レズビアンとは、女性が女性を好きになるセクシュアリティのことですが、レズビアンの中にもモテる、モテないという考え方や事実は存在するのでしょうか。

同じレズビアンというセクシュアリティであっても、人それぞれの性格や個性はありますので、恋愛の考え方やどんな女性を好きになるのか、一人ひとり違いはあるのかもしれません。

今回はズバリ、モテるレズビアンの特徴について調べてみました。

レズビアンとは?

女性が女性を恋愛や性愛の対象とする女性同性愛者のことをレズビアンといいます。

セクシュアリティについて考えるとき、身体的性や性自認、性的指向、性表現の4つの要素が関わってきます。これをもとに考えると、レズビアンは性自認が女性の人が、性的指向を同性である女性だとしている人のことをいいます。

身体的性は人によって異なることもあります。身体的性が男性で、性自認が女性、性的指向が女性の場合はトランスジェンダーのレズビアンということになります。また、性表現についても、レズビアンだからこうである、といった決まりはありません。

さらに日本においては、今でも一部でレズという呼び方が残っていますが、差別的な意味合いを含んでいたりとネガティブな要素が含まれます。セクシュアリティについて話すときは、レズビアンか、もしくはビアンという呼び方が適切です。

レズビアンにモテる女性の見た目

レズビアンにモテる女性の見た目
一言にレズビアンといっても、どんな女性を好きになるか、好きになる人の見た目や性格はそれぞれ違っています。

しかし一方で、フェム系の人がモテるといわれることも多いようです。ボーイッシュ系の女性もいますが、どんな違いがあるのでしょうか。ここでは、フェム系、ボーイッシュ系の違いやその特徴についてお伝えしながら、どうしてモテるのかについても迫ってみます。

「フェム」とはなにか

女性らしい服装や行動をするフェミニンな人のことを「フェム」といいます。特徴としては、メイクをばっちりしていて、可愛らしさを追求していたり、服装もふりふりしたスカートやレースのついた服などを着用していることが多いといいます。ヘアスタイルもロングの傾向にある人が多く、髪の毛を巻いていたり、可愛らしいヘアアレンジを楽しんでいる女性もいるようです。

また、話し方やその人が持っている雰囲気についても、柔らかくて優しい感じの雰囲気が出ている人も多いです。

もちろん、ここで紹介した特徴や「フェム」の傾向については一例なので、これに当てはまらない人もいます。

「ボイ」とはなにか

「ボイ」とは、ボーイッシュ系の女性のことをいいます。女性がどんなタイプであるかについて、「フェム」と「ボイ」という2つの言葉でカテゴライズされることが多くあります。

言葉遣いから男性的な一面が見られたり、スカートよりパンツ派といった特徴を持っているレズビアンをボイといいます。ボイのなかには、実際にメンズ服を着用したり、まったくメイクをしないか、もしくはナチュラルメイクで飾り気なくナチュラルなスタイルの人が一定数います。

ほかにも、「フェム」や「ボイ」の両方の要素を併せ持った中性的な女性もいるようです。3つのカテゴリーで分ける事が多いですが、いずれかのカテゴリーに分けられることを嫌がる人もいますし、あえて決めていない、その日の気分によって違うという人もいます。これらのカテゴリーは他人が判断して決めるものではなく、本人の意思によるものであるということは覚えておいてください。

「フェム」がモテる理由は?

女性らしい女性、つまり「フェム」が好きだというレズビアンの人は多いようです。女性以外にも、全ての性別の人からモテそうな柔らかい雰囲気が漂っていて、服装や行動、言葉遣いに可愛らしさがあり、清潔感もあるところが「フェム」の人気ポイントです。

とはいえ、外見的な良さだけではありません。「フェム」の人が持っている愛嬌や、周りに対しての気遣い、誰とでも快く接することができる部分など、外見的な良さだけでなく、内面的に磨かれている部分も踏まえてモテているのだといいます。他にも、楽観的で一緒にいて苦にならない性格の持ち主であったり、笑顔が素敵で、初対面でも話しかけやすいなど、コミュニケーションの取りやすさも、「フェム」のレズビアンがモテると言われている大きなポイントです。

ボーイッシュ系は少ない?

