こんにちは。不動産好き・引っ越し好き・インテリア好き、ライフスタイルアドバイザーのミカです。
今回は前回に引き続き、元彼のイギリス人から学んだ、外国人が日本に来て驚く賃貸物件にまつわる日本の常識について、実体験を交えてお伝えします。
前回の記事:元彼はイギリス人|外国人が最初に驚く日本の「賃貸物件」の常識
ゴミの分別が難しい!外国人が驚く日本の「ゴミ分別」を海外と比較
先進国においてリサイクルは当たり前ですので、ゴミ捨ての際に分別作業が発生することは理解できるのですが、その細かいルールに驚く人が多いようです。日本国内でも自治体によって多少異なりますが、私の住んでいる地域では「可燃ゴミ」「不燃ゴミ」「瓶」「缶」「ペットボトル」「プラスチック」「古紙」「粗大ゴミ」の8つに分別します。
日本で最も分別が細かいのは「ゴミゼロ」を目標にしている徳島県にある上勝町で、なんと45分類!驚異のリサイクル率80%で国内外から注目されています。
海外ではゴミ分別ルールはあるけれど単身者が住む賃貸物件ではみんなルーズで、結構適当という声も聞きました。
そこで海外のゴミ分別事情を調べてみました。
アメリカ(NY)
「普通ゴミ」「生ゴミ」「資源ゴミ」「粗大ゴミ」の4分類で、それぞれ決められた曜日に家の前に置いておくと一軒一軒回収してもらえます。ちなみに「生ゴミ」は堆肥にするので「資源ゴミ」の一種とされています。「粗大ゴミ」も無料で回収してもらえます。
イギリス
大型のゴミ容器が支給され、「普通ゴミ」「生ゴミ」「リサイクルゴミ」の3つに分別します。リサイクルゴミはプラスチック(ボトル、トレイのみ)、瓶、缶、新聞、ダンボールで、ゴミ容器にまとめて入れておくと収集時に分けてもらえます。戸建の場合はコンポストを利用して「生ゴミ」を出さない人も多いようです。庭がある人には「庭ゴミ(木の枝や芝など)」用のゴミ容器もあります。有料回収の「粗大ゴミ」もありますが、使える物はほとんどの人がチャリティーショップへ無料で持ち込むそうです。
ちなみに、イギリスのゴミ分別が細かくなったのは最近のことで、元彼が住んでいた数年前は「みんな、すべてのゴミを一緒に出していたよ!」とのことでした。
ノルウェー
リサイクル意識の高い北欧、ノルウェーのゴミ分別は「生ゴミ」「プラスチック」「缶」「紙」「その他」の5分類で、専用の袋がスーパーや市役所で無料で貰えます。それぞれ専用のゴミ箱が家の前にあり、24時間365日捨てられるのでストレスがなさそうです。ペットボトルはデポジット制度を採用していて、お店やペットボトル回収機で現金やポイントと交換できます。日本でも昔はビール瓶を酒屋さんに1本5円程度で回収してもらえましたよね。このシステムのおかげで、ノルウェーのペットボトル回収率は97%だそうです。
中国(上海)
在日外国人数第1位の中国(上海)では、2019年7月1日から「上海市生活ごみ管理条例」が施行されました。分類は「リサイクルゴミ」「有害ゴミ」「生ゴミ」「乾燥ゴミ」の4つですが、この条例には守らなかった場合に罰金の規定があります。日本でも正しく分別されていないゴミは収集してもらえないことがありますが、罰金はないですよね。
条例によれば、指導に従わず、分別収集容器が未設置の場合は500~5,000元(約8,000~8万円、1元=約16円)、分類しない状態が改善されない場合、企業には5,000~5万元、個人には50~200元の罰金が科される。
韓国
在日外国人数第2位の韓国は「一般ゴミ」「生ゴミ」「ガラス」「プラスチック」「紙パック」「紙」「ペットボトル」「ビニール類」「缶」「衣類品ゴミ」「粗大ゴミ」の11分類で、日本同様細かく分かれています。「一般ゴミ」「生ゴミ」は指定のゴミ袋を購入する必要があります。「衣類品ゴミ」は地域ごとにボックスが設置されていて、服、靴、鞄、毛布、カーテンなどをいつでも入れられます。
ベトナム
在日外国人数第3位のベトナムには、ゴミの分別という概念がない地域が多数派です。町にあるゴミ回収ボックスになんでも入れてOKなようです。
ホーチミン市では2020年からゴミの分別がスタートする予定で、「有機ゴミ」「リサイクルゴミ」「その他のゴミ」の3分類になるようです。中国同様こちらも罰金があります。なんと最大約10万円!
ゴミ捨てルールがアンビリーバブル!外国人がトラブルを起こすのは知らないから
外国のゴミ分別事情を調べましたが、国によって全く違うことがわかりましたね。
元彼が最も「!!!」となったのは、分別の種類の多さももちろんですが、そのルールの細かさのようです。たとえば、瓶やペットボトルはすすいでラベルを剥がす、お弁当容器は洗ってから捨てる、など。
残念ながらトラブルになってしまうこともあるようですが、原因はそうしたルールを「知らない」からかもしれません。
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◎この記事を書いた人・・・ミカ
引っ越し11回、不動産購入3回、人より少し不動産経験値高めな人生を送ってきた。
スーパーアライとしてIRISのライフスタイル記事を担当している。