阿佐ヶ谷のTAV GALLERYで開催されている、大木裕之さんの新作上映会「LTBT~理/無理の光」に行ってきました。彼は東京大学の建築学科出身で、ゲイの映画監督であり、現代美術作家として活躍しているアーティストです。「LTBT」という見慣れないタイトルですが、これは「LGBT」から Gay=ゲイ を取り去り、Troll (ネット上での意識的な荒らし) を組み込んだ造語となんだそうです。
大木さんにこのタイトルについて、どんな意図があるのか聞いてみようと思っていたんですが、大木さんから「LGBTIQって知ってる?最近はLGBTにQ(QuestioningまたはQueer)がついて、さらにI(インターセックス)がついて、LGBTにIQがついててさー、よくわかんなくなってきたよね?」と逆に質問をされて、結局タイトルの真意については聞けず仕舞いでした・・・。
ギャラリー内は雑然としており、散らかっていますが、このラフなスタイルが大木さんの展示です。絵が置いてあったり、チラシが置いてあったり、本やレシートが散らかっていたり・・・ギャラリーというより、なんだか物が散乱した部屋のようです。
展示の期間中12月19日 (火) までは公開撮影&制作として、大木さんが来場者を撮影したりしています。また過去の映像作品やドローイングを見ることもできます。そして12月22日 (金) から12月24日 (日) の3日間に、ここで完成した新作映画「LTBT~理/無理の光」の上映会が実施されるそうです。
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大木裕之 個展「LTBT~理/無理の光」
会期 : 2017年12月1日 (金) – 12月24日 (日)
会場 : TAV GALLERY(東京都杉並区阿佐谷北1-31-2)
時間 : 13:00 – 20:00
休廊 : 水曜、木曜
協力 : URANO
上映 : 2017年12月22日 (金) – 12月24日 (日)
[(1)13:00- / (2)19:00- ](2部上映)
料金 : 2,000円 (ワンドリンク付き)
https://tavgallery.com/ltbt/
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展示の中で一番印象的だったのが、ギャラリーのスタッフさんが大木さんの作品を「酷評」している文章です。LINEの中で「これ古いんでしょ 今見ても面白くもなんともないわ」って書いてて、それが作品の一部として展示されてて、めっちゃおもしろいです。とても愉快なアーティストなので、ギャラリーで出会ったらぜひお話してみてください!
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◎この記事を書いた人・・・池澤廣和
これまでアート、デザイン、web、マーケティング、雑誌連載、大学講師など幅広い仕事をする一方で、LGBTsの映画祭を福岡で企画したりしてきました。IRISのホームページではLGBTs関連の記事を書いたりしているので、随時ネタを募集しています!