Twitter LINE

性別二元論(性別二元制)とは?適用されている場所・問題点を解説

LGBTs

こんにちは!2000年生まれのアライ、inoです!

今回は、性別を「男性」か「女性」のどちらかに分類するという社会規範の1つ、性別二元論(性別二元制、ジェンダー・バイナリ)について詳しく、そして分かりやすく解説していきます。性別二元論について詳しく知りたい方、お役立てください。

性別二元論とは性別を男か女のどちらかに分類するという社会規範

性別二元論(性別二元制・ジェンダー・バイナリ)とは、「男」と「女」のいずれかのジェンダーに人類が属しているという社会規範のことです。性別二元論上では「男」と「女」以外の性別は存在していません。

しかし、実際にはインターセックスなど男性と女性の身体的な特徴を持って生まれてきた方や、精神的な面で男性でも女性でも無いという方が存在します。にも関わらず、社会生活では男か女のどちらか一方に分類されてしまいます。これが性別二元論です。

性別二元論は異性愛を中心としておりセクシュアルマイノリティへの差別に繋がる

インターセックス当事者の橋本秀雄さんは以下のように性を10個の項目に分けて説明しています。

1.性染色体の構成と性の遺伝情報(X染色体とY染色体の組み合わせ)
2.性腺の発生(卵巣、精巣、卵精巣、線状性腺に分化しているかどうか)
3.内性器の発生(子宮に分化しているか? 前立腺に分化しているか?)
4.外性器の発生(陰唇やクリトリスに分化しているか? 陰嚢やペニスに分化しているか?)
5.尿道口の発生
6.医師が判定する性(女性か、インターセックスか、男性か)
7.戸籍の性別
8.二次性徴(月経が発現するか? 勃起して射精するか? どちらもないか?)
9.社会規範としてのアイデンティティ(性自認、社会的地位、男らしさ/女らしさなど)
10,性的指向

 

実際にはこれら10個の項目が一致しない場合もありますが、性別二元論の中ではこの10個の項目が全て一致していることが当然視されています。

例えば男性であれば染色体の構成がXY、明確に男性的な身体的特徴を持っており男性としての生殖機能を持っている、戸籍が男性で、性自認も男性、そして男性らしさを持って社会生活を営んでいることが当然なのです。そして性別二元論のもとでは、これらの項目が一致しない場合には社会的に排除されたり、不可視化されてしまうことがあります。

セクシュアルマイノリティの場合は、これらの項目が全て一致することありません。その為、性別二元論は異性愛中心主義が要請するものであって、セクシュアルマイノリティへの差別に結びついていると言われています。(参考:Wikipedia性別二元制

性別二元論が適用されている場所や実際のケース

続いて、性別二元論が適用されている場所についてお伝えしていきます。

トイレ

多目的トイレやジェンダーレスなトイレが最近は少しずつ登場していますが、まだまだ一般のトイレは「男」「女」の2つで分けられているところが多いです。

明確に区切りがあるためどちらかに行かなければなりませんが、どちらに行ったらいいのか分からず困ってしまう方も存在しています。

自分の性自認は女性だけど生まれたときの性別は男性だった場合、男性用のトイレに入らなければいけないのでしょうか。しかし、その場合は自分の女性という心を無視していることになり、トイレを利用する際にその人がストレスを抱えてしまいます。

また、Xジェンダーと言って自分が男性でも女性でもない性自認を持っている方もいます。

その方からしたら、男性・女性のどちらかに自分をカテゴライズしなければいけないことは、強い精神的苦痛を抱えることになるでしょう。

そんな方のためにも、ジェンダーに関わらず入ることができるトイレを増やしていくべきですが、まだまだ道のりは長いのが現状です。

一方で、LGBTsフレンドリーな企業や団体のトイレはジェンダーフリーな場合もあります。どのトイレも個室にすること、生理用ナプキンはどのトイレにも常備しておくなど様々な配慮が見られています。

スポーツ

オリンピックが主ですが、スポーツをする際も性別二元論が適用されています。男子サッカーや女子サッカーなど、スポーツの名前の頭に「男子」「女子」とつくものがほとんどです。

