LGBTs

まだまだキツい!2021年の日本の同性カップル 同棲事情

同性カップルで同棲を考えている人は多いでしょう。ですが、パートナーとの将来を想像できたとしても、同性と付き合っていることをカミングアウトしていない人は、アウティングや両親にバレてしまうことを懸念することでしょう。また、お部屋探しの段階で困難に感じてしまうことも多く、現代では同性カップルにとっての同棲は、ハードルの高いものとして捉えられています。カップル間で解決できる問題ならまだしも、住居に関しては不動産会社や身内、勤務先なども関わってくることです。そこで、みなさんが気になる同性カップルの同棲事情についてご紹介します。

同性のパートナーとのお部屋探し
異性カップルで同棲することは容易に想像がつきますが、同性カップルの同棲については、知られていない実態が多くあります。「LGBT」という言葉が浸透し、さまざまなサービスが世に出てきてはいるものの、同性カップルのお部屋探しにはまだ課題があるように感じます。実際、満足感よりも不便を感じる当事者が多いようです。

高齢者、外国籍、LGBTs、障がい者、シングルペアレントなどは住宅弱者に該当し、社会的なイメージにより住まい探しの選択肢が限られてしまうという問題があります。同性愛者というだけで部屋を借りられないという現実があり、これから解決していかなければならない課題でもあります。

LIFULL HOME’Sの「住まい探し」の実態調査によると、アンケートに答えた住宅困難者とされる人の44.3%が、「住まい探しで不便と感じたり困った経験がある」と答えました。「高齢であることを理由に契約を断られた」「生活保護家庭であることを伝えてから、電話がこなくなった」などの意見が寄せられていました。また、性的マイノリティが直面した出来事として、「ルームシェアで探さなければならなかった」「ゲイカップル向けには古い物件しかなかった」などがあります。

同性カップルの同棲には、どのような問題が発生するのか

先の調査から、住まい探しを困難に感じてしまう性的マイノリティが多いことわかります。では、実際にどういった問題が発生しうるのか、具体的な例をみていきましょう。

ルームシェア扱いとされてしまう

同性同士の同棲で一番の問題点は、パートナーとして認識されないことです。日本では同性婚法が存在せず、パートナーシップ制度も法的効力がないため、同性カップルをカップルとして認識する不動産会社や大家さんは少ないのです。何年もの間真剣にお付き合いをしていても、同棲ではなく「ルームシェア」扱いとなることは問題です。ルームシェアは、カップルとしてではなく友人間での住まい共有なので、契約や間取りなども大幅に変わってきてしまいます。その人たちの関係性を判断するのに法的な決まりはなく、不動産会社や大家さんの判断となります。そのため、LGBTsについての認識が十分にない現状で、カップルとして手続きができるケースは少ないように感じます。そのため、理想とする住まいを探すのに苦労する同性カップルが多く存在するという課題があります。

関係性がバレてしまう

まだカミングアウトしていない人だと、両親や会社にバレないか不安に感じるでしょう。保証人を家族に頼む人は多いですが、そのときにカミングアウトせざるを得ない状況になることや、カミングアウトしたことで同棲自体を反対されてしまうケースも稀にあります。また、ゲイなどの同性愛者について偏見をもつ人はいまだに存在することから、不動産会社の窓口で2人の関係性を伝えづらいということもあります。勇気をもってカミングアウトしても、「ゲイだから・レズビアンだから」といった理由で断られてしまうこともあります。

一人入居からの同棲はリスクあり

カミングアウトをしたくないカップルや、ルームシェア扱いされてしまうことを懸念し、一人入居で契約してから同棲するカップルもいます。たしかに、カミングアウトをする必要はありませんし、審査に通過する確率も上がります。ですが、契約と異なるという理由で退去させられたり、トラブルに発展したりというリスクが考えられます。この件については、自己責任となってしまうので、安心して過ごせる手段を検討することが一番いいでしょう。

会社バレの可能性も

コロナ禍でリモートワークが増えた今、同棲している同性カップルに起こりうることが、関係性が勤務先の人にバレてしまうことです。たとえば、勤務先の人には同性愛者であることをカミングアウトせず、同棲していることを隠している当事者は多くいます。そんななか、同棲相手とオンラインミーティングの時間が被ってしまったら、どちらかがカフェにいく必要が出てくるなど、プライベートでも気をつかうことが増えてしまいます。また、1DKだと部屋を変えることができず、音が聞こえることで同棲していることが勤務先にバレてしまう可能性もあります。そういったストレスを懸念して、別の住まいで過ごすカップルもいるのです。

同性カップルの同棲のメリット

さまざまなリスクをご紹介しましたが、同棲することにはデメリットだけでなくメリットもあります。同居してよかった点をご紹介します。

経済的・気持ち的な余裕

一人暮らしで1番ネックとなるのが家賃ではないでしょうか。2人で暮らすことで、家賃や生活費を折半できるのは金銭的に余裕ができます。住まいの地域や部屋の大きさによっても出費は変わってきますが、一人暮らしから同棲に移行して「楽になった」という人は多くいます。また、金銭面だけでなく、時間や気持ちの面で余裕が生まれることもあります。生活を共にすることは、料理や洗濯物などの家事の分担をすることにもなります。苦手な料理はしない代わりに掃除をするなど、お互いが得意分野を担当することにより、普段苦労していたことをせずに済むなど、時間や気持ちの面で余裕が生まれることに繋がります。さらにどちらかが病気になったときにも、看病してもらえる人がいると心強いです。

一緒に過ごす時間が増えた

違う住まいで暮らしていると、お互いの家を行き来する手間や時間がかかってしまいます。さらに仕事をしていると、忙しいなかで会うための時間を見つける必要があります。好きな人と頻繁に会えないことはやはり寂しいですし、何かあったときにすぐに相談できないことも難点です。同棲し一緒に過ごす時間が増えることで、今まで不便に感じていた部分が解消されるかもしれません。さらに相手の新しい一面を見つけることができたり、愛が深まったりすることもあるでしょう。

貯金できること

先ほど述べた通り、同棲は家賃や生活費を分けることができるのがメリットです。そうすることで、お金が溜まりやすい傾向にあります。また別の住まいで暮らしていると、外で待ち合わせすることが多く、出費がどうしても多くなりがちです。余裕ができるからこそ、普段よりも少し特別な場所に行けるなど、新しい楽しみ方も増えるかもしれませんね。

同性カップルでの同棲を悩んでいる方は、二人入居かルームシェアか、カミングアウトが必要かどうかなどを考慮した上で、住まいを探してみてください。また、IRISのように、LGBTsフレンドリーな不動産会社に相談してみることも一つの方法です。さまざまな知識や経験をもったプロの人がアドバスしてくれるので、まずは相談だけでもしてみてください。

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◎この記事を書いた人・・・Honoka Yan

モデル/ダンサー/ライター/記者/LGBTs当事者。ジェンダーやセクシュアリティ、フェミニズムについて執筆。タブーについて発信する日本のクィアマガジン「purple millennium」編集長。Instagram : @honokayan

IRISはLGBTs当事者によるLGBTsフレンドリーな不動産会社です。1人暮らしや同棲でのお部屋探しにお困りの際はぜひIRISにご相談ください。お部屋探しのお手伝いをさせて頂きます。

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