みなさん、こんにちは。IRISの須藤です。
九月から営業チームで毎週金曜日更新のブログ記事を始めました!

こうしてブログを書くのは随分と久しぶりなので、みなさんに何から伝えていこうかと悩みましたが、やはり創業9年目にして外部出資を受けたことを過去を振り返りながら書いていこうと思います。

ゲイ当事者として生きていく大変な社会をなんとかしたいと思った2014年

僕は平成元年生まれで今年33歳となります。
高校生までの性的指向は異性愛で、当時のパートナーは女性でした。
ですが上京した18歳の頃、職場でふと“可愛い”と思った人物が男性で、その出来事をキッカケに自分がゲイだと気がつきました。

当時はLGBTという言葉は使われておらず、TVなどではオネェタレントと呼ばれる方々が活躍していました。その方々はエンタメとして、仕事として、あえてホゲているだけだし、何も悪いことをしている訳ではありませんが、“お笑い対象”になっていることが多い時代でした。

そのせいか、自分がゲイだということは絶対に誰にも言えない秘め事になりました。
会社でもノンケのフリをして彼女がいる設定にしたり、仕事の飲み会帰りの付き合い(風俗)を交わす日々が続いていました。

何より、友人や自分に対して嘘をつき続けることが、とてもストレスとなりました。
僕は経験をしなくてもいいようなことを少しだけ、他人より遭遇する人生だと思います。笑
18歳の頃に興味本意でゲイについて調べていると「Cool boys」という出会い系サイトで知り合った人とリアルし、結局そのままお付き合いすることになりました。

付き合ってすぐにその人が住んでいる家に転がり込み、同棲生活がスタートするのですが、
そこからは生き地獄でした。普段は優しいのに何かあれば暴力を振るわれたり、浮気をされる日々。もちろん殴られたら抵抗もしますが、体格差のある人だったので、負けてしまうことばかりでした。

こんな日々が続いても、自分がゲイだということは秘め事なので、誰も相談できません。
昼間の仕事、夜はカラオケ館でアルバイトで週6~7で働き、なんとかお金を貯めて引っ越すことができました。そのタイミングで彼氏と別れることができました。

当時は“二度と男を好きになるものか”と強く思っていましたが、時間が過ぎると結局他の方を好きになり、お付き合いし性懲りも無く同棲することになりました。

ですがその頃はルームシェアですら可能な物件母数が少ない時代。
犬を飼い始めたということもあり、男性2人での物件探しは難航し5社の不動産会社に相談することになりました。紹介される物件は築年数が古かったり、条件の悪いもの。せっかく申込を入れても男性2人暮らしを理由に断れる現実。最終的には礼金を1ヶ月上乗せするならば、審査通過させますと案内されました。

心身ともに疲弊をしていたので、礼金1ヶ月分を上乗せし住ませてくれるならばと思い、その物件で生活することを選択しました。

LGBT当事者として生きていくことは、何かしら我慢したり、偽ったり、諦めたりしないといけない日本社会。これはセクシャルマイノリティに限ったことではありません。他にも貧困、障がい、人種や性別など、自分ではどうすることもできないマイノリティ達は選択肢が限られてしまうことが多いです。

結局のところは、自分自身が強く生きるしかない。
そう思いながらも、立場の弱い存在たちにも手を差し伸べてくれる社会であったらいいのにな。だけど社会が変化するのを持っていたら来世になってしまう。ならば自分のできることからチャレンジしていこうと思い、金融機関勤めで取得したFPの資格を活かしならが、生活に役立つ情報発信サイトIRIS(任意団体)を立ち上げました。

そこから紆余曲折あり、2016年に法人化させ、現在はLGBTsフレンドリーな不動産会社として、住まいの社会課題に取り組みを行なっております。

正直、社会課題の取り組みと利潤追求の両立は難しく、2019年頃まではしんどい時期が続いていました。社会課題の可視化、潜在的に存在しているニーズを健在化させるフェーズを経て、ようやく事業の芽が成長し、今年KIBOWより外部出資を受けました!

■外部出資の詳細はこちらの記事をご覧ください。
【プレスリリース】LGBTs不動産サービスを展開する「IRIS」が4,000万円を調達、KIBOW社会投資ファンドから

■KIBOWについて
一般財団法人KIBOW

資本と合わせて社外取締役2名を含めた仲間達を迎えることができました。
営業チームにも若手2名がジョインしました!!

事務所も少し広めのところに移転しました。
大きな窓があり、日当たりもいいので、快適な空間で働くことができます!

草根の活動から始まったIRISがこうして、いろんな人達を巻き込みながら、たくさんのチャレンジできることに、とても感謝しています。そして何より継続することは力になることを実感しました。

想いからスタートした組織ですが、これからは不動産業界、日本社会に大きな変革を起こせる存在へとより成長していくので、みなさん引き続き応援をお願いします!!

■2022年TRP出展時

2022年TRP出展時

■新事務所

新事務所1

 

新事務所2

新事務所3

新事務所4

今回は思い出話も書きましたので、少し長くなりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!次回更新は9月9日です。楽しみにしていてください!!

Thanks!!