33カ国中日本は32位…外国人の住みたい働きたい国ランキング

こんにちは。

不動産好き・引っ越し好き・インテリア好き、ライフスタイルアドバイザーのミカです。

本年も誰もが自分らしく暮らせる社会を目指して!どうぞ宜しくよろしくお願いいたします。

令和初の年末年始は普段あまり見ないテレビをつけっぱなしにして、笑ってはいけない・紅白歌合戦・箱根駅伝を犬と一緒にダラダラまったり見ながら過ごしました。(青学はやっぱり強かったですね)

すると気になるタイプの番組が複数ありました。それは「日本ってアメージング」系です。職人さんが海外に出向いたり、100円ショップの商品で生活の不便を改善したり、日本贔屓の外国人が日本愛を語ったり、日本で観光している外国人に驚いたことをインタビューで聞き出したり・・・。

以前からあったと思いますが、お正月コンテンツとして放送するということは人気なのですね。家族揃って視聴できる内容ですし。

しかし、これらの外国人の視点は「日本に住んでいない外国人」がメインのようです。そこで今回は日本在住、もしくは住んだことのある外国人から見た日本について、イギリス金融大手HSBCによる「海外駐在員の生活レポート」のランキングを元にご紹介します。

 

「海外駐在員の生活レポート」は外国人のリアルな声だ

「海外駐在員の生活レポート」とは世界各地に住む18歳以上の外国人駐在員1万8059人を対象にしたもので、HSBCの顧客だけではなくSNS等を経由してさまざまなコミュニティから協力者を募集して実施されました。

同一国・地域から100人以上の調査サンプルが得られなかった場合はランキングから除外、2019年の調査では、100カ国・地域以上の駐在員に質問を送ったうち、100人以上の回答が得られたのがランキング掲載の33カ国・地域でした。

ランキングの調査内容は大きく【暮らし】【仕事】【子育て】の3部門に分かれていて、それぞれのポイントから総合ランキングが決定します。

 

■総合ランキングトップ10

*国名の後の()内は昨年の順位

  • 1位 スイス(8)
  • 2位 シンガポール(1)
  • 3位 カナダ(4)
  • 4位 スペイン(14)
  • 5位 ニュージーランド(2)
  • 6位 オーストラリア(6)
  • 7位 トルコ(24)
  • 8位 ドイツ(3)
  • 9位 UAE(10)
  • 10位 ベトナム(19)

 

12回目の調査で、4年連続1位のシンガポールに代わってスイスが初の1位獲得!

スイスに住む外国人は「生活の質」「政治的安定」「経済的安定」「収入」「子供の教育」を高く評価しています。

  • 自国と比べて生活の質が向上した 82%
  • 自国より環境が清潔で快適    70%
  • 自国より可処分所得が増加した  71%

【暮らし】7位、【仕事】1位、【子育て】4位で総合1位獲得です。

給料が上がらない日本人が気になる「収入」は1位「可処分所得」は2位で、スイス駐在員の平均給与は世界平均の約800万円を400万円上回る約1200万円となっております。

 

アジアではシンガポールとベトナムがランクイン。シンガポールは納得ですが、ベトナムは意外でした。【仕事】部門が3位で「ワークライフバランス」「経済的安定」「可処分所得」が評価されていました。

 

アジアの中の日本を知る!アジアランキング

ではアジアの中の日本はどの位置なのでしょうか。

■アジアランキング

*国名の後の()内は今年の総合順位

  • 1位 シンガポール(2)
  • 2位 ベトナム(10)
  • 3位 香港(15)
  • 4位 マレーシア(16)
  • 5位 インド(18)
  • 6位 タイ(22)
  • 7位 フィリピン(24)
  • 8位 サウジアラビア(29)
  • 9位 インドネシア(31)
  • 10位 日本(32)

 

日本は先進国だしGDPも下がったとは言えまだ3位だし、テレビでは「日本ってスゴイ」ってやってるし…と呑気に構えている間に世界は進んでしまいました。日本は外国人観光客には優しくても、外国人居住者には優しくない国のようです。

インドネシアは昨年13位からの大幅ダウンで、政治不安の原因が大きく【暮らし】部門「政治的安定」31位、「定着のしやすさ」30位、「生活の質」32位、【子育て】部門も全て低い結果になりました。

 

外国人が住みたくない働きたくない日本

悲しい結果ですが、向上するためには現実を知ることが大切ですので、以下日本のランキング結果の詳細です。

*下位半分以下のものは赤字、特に低いものを太字

【暮らし】部門15位

  • 「生活の質」13位
  • 「心身の健康」20位
  • 「充実感」18位
  • 「コミュニティの文化度と受容性」26位
  • 「政治的安定」6位
  • 「定着のしやすさ」32位

 

【仕事】部門30位

  • 「収入」33位
  • 「可処分所得」19位
  • 「経済的安定」13位
  • 「キャリアアップ」19位
  • 「成長性」16位
  • 「ワークライフバランス」33位

 

【子育て】部門33位

  • 「友達づくり」32位
  • 「教育」33位
  • 「学校」24位

 

政治経済は安定し生活の質も高いが、それ以外に評価されているポイントがほぼないようです。

【暮らし】部門「コミュニティの文化度と受容性」【仕事】部門「収入」「可処分所得」「キャリアアップ」「ワークライフバランス」は特に低く、【子育て】部門全般は極めて低いです。偶然でしょうか…、日本に住む日本人も同じように感じている人が多いように思います。

今回の調査は海外駐在員を対象にしていますので、一般的にスキルの高い高所得者層の意見ですが、このままだと日本は有能な外国人からそっぽを向かれてしまうかもしれません。

 

次回はランキング上位の国についてお伝えします。

 

出典:「2019年 HSBC海外駐在員調査ランキング(HSBC Expat Explorer Survey League Table)

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◎この記事を書いた人・・・ミカ
引っ越し11回、不動産購入3回、人より少し不動産経験値高めな人生を送ってきた。
スーパーアライとしてIRISのライフスタイル記事を担当している。

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