性別の区別なくスポーツができる環境はまだまだ整っておらず、男性でも女性でもない性自認の方が参加しづらい環境になってしまっています。

ちなみに2021年開催の東京オリンピックでは、初めてトランスジェンダーを公表している選手が大会に出場しました。ウエイトリフティング女子87キロ超級に出場しましたが、残念ながら結果を残すことはできませんでした。

しかし、生まれたときと違う性別でもオリンピックに出場できるという事実は、トランスジェンダーの方にとってはかなり大きな希望になったのではないでしょうか。

これからのオリンピックでトランスジェンダーの方がより活躍できることを祈るとともに、男性でも女性でもない性自認の方のオリンピック参加も可能になるよう課題を解消していく必要があるのではないかと思います。

学校

すべての学校ではないですが、日本には「男子校」「女子校」が存在しています。その名の通り「男子」「女子」のみが入学を許されている学校ですが、ここにも性別二元論が適用されています。

行きたい学校があるのに性別を理由に入れない…性自認と身体的性別が異なるがために入学を拒否されてしまう…など、性別二元論が適用されていることで不自由を抱えている学生も間違いなく存在しています。

また学校のカリキュラムによっては男子と女子で授業の内容が違う場合もあるようです。ある共学高校に通っていた知人の話では、男子は柔道か剣道のどちらかを選択して、夏場は絶対にプールの授業があり、女子はダンスをしなければいけないという決まりがあったそうです。

Xジェンダーから見た性別二元論

当社IRISにはセクシュアルマイノリティの方が多く働いており、Xジェンダーの視点から見た性別二元論を教えていただきました。Xジェンダーというのは心の性別が中性だったり、無性だったり、入れ替わったりするセクシュアリティのことです。

「Xジェンダー的には無理矢理、男性を強要されてるようで生きづらかった」

IRISメンバーであるXジェンダーのしょうへいさんは、幼い頃から自分自身が男性であるという認識が無かったそうで、そのような状態の中「男の子なんだから泣かない」「男の子なんだから強くなりなさい」と言われることにとても違和感を感じたそうです。自分自身は男と感じてないのに、男であるように強要されている感じだったそうです。

学生になると男女で水着の形が違ったり、男子は力仕事を頼まれるようになったりしてより明確に男女で役割が異なってきて、この世界には男か女の2択しかなくて、そのどっちにもなりきれない自分には居場所がないと言っていました。だから、男子とか女子にとらわれずにもう少し自由に生きられたら良いのになと思っているそうです。

まとめ:性別二元論は課題がたくさんある

性別二元論は、批判や課題が多くある考え方です。性別自体にはっきりとした境目が存在しているわけではありません。

グラデーションのように様々な性別が存在しているという事実が広まり、性別二元論の考え方が適用されている環境が変わるといいですね。

チェック → LGBTとは簡単にいってなに?日本のLGBT事情が分かる記事のまとめ

– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
◎この記事を書いた人・・・ino
2000年生まれのアライ。ライターとブロガーで活動しています。実年齢-5歳に見られがち。豚骨ラーメンを愛してやみません。twitter→@ino45092996

少しでも性別二元論の認識が変わっていくよう、私たちアライもより一層努力していきます!

IRISはLGBTs当事者によるLGBTsフレンドリーな不動産会社です。1人暮らしや同棲でのお部屋探しにお困りの際はぜひIRISにご相談ください。お部屋探しのお手伝いをさせて頂きます。

首都圏のお部屋探しはIRISへ

IRIS(アイリス)は主にレズビアンやゲイ、トランスジェンダー、バイなどLGBTs(LGBT)当事者を対象として、お部屋探し、物件購入などの不動産仲介を行うLGBTs(LGBT)フレンドリーな不動産会社です。
同性パートナーとの2人暮らしサポートに注力しており、LGBTs当事者のスタッフが対応しているため、安心してお問い合わせいただけます。
その他、資金計画、保険、終活などのライフプラン支援も行っています。