どうもこんにちは!LGBTs当事者による、LGBTsフレンドリーな不動産会社IRISのしょうへいです。

僕は、元々はアセクシュアルでした。そして、その後にノンセクシュアルへと変化しています。そして、最近になってデミロマンティックとデミセクシュアルに変化しました。

本記事では、少しだけ似ているアセクシュアルとノンセクシュアルの違いについて解説していきます。双方の違いがいまいち分からない方だったり、自分がアセクシュアルなのか、ノンセクシュアルなのか悩んでいる方など、参考にしてみてください。LGBTお部屋探し

アセクシュアルとノンセクシュアルの大きな違いは恋愛感情の有無

アセクシュアルとノンセクシュアルでは恋愛感情の有無が大きく違います。

アセクシュアル 恋愛感情も性的欲求も他人に対して抱かないセクシュアリティ
ノンセクシュアル 恋愛感情はあるが、性的欲求が他人に対してないセクシュアリティ

アセクシュアルでは恋愛感情も性的欲求も他人には向きませんが、ノンセクシュアルであれば恋愛感情は他人に向きます。この違いがアセクシュアルとノンセクシュアルの大きな違いです。

アセクシュアル:恋愛感情も性的欲求も他人に抱かない

僕は22歳くらいまではアセクシュアルでした。もともとあまり人に興味関心が無くて、個人に対して苦手といった気持ちはありましたが、個人に対して、好きも嫌いもほとんどありませんでした。

その様な感じで生きてきたので、思春期の頃もあまり他人に対して恋愛感情がわかず、同時に人に興味関心が無かったので性欲自体も人に向くことはありませんでした。他人に対して恋愛感情も性欲も無いので、22歳くらいまでは完全にアセクシュアルでした。

ノンセクシュアル:恋愛感情はあるが性的欲求が他人に向かない

19歳頃に色々とありまして、初めて恋人ができ、その恋愛が長いことで7年くらい続きました。最初は好きというよりも、僕自身が歌手を目指していたので「この人と一緒に居れば歌の技術が盗める」という気持ちで付き合っていました。

3日に1回くらいのペースで喧嘩するような生活でしたが、僕のことをとてもよく考えてくれる人で、付き合い始めて3年くらいすると「この人のこと、好きかもしれない」と自覚をして、その瞬間に失う恐怖のようなものが心の奥底から湧き上がってきました。

それまではアセクシュアルでしたが、この時に初めて恋愛感情というのが分かるようになり、アセクシュアルからノンセクシュアルに変化したような気がしました。(あくまで僕の事例なので、すべてのアセクシュアルがノンセクシュアルになりえるとは思わないでください。)LGBTお部屋探し

自分がアセクシュアル、またはノンセクシュアルなのか診断する方法

アセクシュアルとノンセクシュアルの違いを知りたいなら、自分が他人に対して恋愛感情や性的な欲求を感じるかどうかを考えてみてください。恋愛感情も性的欲求も全くない場合は、アセクシュアルです。一方で、人を好きになることはあるけれど、性的な関係には興味がないという人はノンセクシュアルです。

重要なのは、「興味がない」という点です。たまに、性行為が嫌いだからアセクシュアルやノンセクシュアルだと思っている人もいますが、それは少し違います。アセクシュアルやノンセクシュアルは、性行為が嫌いだからというわけではなく、単純に興味や欲求がないだけです。これは「性嫌悪」とは違う概念です。

例えば、アセクシュアルやノンセクシュアルの人は、相手がどれだけ魅力的であっても、相手を「タイプ」として見ることができません。それは、性的な欲求がないからであり、「タイプ」という考え方自体が理解できないからです。仮に、人を見たときに、性的欲求を煽られたりする感覚があるのであれば、それは他人に対して性的欲求はあるということなので、アセクシュアルやノンセクシュアルとは違ったセクシュアリティかもしれません。

 アセクシュアルの割合は1%前後

アセクシャル(無性愛者)に関する統計や調査はまだ十分に行われていないため、全人口に対するアセクシャルの割合を正確に知ることは難しいです。しかし、いくつかの調査によってアセクシャルの存在が少しずつ明らかにされています。

日本国内の調査

厚生労働省が2019年に大阪市民を対象に行った調査によれば、18〜59歳の1万5,000人を対象として、そのうち4,285人が回答し、この中で「アセクシャル・無性愛者」と自己認識している人は全回答者の0.8%、すなわち33人でした。

海外の調査

米国に拠点を置く研究機関「Williams Institute」が2019年に行った調査では、セクシャルマイノリティ1,504人のうち、1.7%(19人)が自分をアセクシャルと認識していました。この調査によると、アセクシャルの成人には「女性」「ノンバイナリー」「出生時に女性と判定された人」「若い人」が多い傾向にあるとされています。

ノンセクシュアルと対比するアロマンティックというセクシュアリティ

実は、ノンセクシュアルと対比するアロマンティックというセクシュアリティがあります。ノンセクシュアルは、恋愛感情はあるが、性的欲求までは抱かないというセクシュアリティでしたが、アロマンティックというのは、恋愛感情はないですが、性的欲求は他人にあるというセクシュアリティになります。

アセクシュアルやノンセクシュアルは本当に少なく、今まで生きてきて自分くらいしか見たことがありませんが、アロマンティックの人は結構多い印象を受けます。僕の周りだけでも2人〜3人は、人を好きになる気持ちは分からないけど、性的欲求は他人に対してあるから、体の関係は持ってしまうという人がいます。

まとめ

アセクシュアルとノンセクシュアルの大きな違いは、恋愛感情の有無になります。アセクシュアルは他の人に恋愛感情も性的欲求もありません。

それに対し、ノンセクシュアルは恋愛感情自体は他人に対してあります。以上がアセクシュアルとノンセクシュアルの大きな違いとなります。

以上、最後まで本記事を読んでくださりありがとうございました!