ビアンのカップルで、同棲を考えている方は、どんな心配事をお持ちですか?どんな場合であっても、人と一緒に生活するとなると、ルールを設ける必要があったり、お互いに譲り合うべき部分が出てきたりもします。

その中でも、特に金銭面については心配が多いのではないでしょうか。今回は、ビアンのカップルが同棲するときにかかる費用をまとめてみました。収入額によっても支出できる金額は変わってくると思いますが、ぜひ参考にしてみてください。

必ず必要になる出費から考えてみよう

必ず必要になる出費から考えてみよう

まず、同棲だから必要になる出費よりも、生活するうえで必ず必要になる出費から考えてみましょう。

家賃は2人の収入から考えて

なんといっても住む場所にかかる出費は避けることができません。ビアンのカップルが同棲をするにあたって、もともとどちらかが住んでいた家に一緒に住むのか、新しく住む場所を探すのかによっても変わってきます。新しく住む場合には一時的な出費にはなりますが、初期費用も考えなければなりません。

家賃の相場は、目安として手取りの金額の4分の1から、多くても3分の1程度に抑えるのが良いでしょう。たとえば、カップルで合わせて20万円の手取り額だった場合、家賃を5万円程度に設定するということです。カップル2人ともがフルタイムなどで仕事をしていると考えると、月に30万円から40万円程度の手取り額になる可能性が高いです。その場合も7.5万円から10万円程度の家賃で設定してみると良いかと思います。

東京都23区内や、その他の都市部で部屋を探そうとすると、家賃の相場も高くなってしまいますが、それ以外の地域で生活をするなら、上記の金額があれば十分2人で生活できる部屋に住むことができるでしょう。

月々の支出のなかでも最も大きい割合を占める部分ですので、2人でじっくりと話し合って決めたいところです。

食費は自炊や外食、中食など傾向の違いで大幅に変化

食費に関しても、すでに自分の収入で生活をやりくりしている場合にはイメージがつくと思いますが、自炊をするのと、スーパーやコンビニで買ったものを食べる場合、完全に外食に頼る場合とで大きく支出の金額が変わってきます。

新型コロナウイルスなどの影響で外食にも営業時間などの制限があったり、自粛すべきという考え方から、自炊をしたり、惣菜を買って家で食べたりする人も増えていると思います。

とくに1人で生活するりも、カップルで同棲していたほうが食費も割安になる可能性が高いです。2人分の食事となると量がたくさんあってお買い得な商品が買いやすかったり、自炊をする場合にも食材を無駄にせずに、効率よく使い切ることができるはずです。

どちらも料理が好きで、得意であれば一緒に料理を楽しんだり、日によって役割分担したりして生活にもゆとりが出るかもしれません。

1人暮らしの場合、平均的な食費は月3〜4万円程度です。自炊を増やすなど2人でうまくやりくりをすれば、月5〜6万円で抑えることができるでしょう。あるいは、もっと安く抑えることもできるかもしれません。

ただし一方で外食を増やしたりすると、その分金額は上がってしまいます。金銭面で余裕があれば良いのですが、2人で協力してやりくりをしていかなければならない場合は、自炊を多くするように心がけてみてください。

水光熱費やスマホ代はそれぞれ1万円程度

家賃や食費は、1人暮らしよりも同棲したほうがお得になったり割安で済ませることができる部分もありましたが、水光熱費やスマホ代などは1人暮らしのときとほとんど変わらないと考えて良いでしょう。

平均してそれぞれ1万円程度ではないでしょうか。ただし、1人暮らしのときよりも部屋数が多い家に住んでいたり、それに対応して電気やエアコンなどを使用している場合には、その分の出費は増えるかもしれません。

必要のない部屋の電気やエアコンは切る、部屋の設定温度を決めておくなどで対策できるでしょう。

ビアンカップルだからこその費用は美容代など

ほかのカップルに比べてビアンカップルだからこそ、出費がかさむポイントは何かあるのか考えてみました。

生理用品や女性特有の体調トラブルに対しての病院代、薬代などはカップル2人ともに必要になる可能性があります。また、スキンケアやメイク用品など日々使用するものや、美容院代、ネイル、エステ、脱毛などを積極的に利用しているカップルであれば、こうした出費も増える傾向にあるかもしれません。

家で使用するスキンケア用品などは、共用にするのか、それぞれが好きなものを購入するのかでも変わってくると思います。家賃や食費、光熱費などと比べると生活必需品というよりもプラスアルファの部分になりますので、どのくらいお金を使うのか、あるいはどのくらい貯金をしたいから月に使うお金を逆算するなど、お互いの意向で決めてみてください。

もちろん、カップルの生活スタイルや、どこにお金をかけたいかなどはそれぞれですので、完全に当てはまるわけではないと思いますが、必要最低限以外の部分でどんなことにお金を使っているのか、使っていきたいのかは一緒に話し合っていく必要がありそうです。

お金の管理の仕方は?

お金の管理の仕方は?

どんなことにお金を使うのかだけでなく、お金自体をどのように管理していくかも決めておくのが重要かもしれません。色々な方法があると思いますが、いくつか紹介してみます。

必要な金額は一方が出す or 折半

一緒に生活しようと考えると、さまざまな面でお金が必要になってきます。家賃や食費など毎月必ず必要になる金額は、折半をする形を取るのか、家賃は自分、食費や水光熱費は相手に支払ってもらうなどの分担をするのかも決めておきたいところです。

収入差がある場合は、2人で出し合う金額の割合を決めておくのも1つの方法です。2人が納得する形を見つけるのが正解といえるでしょう。一緒に生活するにあたって重要なことなので、じっくりと話し合ってみてください。

共用の財布をつくる

カップルによっては、共用できる財布を用意しておいて、それ以外の自分の収入は自分で管理するという形を取ることもあるようです。

家賃や食費を出し合う場合、それに必要な金額を共用の財布に入れ、それ以外は自分の個人的なことに使ったり、貯金にまわしたりと個人の自由にしておくのも1つの方法ですね。

食材の買い出しや、光熱費の支払いをする際に、その共用財布を持って支払いをすると金銭管理もわかりやすく、手間もなくできるようです。

どちらか一方が管理する

自分の収入を完全に相手にあずけたり、あるいは相手の収入を預かったりして、2人の収入をひとつとして考えてやりくりするという方法もあります。

その場合は、折半などの考え方というよりも、2人の合計の収入から必要な金額を減らしていくという方法です。カップルのどちらか一方が金銭管理が苦手だったり、2人で1つの収入、金額として考えていこうとする場合にこの方法を取ることが多いようです。

ビアンカップルの同棲 費用のやりくりは2人で話し合って

ビアンカップルの同棲 費用のやりくりは二人で話し合って

必ず必要になる支出の種類や、その金額の目安はわかっていただけたでしょうか。ビアンカップルだからこその支出がある場合は、その金額も含めて考えたほうが良さそうです。2人の収入や、希望の生活スタイルによっても支出金額やその内容は変わってくるでしょう。

何より大切なのは、2人での生活ですので、2人でよく話し合って使い方や管理の方法を決めていくことです。2人ともに無理なく納得してお互いに家計を支え合っていけると良いですね。

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◎この記事を書いた人・・・藤枝あおい
ほそぼそとライターとして活動中です。休日は1日中家で寝ていたい派。引っ越しの予定はないものの、ぐっすり眠れそうな物件情報と間取りは頻繁にチェックしています!

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