を通じて、多くの人が課題を認知してくれたことは、一歩前進だったと感じました。

また高齢者の方では緊急連絡先が設定しづらい、 負担の重い保証会社の利用料などが補助されないといった問題も実体験として聞かれており、住宅確保要配慮者の方々の抱える課題の大きさが改めて認知された機会にもなりました。

IRISは展示優秀賞を受賞しました

イベント終了後は表彰式が行われました。この見本市では、毎回、展示を審査員と一般来場者により評価し、優秀な展示には賞を与えています。

審査員は事前に公開された審査基準によって配点による評価を行い、一般来場者もアンケートにより評価を行うことができます。

IRISは展示優秀賞を受賞することができました。

 

さいごに

住宅確保用配慮者の課題は他人の出来事ではなく、いつ何時誰にでも訪れるかもしれない課題ということを多くの人が知る必要があります。

日常の中でふと触れる機会が増えることで少しだけでもこの課題について考える機会や、積極的に関与してくれる人が増えることを今後も目指していきたいと考えています。