「フェム」の人がなぜモテるのかについてお話しましたが、ボーイッシュ系の人が好きだというレズビアンがいないわけではありません。ただ、男性的な面が垣間見えることで、レズビアンの人にとっては恋愛対象になりにくい場合もあります。

「フェム」と「ボイ」の間のような中性的な人なら好きになるといった場合や、長身でスラッとしていて、かっこよい雰囲気もある「ボイ」こそが自分のタイプだと感じているレズビアンもいます。好きな人がいるならば、相手に好かれようと工夫するのは悪いことではありませんが、人の好みはそれぞれですので、自分が表現したいように性格や服装、行動するのが良いでしょう。

レズビアンにモテる女性の性格や行動は

レズビアンにモテる女性の性格や行動は
レズビアンのなかにも、カテゴライズがあることはわかりましたが、「フェム」だからモテる、と一言で片付けられることではありません。実際には、どんな女性がレズビアンからモテているのでしょうか。

モテる人の性格や行動から読み解いてみましょう。

笑顔が素敵

何よりも、いつでも笑顔が素敵で、話しかけられても嫌な顔をしなかったり、笑顔で会話をしてくれる女性というのは自然とモテると思います。レズビアンからモテるというよりは、どんな人からも好印象を受ける大事なポイントです。

初対面で緊張している場面であってもニコニコしていたり、話しかけやすい雰囲気を持っていると、良い人なんだろうな、というイメージを持つこともできますし、実際に声をかけやすいですよね。

どんな場面でも笑顔を忘れないことは、良い人とのめぐり合わせに近づく第一歩と言えそうです。

連絡がマメ

細かい連絡のやりとりができるというのも、モテる要素としては重要です。相手と遊んだり、食事にいったりしたあとには必ずLINEで連絡を入れ、お礼を伝えるのは大変かもしれませんが、その連絡をもらった相手が嫌な気持ちになることはまずないでしょう。

他にも、なにかあるごとに連絡をしたり、何気ないことでも連絡のやりとりがあると、信頼できる人なんだと思われるのではないでしょうか。

逆に、一定期間連絡が途切れてしまったり、既読だけはついているけれど返信がない場合には、相手と築いた人間関係が不安になってしまい、亀裂が入るきっかけになりかねません。

質問上手で会話のネタが豊富

笑顔でいることも大切ですが、相手から自分に質問をしてきてくれたり、会話をふってもらったりすると、話しやすさは倍増します。

どんな小さなことでも興味のある相手から質問されると話したくなるものです。そこでしっかり頷いて自分の話に耳を傾けてもらうと、ドキドキが加速するかもしれません。

また、自分の好きなことについて色々な話ができる熱量を持っていたり、世間話になるネタを持っていたりと、会話の幅が広いほうが気楽に話すこともでき、相手と盛り上がれる内容を探ることもできるので、会話のネタは豊富な方が良いといえるでしょう。

さりげない気遣いができる

何気ない場面で手助けしてもらったり、フォローしてもらったりするとドキッとすることがありますよね。さりげなく相手を気遣えるというのは、誰でも簡単にできることではありません。

相手のことをよく観察して、知っているからこそできることであり、気遣いができるその人自身の人間性の現れでもあります。

季節の変わり目や調子が整わないタイミングで体調を気遣ったり、食事の場面では飲みすぎ、食べすぎの配慮、また車道側を歩いてくれるなどの配慮がさりげない気遣いがドキドキにつながります。

これらの気遣いが自然にさりげなくできるからこそ、モテにつながっていくのでしょう。

清潔感がある

これは、どんな女性にもいえることですが、服装をはじめとした身だしなみから清潔感が漂うのは好印象です。

好みの顔の女性であっても、身なりや服装から清潔感が欠けていると、なかなか好きになることもありません。

髪の毛がボサボサで、整っていないのもマイナスポイントでしょう。恋愛の場面だけに限ったことではないですが、体臭や口臭、服の汚れなど最低限のエチケットは身につけて整えておきましょう。

匂いの強い香水を振りまいたり、高級品を身に着けたりということではありません。ナチュラルなままで、近づきやすい雰囲気のある清潔感があれば十分でしょう。

「ネコ」「タチ」「リバ」どれがモテる?

