LGBTs

空衣

トランスジェンダーの人たちにとっても同性婚が成立してほしい理由

どうも、空衣です。FtM(トランス男性)でパンセクシュアルです。

2021年8月現在、日本では同性カップル向けに、限られた地域でのパートナーシップ制度はありますが、同性婚は認められていません。

関連記事日本の同性婚の現状とパートナーシップ制度との違いについて解説

実は同性婚はトランスジェンダーの人たちにとっても密接な関わりがあります。
なぜトランスジェンダーの人たちにとっても同性婚が成立してほしいのか、3つの理由を挙げます。

戸籍変更していないと、異性カップルであっても結婚できない現状

通常、「男性」と「女性」という異性カップルであれば婚姻できる、と思われています。 (ちなみに「婚姻」は婚姻届を介した法的な人間関係を指し、結婚はパートナーとの生活を含めた事実上の結びつきがあることを指します。)
しかしながら、片方がトランスジェンダーで、戸籍変更していない場合は異性カップルであっても、2人とも戸籍上は同じ性別です。そのため結婚が叶いません。

例1:FtMとシス女性のカップル
トランスジェンダー男性(FtM):戸籍上は女性
シスジェンダー女性:戸籍上は女性

例2:MtFとシス男性のカップル
トランスジェンダー女性(MtF):戸籍上は男性
シスジェンダー男性:戸籍上は男性

例1 について解説します。戸籍変更していないFtMが「女性」(戸籍も女性とします)と結婚したいと思っても、FtM側も相手側も戸籍が「女性」の状態では、結婚することができません。もしどうしても結婚したい時は、トランスジェンダー側が望むと望まざるとにかかわらず、戸籍を「男性」に変更しなければ他の男女カップルのように結婚できないのです。

とくに、トランスジェンダーの人が自身の身体と折り合いをつけて「性別適合手術をしなくてもこのままで大丈夫」と納得している場合であっても、戸籍を変更して早く結婚したいから手術もする、という事態が発生しています。
それは同性婚が成立すれば、解決する問題だと思います。

トランスジェンダーで同性愛者の人もいる

また、忘れてはならないのは、トランスジェンダーの人の中にも同性愛者はいるということです。

たとえばFtMゲイの場合、戸籍が「女性」のままであれば、戸籍が「男性」であるシス男性(または戸籍変更済みのFtM)のゲイと異性カップルという体裁で結婚はできます。

しかし、異性婚をした後に戸籍を本来の「男性」に適合させたいと思っても、それは叶いません。トランスジェンダーで同性愛者だと、戸籍を変更せずに異性という扱いで結婚するか、戸籍を変更して結婚をあきらめるか。戸籍変更も結婚もどちらも叶えることはできず、どちらか一方を選ばなければなりません。

同性婚が成立すれば、戸籍変更か結婚のどちらを先に選んでも、両方叶えることができるようになります。

同性婚が認められれば、戸籍変更要件が緩和されるはず

出生時の戸籍性別とは逆の性別に変えるためには、2004年に施行された性同一性障害特例法で定められた要件をすべてクリアしていることが求められます。

  • 2人以上の医師により,性同一性障害であることが診断されていること
  • 20歳以上であること
  • 現に婚姻をしていないこと
  • 現に未成年の子がいないこと
  • 生殖腺がないこと又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること
  • 他の性別の性器の部分に近似する外観を備えていること

この中の「現に婚姻をしていないこと」という要件に注目してください。
なぜ「現に婚姻をしていないこと」がトランスジェンダーの人々に課せられているのでしょうか。

たとえば私が戸籍上「女性」のまま、すでに戸籍が「男性」のパートナーと婚姻していたとします。
しかし私がトランスジェンダーであり、戸籍を「女性」から「男性」に変更しようとすると、配偶者も「男性」なので、男性同士の同性婚状態になってしまいます。同性婚が認められていない現状で、トランスジェンダーの場合だけ同性婚が成立してしまっては辻褄が合わない、ということです。

もし同性婚が成立すれば、トランスジェンダーの人が戸籍性別を変えて同性婚の状態になったとしても、法的には何も問題がありません。戸籍変更要件から「現に婚姻をしていないこと」という項目を削除できることでしょう。

上記3つの理由で、トランスジェンダーの人たちにとっても、同性婚成立は望ましいのです。
今後トランスジェンダーの人たちにとっても、生きやすい社会になっていくことを願っています。

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◎この記事を書いた人・・・空衣
1996年、神奈川県生まれ。居住地にこだわりがなく女子寮にいたこともありますが、現在は男性の境遇で生活しています。カレー好きで、世界一辛いカレーを完食したことも。

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