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【経営者ブログ】気づけばIRISを数百組のLGBTsカップルの方が使っていた

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こんにちは、IRIS代表取締役副社長のだいちです。

最近、スタッフブログ的なものを全く書いていなかったのですが、大きな気づきがあったので筆を取ることにしました。

気づけば数百組のLGBTsの方が利用してくれたIRISという存在

ベンチャー企業で働かれている方や、何かを創業された経験のある方は共感してくれると思うのですが、
創業期の仕事というものは「できる人がやる」という構造になりがちです。

私は新卒からいままで大小さまざまな規模の会社で働いてきました。
その中で感じていたことは、会社の規模が大きくなればなるほど、一人の人がやる仕事の内容が専門的(悪く言えば断片的)になるということです。

そして、IRISでは創業期というおそらくミニマムサイズな状態を経験し、私はいまだかつてないほど幅広い業務分野を担当することになりました。
その中でも、「分析」という業務は意思決定を行う立場にある人にとって非常に重要な仕事です。(大手ではそれすら他人がやってくれますが)

また「分析」と一口に言っても、KGIから現場最前線の行動管理に至るまで、本当にあらゆるレイヤーの分析を行っています。
膨大な業務量の中での「分析」ですから、個々の分析結果を最短で出すことばかりに気を取られ、その瞬間は俯瞰的な視点が抜け落ちてしまっていることがあります。

日々の来店率やWEBのCVRばかり個別にみていると、もっと重大な事実を見落とすのです。
そう、IRISをすでに数百組のお客様が利用してくださっていたということに気づいたのは最近のことでした(笑)

振り返れば色々あった3年半

IRISを法人として立ち上げたのが2016年4月。
当時はセミナーやお部屋探しのサポートが業務の中心で、いろいろと模索している最中でした。

我々はLGBTsの住宅問題に対して、当事者が真っ向からぶつかっていった象徴的な会社であると勝手に自負しています。
当時は、不動産業界に大きなコネがあったわけでもないのに、LGBTsの方を取り巻く社会課題を紐解いていった結果、不動産にたどり着き、課題から業界に染み出すという特殊な誕生の仕方をしました。
そのような課題解決型のサービスとしてスタートしたのに、テクノロジーやデータを中心に据えるでもなく、愚直にお客様と向き合うという超アナログな方法をとったという意味でも特異な会社だったと思います。

そんな珍しいタイプの会社ですから、無意識のうちに業界のあらゆる”常識”に対しても逆張りをしていて、大きな壁にぶつかりまくることになるのですが、それを乗り越え、なんとかかんとかレバレッジが効き始めたところです。

「LGBTフレンドリー」を標榜する不動産会社のイマ

IRISが始まる前からも、そしてIRISが生まれてからも「LGBTフレンドリー」な不動産は生まれ続けています。
ただ、もともと不動産業を手掛けている会社が「新たな取り組みとして」行っているケースが多いように感じます。

その中でも、何度か交流させていただいている福岡の三好不動産さんなどは、非常に根気よく当事者に寄り添って運営されており、個人的にも素晴らしいと思うところが多くあります。
一方で、お客様からの声を聞くと「本当に相談しても大丈夫なのかな…?」と心配になる会社もあったり、業界全体がまだまだ手探りの中進んでいるという印象を強く感じています。

「LGBTフレンドリー」は、ただお題目を掲げたからと言って達成できるものではありません。
不動産の常識が、LGBTsをはじめとする多くのマイノリティを苦しめているという現実に、どれだけ本気で向き合って解決していくのか。
その過程で生まれるハレーションに対して、どれだけ真剣に対処していくのか。

すでに事業展開されている会社にとっては、むしろ負担が増えて大変と感じるかもしれません。
「LGBTフレンドリー」を本格的に続けている不動産会社はそれほど多くないような気がします。

とは言え、LGBTsの方々に対する社会的な関心は確実に高まり続けており、社会全体が良いほうに向かっているのは間違いないでしょう。
ですから我々は悲観していません。

3年前と今の市況感の変化

2018年のSUUMOの調査(不動産オーナーのLGBTに対する意識調査2018)では、不動産オーナーの79.4%がLGBTという言葉を認知していると発表されています。

しかし、我々が創業した3年前、不動産業界に働く多くの人は「LGBT」という単語を知りませんでした。
露骨に「なんじゃそりゃ」という態度を取られたこともありますし、ゲイ・ビアンという単語を聞いて、門前払いを食らわされたことも一度や二度ではありません。

今も社会全体がフレンドリーかというと決してそんなことはないのですが、LGBTsという言葉の意味を理解し、理性的に方針や態度を示してくれる会社は確実に増え続けています。

3年前のお部屋探しでは、IRISのお客様は「共に武器を取り合う戦友」のような存在で、理不尽と戦うようなお部屋探しになっていました。
もちろん、状況が劇的に変わったわけではないものの、今では「二人三脚で理想の暮らしを叶えるパートナー」くらいの存在にはなれてきたのかなとは思います。

IRISがこれから作っていくもの

IRISという存在自体は、社長の須藤が2014年から始めた活動を原点としています。
自分はその活動が一歩進んで”業”となるタイミングでジョインしました。

土曜の昼間、新宿にあるワンコインピザの店、創業メンバーでIRISをどのような存在にするか語っていた25歳の自分は、おそらく今とは全然違う性格でした。
お客様と対峙し、業界の矛盾と葛藤し、ときには無力感に苛まれ、それでも放り出さずやってきたことで、開けた道もあるということです。

その道の先にあるものは、LGBTsの方々への住宅提供という枠組みを超え、すべての個人が自分の形を無理に変えることなく、社会と共存していく広い意味でのコンシェルジュとなることだと思っています。
今はまだ十分にその役割を果たし切れているとは言えませんが、これまでと同じように歩みを続けていくつもりです。

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◎この記事を書いた人・・・石野大地
IRISの創業メンバーの一人、自分では総務のおじさんだと思っている。
よく「何者なの?」「生態が謎」と言われるが、本人が一番分かっていない。実年齢よりだいぶ老けて見える。

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