こんにちは、広報担当の雨谷です。

IRISでは、LGBTs不動産として日々当事者の住まい探しのサポートを行っています。

今回の記事では、改めてIRISってどんな会社かを知っていただくために、代表の須藤に一問一答形式でインタビューを実施しました。

当事者の住まい探しにおいて、どういった課題が存在するかを改めて認識いただき、

合わせてIRISの取り組みや想いを知っていただくきっかけになればと思っています。

※本コンテンツは東京レインボープライド2022で展示いたしました。

プロフィール

代表取締役 CEO/須藤啓光

1989年、宮城県生まれ。金融業界で保険や証券、投資信託などのリテール業務を経て、不動産会社にて賃貸仲介営業に従事。自身もLGBTsの当事者として、2014年からFPのライターとしてWEBメディア等で執筆活動を開始、並⾏して「IRIS (アイリス) 」の運営をスタート。2016年にIRISを法⼈化後に不動産事業を開始。現在は執筆活動、TV番組の出演、ラジオMCや学校・企業での講演活動など幅広く活動を行う。

インタビュー内容

──IRISを立ち上げたきっかけは?

今から10年以上前になりますが、当時のパートナーと同棲をする時に部屋探しで大変な体験をしました。

不動産会社を5社ほどに相談し、最終的には「礼金を一ヶ月上乗せするなら審査通過させる」と言われ、選択肢が限られてしまう状況の中で渋々、その物件を選びました。

同性同士での部屋探しは大変で且つ、選択肢が少ない現状を変えたい!と想い、2014年にIRISを立ち上げました。

──IRISでは、よく「LGBTs」という表現をしていますよね。「s」に込めた想いを教えて下さい

住まいの課題は、セクシャルマイノリティに限ったことではありません。

シングルマザー、起業家、高齢者、外国籍、障がい者など、様々な人たちが「部屋探し」で苦労することがあります。私はLGBTを含めた、多種多様な当事者の選択肢を増やしたいと思っているため、まずは課題の可視化を行うためにあえて「LGBTs」という表現をしています。誰もが自分らしく生きられる社会を実現したいという想いが根底にあります。

──LGBT当事者は住まい探しで、どんなことに困っていますか?

LGBT当事者の住まい探しでは、賃貸や購入ともに課題があります。例えば賃貸にて、同性カップルの部屋探しの場合は、ルームシェア可能物件を紹介されることが多いです。図面などに記載のある「二人入居可能」物件は、男女間のカップルや親族などの関係性であることが条件になることが多く、同性カップルの場合は審査にすら乗らない場合があります。

──IRISを立ち上げてから、不動産業界においてなにかポジティブな変化を感じますか。

IRISは創業して9年目となりますが、以前と比べると、みなさんにご紹介できる物件の母数が増えました。まだまだ「ゲイは気持ち悪い」と言われることもありますが、昔に比べるとネガティブな表現は減りました。それに弊社と同じようなコンセプトの不動産会社も増えたので、当事者の選択肢が増えたように感じます。

──他のLGBTQ+フレンドリーな不動産屋さんとの大きな違いは?

弊社はLGBTsという表現をしていますが、決してマイノリティを特別扱いをしたい訳ではありません。

住まいの課題に取り組みをおこなっているのは、不動産業界を含めた社会に対して問題の可視化、認識をしてもらうためです。

自分達の人生を含めた選択肢が増えることによって、笑顔や希望が増えると信じながら、この事業に取り組んでおります。

また、弊社は日本全国でも唯一の”当事者が運営するLGBTsフレンドリー”な不動産会社です。

皆それぞれが自分の人生の中で「不」を感じた体験があるからこそ、当事者視点でお客様に寄り添った提案ができています。

その点は、他社よりも圧倒的に強いなと感じています。

──2025年に向けて、どんなことに取り組んでいきたいですか?

先日、とても良いご縁をいただき、IRISは外部出資を受けました。

最初は草の根活動から始まりましたが、チャレンジできることの幅が広がりました。

今後はより多くの人たちの協力を得ながら、課題解決に向けて前進していこうと思います。

──この記事を見ている人たちに一言。

 まず、読んでくださりありがとうございました!

こうしてたくさんのチャレンジができるのも応援してくれ、実際にサービスを利用してくれる方達のお陰です。

私は、将来的にLGBTという言葉が使われなくなる社会になればいいなと考えております。

自分たちが生きる「いま」と「未来」に希望を抱けるようにIRISはチャレンジを繰り返していきますので、今後とも応援をよろしくお願いします!!