「ネコ」「タチ」「リバ」どれがモテる?
そもそも、「ネコ」「タチ」「リバ」という言葉の意味をご存知でしょうか。1度は耳にしたことがある言葉かもしれませんが、具体的にどのような意味を持っているのか知らないという人もいるかもしれません。

「ネコ」とは、交際関係やセックスの場面で、リードしてもらう立場にある人のことをいいます。一部では「女役」といった言葉が使われることもあります。これはあくまで立場の問題ですので、ネコだからといってフェムに当てはまるレズビアンが多い、といったことではありません。ボイや中性的なレズビアンがネコになることもあります。

「タチ」とは、交際関係やセックスの場面で、相手をリードする立場にある人のことをいいます。ネコが女役と言われるのに対し、「タチ」は「男役」と表現されることもあります。デートの場面でも率先して行き先や予定を決めたりすることもあります。ただ、こちらも外見や振る舞いまでもが男性的であるとは限りません。

相手によって、自分が「ネコ」か「タチ」、どちらの立場にいるか変化するという人もいれば、もしパートナーが変わっても自分自身はずっと「ネコ」の立場である、「タチ」の方であるなど、相手によって変動をしない人もいます。

ちなみに「リバ」とはリバーシブルの略称で、「ネコ」にも「タチ」にもなる人のことです。実際には、自分がどんな立場でいるのが居心地が良いか、相手と良好な関係でいられるか、自分の希望を踏まえて相手と話し合いながら理想の関係性を築き上げていくのが良いでしょう。必ずしもここで紹介した3つの立場にならなければいけない、というわけではありません。

モテるのは?

「ネコ」、「タチ」、「リバ」のいずれかだからモテる、というよりはその人がどんなキャラクターでいるかが重要になってきます。

たとえば、モテる「ネコ」の特徴として、甘え上手で、話を聞くのがうまく、コミュニケーションが取りやすい人などが挙げられます。

一方、モテる「タチ」は、無理なく相手をリードするのがうまかったり、小さなことでも判断が早く、任せていることで安心感があったり、そうしたパーソナリティの結果として安定した職についている人などがモテる傾向になります。

「リバ」の人は、どちらの立場にもなることができるということで、性格の面で見ても、「ネコ」と「タチ」の両方の良いところを持っている人がモテます。

また、「ネコ」や「タチ」・「リバ」に関係なく見た目とのギャップでモテる人もいるようです。上記でお伝えしたとおり、受け身の「ネコ」だから「フェム」、能動的な「タチ」だから「ボイ」といった関連性はなく、人それぞれです。その分ギャップも発生しやすく、そのギャップにぐっと惹きつけられるレズビアンもいます。

【まとめ】モテるレズビアンの特徴を徹底分析!フェムタチとは?

【まとめ】モテるレズビアンの特徴を徹底分析!フェムタチとは?
今回は、レズビアンのモテについて学んできました。

ここまで紹介したとおり、レズビアンの女性のなかに「フェム」、「ボイ」といったカテゴライズがあったり、デートやセックスの場面で相手に対してどのような立場を取るのか、「ネコ」、「タチ」、「リバ」といったカテゴリーがあることもお伝えしました。

とはいえ、必ずしもこのカテゴリーの人がモテる、ということはなさそうです。服装の清潔感や、言葉遣い、その人が持つ明るい雰囲気など、基本的にはどんな人からも好感を得る人がモテる人、と言えるでしょう。

この記事を読んで、さらに自分磨きが必要だと感じた人も、このままの自分でいようと思った人も、居心地よくストレスがない関係を築けるパートナーがいてくれることが何よりですね。