昨今、国内外問わずLGBTドラマが増えているのをご存知でしょうか。

日本でも男性同士の恋愛模様が描かれた映画の公開や、ドラマの放送がありますよね。今回は登場人物にトランスジェンダーの方がいる作品に絞って調べてみました。

「ちょうど探していた!」という方向けにまとめてみましたので、参考にしてみてください。

トランスジェンダーとは

トランスジェンダーとは
トランスジェンダーについて、知らない方もいるかもしれませんので、簡単に説明いたします。トランスジェンダーというのは、『生まれ持った身体の性別と、本人の認識する性別が異なっているセクシュアリティ』のことを言います。

他に、女性から男性になったFtM(Female to Male)や、男性から女性になったMtF(Male to Female)もトランスジェンダーに含まれます。

トランスジェンダーが登場するドラマ9選

では、ここからはトランスジェンダーの登場人物が登場する作品を紹介していきます。知っているものもあるかもしれませんが、国内外問わず調べましたので、今後みる作品の参考にしてみてください。

片想い

こちらは2017年10月から11月にかけて放送されていたドラマで、原作は東野圭吾さんの同名作品です。

中谷美紀さん演じる性同一性障害の主人公・日浦美月が、大学時代のアメフト部の仲間たちとの同窓会の帰り道に「人を殺した」と告白します。その後、国仲涼子さん演じる理沙子に「どうせ捕まるなら、最後に好きな女に会いたいと思った」と、男としてずっと好きだったことを打ち明ける…。

徐々に明らかになっていく謎にハラハラするヒューマンミステリーです。

女子的生活

2018年1月に放送されていたドラマで、坂木司さんの同名作品をドラマ化したものです。

性別は男性、見た目は女性の志尊淳さん演じるOLの小川みきはトランスジェンダーであるということを隠しながら、ファッションの通販会社で働いていましたが、ある日、あるきっかけから元同級生の後藤(町田啓太)と同居することになります。

女性が実際に悩まされる理不尽な問題や、カミングアウトの問題などがリアルに描かれた作品です。

ちょい☆ドラ第二弾一編『尽くす女』

2019年1月に放送された、じっくり見るのもいいけど、10分くらいで気楽に見れてもいいよねという発想から生まれた、NHKによる10分間のオムニバスドラマです。

妻子がありながらトランスジェンダーであることに悩みを抱える主人公が、カウンセラーの元を訪れ、自身の将来や妻との今後の関係について考えていきます。主人公を通して、視聴者も自身のことについて、一緒になって考えさせてくれる作品です。

ちょい☆ドラ第二弾一編『尽くす女』

POSE/ポーズ

こちらは「Glee/グリー」の監督、ライアン・マーフィーによる作品で、2018年5月に「FOXチャンネル」にて独占放送されました。

1980年代のニューヨークで社会に抑圧されたLGBT(特に黒人のゲイやトランスジェンダー)がダウンタウンに集まって、”マザー”の元でコミュニティを形成し、毎晩クラブやショーでファッションとダンスを競い合います。

驚くべきは、総勢50万人以上もの実際のトランスジェンダーの方が出演しているというところ。監督も『ストレートの男性がトランスジェンダー役を演じる時代は終わった。』と、このドラマのメッセージ性を強めるコメントをしています。

ユーフォリア/EUPHORIA

2019年8月に「VOD」で放送された海外ドラマです。

「グレイテスト・ショーマン」などで有名なゼンデイヤ演じる、ドラッグに溺れる主人公の”ルー・ベネット”。そして、私生活でもトランスジェンダーであることを公表しているハンター・シェイファー演じる、一晩限りの『パパ活』を繰り返すトランスジェンダーの”ジュールズ”。

ある時2人は出会い、その出会いによりルーは人生の転機を迎えます。

ファースト・デイ わたしはハナ!

今年の6月、プライド月間中に「Eテレ」にて放送された作品。トランスジェンダーの主人公・ハナの中学校生活が、全4回で描かれています。

小学校まで、ハナは”トーマス”という男の子として過ごしてきたのですが、日本の中学生に当たる7年生に上がるのをきっかけに、女の子として登校することを決意。学校も受け入れますが、「誰でもトイレを使うこと」などの制約付きで、ハナ自身も「同級生に知られたらどうしよう…」と不安な中過ごします。

過去にハナをいじめていたいじめっ子の登場に、その不安は更に増します。

ファースト・デイ わたしはハナ!

メリー・アン シングルトン物語

2019年に「NETFLIX」で公開されたドラマで、クィアなメンバーが住む集合住宅「バーバリー・レーン」を舞台にしたドラマで、「Tales of the City(原題)」として1993年にアメリカで3シーズンに渡り放送された有名作品シリーズの続編だそうです。

主人公、メリー・アンがサンフランシスコに戻るところからストーリーが始まり、個性豊かなクィアのメンバーが住む「バーバリー・レーン」で起きた、ある事件の解決に向けて動き出します。

アメリカで実際に抱えている問題や、自虐に関する世代間ギャップなど、考えさせられることも多い作品です。

また、主要キャラクターであるトランスジェンダー男性役の俳優さんは当事者であったり、主人公の娘役の女優さんやレズビアン、ゲイの登場人物も私生活でもLGBTQ当事者であり、演技にも説得力のある作品です。

メリー・アン シングルトン物語

オレンジ・イズ・ニューブラック

2013年に「NETFLIX」にて配信されたシリーズドラマです。

何不自由なく暮らしてきたお嬢様・バイパーは、10年前にレズビアンの恋人の手伝いで犯した麻薬密輸の容疑で女子刑務所に収監されます。世間知らずのため、刑務所の中で様々な壁にぶち当たりますが、持ち前の明るさで適応しようとする姿が描かれたこちらの作品には、トランスジェンダーの登場人物もいます。

『刑務所の中』という舞台で、普段見ることのできない世界をかいま見ることができる作品です。

オレンジ・イズ・ニューブラック

センス8/Sence8

「NETFLIX」限定で、2017年に公開されていたオリジナルドラマです。生まれも育ちも異なる8人の男女が、突如自分たちの感覚や思考を共有できるようになってしまいます。

そんな彼等彼女等の高い共感能力を利用しようと狙ってくる組織から逃れるため、それぞれ異なる能力を提供し合い危機を逃れていく、SF・アクションドラマです。

メインキャラクターの1人は、性別適合手術を受けた元男性かつ『女性パートナーのいる女性』であったり、ゲイを隠している登場人物がいたり…。それらをあくまで『物語の1部としての”日常”』として描くことで、人種・文化・セクシュアリティを平等に、フラットに捉えようとしている作品です。

センス8/Sence8

まとめ

まとめ
いかがだったでしょう。気になる作品はありましたか?

海外ドラマはシリーズものが多いですが、これから夏休みの方にとってはいいお供になるかもしれません。今回は海外作品が多かったですが、日本でもこれから増えていくと嬉しいですね。