こんにちは。不動産好き・引っ越し好き・インテリア好き、ライフスタイルアドバイザーのミカです。
突然の告白ですが…元彼がイギリス人でした。彼とは様々なギャップがありましたが、今回は外国人が日本に来て驚く、賃貸物件にまつわる日本の常識について実体験を交えてお伝えします。
そもそも部屋が狭くない?|外国人が驚く日本の「賃貸物件」の常識
非常に初歩的な問題ですが物件探しをしていざ内覧すると、外国で育った方はとにかく驚きます。以下が実際の声です。
- ドアが小さい「頭ぶつからないかな?」
- 廊下が狭い「なんだか細いね」
- 天井が低い「全体的にコンパクトな印象だね」
- 一部屋一部屋が小さく分かれている「持っている家具を置くと通れないかも」
- キッチンも狭い「二人でキッチンに立ちにくいね」
- バストイレが分かれていてトイレが狭い「トイレに座ると膝がぶつかりそうだよ」
外国人、と一括りにはできませんが欧米出身の方はこのような感想を持つ方が多いようです。
特に元彼は一人暮らしなのにイギリスで使っていた家具を輸送してくる珍しいパターンだったので、家具が置けるリビングの広さにはこだわっていました。(欧米の家具は日本より大きめです。)
外国人向けの賃貸物件を借りない場合は、いくら内覧してもこの問題は解消されないので理解してもらいましょう。
共用部分が綺麗|外国人が驚く日本の「賃貸物件」の常識
エントランスや階段、エレベーターなど、物件にもよりますが日本の賃貸物件は管理が行き届いているものが多いです。
何件内覧しても、どの物件も綺麗に清掃されていること・電球が切れたりしていないこと・ゴミ捨て場が綺麗なこと・共用部分に私物が置かれていないことにイギリス人の元彼は驚いていました。
「仕事から疲れて帰っても共用部分が綺麗だと気分が良いし、部屋も綺麗に使いたくなるね」と感心していました。
玄関に段差(上がり框)がある|外国人が驚く日本の「賃貸物件」の常識
日本の家は玄関に『三和土』があり室内に上がる段差『上がり框』がありますが、海外の家はフラットで段差はなく床の素材も同じなのが一般的です。
(『上がり框』とは、室内に上がる段差上部に付けられた横木のことを言います。)
海外は靴を脱がないからでは?と思うかもしれませんが、実は靴を脱ぐ国は日本だけではありません。
タイは靴を脱ぐ文化ですし、北欧のノルウェーもそうです。
昔のタイでは素足で生活することが多く、家に上がる際は家の前で足を洗い流してから上がっていました。
その名残りから、家に上がる際は靴を脱ぐという習慣が生まれたと言われています。
欧米でも北に位置する国々では室内では靴を脱ぐ習慣があります。
北欧の代表的な国であるノルウェーでは、日本と同じように玄関で靴を脱ぎます。
※引用:日本以外にも靴を脱ぐ国があった! https://shoes-box.net/AI0000108
また、近年では靴を脱がない文化の国でも家では靴を脱ぐ習慣が広がりつつあるようです。しかし、玄関と室内を区切る段差はありません。
日本でも近年バリアフリー化で『上がり框』や段差がない家もありますが、まだまだ少数派ですので玄関の段差はとても新鮮に映るようです。
ちなみに『三和土』『上がり框』には神道の考えで結界の役割を果たしているという説があります。玄関一つとってもお国柄が出るというのは面白いですよね。
連帯保証人問題|外国人が驚く日本の「賃貸物件」の常識
親や親族に連帯保証人を頼む方が一般的だと思います。
しかしその手法は単身来日している外国人には使えません。連帯保証人は日本在住であることが求められるからです。ちなみに北海道出身の私は地元の親だけではNGで、関東圏在住の保証人も必要と言われたことがあります。滞納ではない不測の事態に備えて、とのことでした。確かに大家さんとしては、そのように思うのも理解できるなと思いました。
仕事で来日している外国人は会社の上司、留学生は学校関係者に頼むことが多いようです。
友人や恋人に頼む人もいるようですが例えば恋人と別れてしまった場合、保証人変更の手続きをしなくてはならず、手続きも面倒ですし別れた相手と連絡を取らなくてはならず、なかなかヘビーな思い出になるそうです。
最近は外国人向けの保証人会社もあるので、利用してみるのも良いと思います。
IRISでは、連帯保証人や緊急連絡先について適切なご提案をさせていただいております。
外国人が賃貸物件を探すときには
今回は英語圏の外国人が賃貸物件探しをした際に驚いたことをお伝えしました。
しかし実際は様々な言語圏の方がいらっしゃいます。
国土交通省のHPに『外国人向け部屋探しのガイドブック(日本で部屋探しをする外国人の方へ)』というものが、日本語・英語・中国語・韓国語・スペイン語・ポルトガル語・ベトナム語・ネパール語の8ヶ国語で公開されています。
「知らなかった!」は後々トラブルになりがちです。私自身、当時はこの存在を知らず苦労しました。スムーズなお部屋探しのためにご活用いただき、少しでもギャップを減らしていけることを願っています。
IRIS(アイリス)では、様々な方の新生活の第一歩をサポートをさせていただいております。
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◎この記事を書いた人・・・ミカ
引っ越し11回、不動産購入3回、人より少し不動産経験値高めな人生を送ってきた。
スーパーアライとしてIRISのライフスタイル記事を担当している。