どうもこんにちは!LGBTs当事者によるLGBTsフレンドリーな不動産会社IRISのしょうへいです。

最近アプリやSNSなどのプロフで、PrEP(プレップ)について書いている人が増えてきました。

PrEPをしようか迷っている方もかなり多いんじゃないかと思います。

本記事では新しいHIVの予防方法、PrEPについて詳しく解説していきます。

PrEPとはHIVの新しい予防方法のこと

PrEPというのはPre-Exposure Prophylaxis(曝露前予防内服)の略です。

曝露前予防内服と書いてある通り、事前に抗HIV薬を服用しておく方法で、血中にHIVウイルスが入ってきてしまったとしても、抗HIVウイルス薬が血中にある状態なのでHIVウイルスを抑えることができます。

PrEPの研究によれば、決められたスケジュールを守り規則正しく用意された薬を服用することができれば、性行為におけるHIV感染を99%近く防ぐことが期待できると言われています。

参考:https://www.cdc.gov/hiv/basics/prep.html

PEPとの違いは?

PrEPほどではないですが、PEPという略語も見かけることがあります。

PEPというのはPost-Exposure Prophylaxis(曝露後予防内服)の略で、簡単に言えば

  • HIV感染リスクのあることをする前から抗HIV薬を服用するのがPrEP
  • HIV感染リスクのあることをした後から抗HIV薬を服用するのがPEP

となります。PEPは緊急的な予防方法で感染する可能性がある場合にのみ使われます。

PEPについて詳しく知りたい方は『エイズ治療・開発センターのPEPに関するページ』をご覧ください。

PrEPの費用はどれくらい?

PrEPを始めるには2つの方法があります。一つは病院で診断を受けてPrEPを始める方法と、自分で抗HIV薬を輸入しPrEPを始める方法です。

言わずもがなですが、安全性を考えると病院で診断を受け、医師の管理下の元PrEPを始めるのが良いです。

  • 病院で医師の管理下の元PrEPをする場合:月10,000円〜20,000円前後(診断費用など込み)
  • 個人輸入でPrEPをする場合:月3,000円〜(ジェネリック医薬品)

病院での費用は「PrEP 病院」と検索をかけてヒットした病院から費用を見ていきました。

個人輸入の費用はPrEPに使用する薬の名前と価格を個人輸入代行サイトで調べました。

東京近郊にお住まいの場合には、個人輸入した薬を使っていても『国立国際医療研究センター』『パーソナルヘルスクリニック』でサポートを受けることができます。

PrEPはHIVの感染リスクが高い人が対象

国立国際医療研究センターに開設されたゲイ・バイセクシュアルの男性を対象に検査治療を行う専門外来『SH外来』によると「PrEPはHIVに感染するリスクが高い方に推奨されます」と記されています。

適応条件は、

  • HIV非感染者
  • HIV感染のリスクがある
  • 成人
  • 腎臓の機能に異常がない

推奨される人は

  • パートナーがHIVに感染しているが適切な治療を受けていない
  • 最近性感染症にかかった
  • 交わりを持つ相手が多い
  • コンドームを使わないことがある
  • 風俗で働いている

としています。感染リスクが高い方はPrEPができる病院に相談に行ってみると良いかもしれません。

PrEPするにあたって病院で診断すること

PrEPでは抗HIV薬を服用するため、本当に服用しても大丈夫なのか診てもらう必要があります。

『SH外来』によると病院で診断することは下記の通りです。

  • すでにHIVに感染していないか
  • HIVに新しく感染していないか
  • 腎臓に異常はないか
  • PrEPによる副作用はないか
  • B型肝炎に感染していないか(血液検査)
  • その他の性感染症に感染していないか

etc…

PrEPを始めることによって、一部の薬などが十分に効果を発揮しなくなったり、副作用が強く出たりする場合があるそうです。

個人輸入でPrEPを始めるにしても、PrEPをして大丈夫なのかは一度病院へ行って診てもらったほうが良さそうです。

PrEPの2つの方法(内服方法)

PrEPには2つの方法があります。一つはデイリーPrEP、二つ目がオンデマンドPrEPです。

どちらも現時点では同程度の予防効果があると考えられています。B型肝炎の方はオンデマンドPrEPはできません。

デイリーPrEP(1日1回PrEP用の薬を服用)

デイリーPrEPというのは1日1回決まった時間にPrEP用の薬を飲むという方法です。

同性同士の性行為から男女間、トランスジェンダー、薬物静注によるHIV感染リスクのある方など、幅広く有効性が確認されている方法です。

リスクのある行為に関係なく毎日PrEP用の薬を服用します。

オンデマンドPrEP(感染リスクのある行為の前後でPrEP用の薬を服用)

オンデマンドPrEPは男性同性間の性行為のみに有効性が確認されていると言われている方法です。

主に性行為の頻度が1週間に1回以下の方や、腎機能が低下している方にオプションとして考えられます。

オンデマンドPrEPの方法も『SH外来のWebサイト』で詳しく解説されているので興味がある方はご覧ください。

PrEPにも副作用が出る場合がある

「PrEPには副作用ないの?」と思った方もいるでしょう。PrEPでも副作用が出る場合があります。

PrEPで使用する薬、ツルバダの副作用には軽い吐き気や下痢などが報告されているようです。副作用はずっと続くようなものではなく、数週間以内に消失するとされています。

副作用に関しては『国立国際医療研究センターのツルバダのページ』をご覧ください。

【まとめ】HIVを99%予防!話題のPrEPを詳しく解説!

本記事ではPrEPについて解説させて頂きました。PrEPを行えばHIV感染を99%予防が期待できるというのは本当に凄いことですよね。

しかしPrEPを行ってもHIV以外の他の性感染症は防ぐことはできません。

これからも性感染症には気をつけていきたいところです。以上でPrEPについて終わりにさせて頂きます。

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◎この記事を書いた人・・・しょうへい
1990年8月生まれのXジェンダーのノンセクゲイ。ハンバーグとオムライスが好き。元Webデザイナー兼ライターの経験を活かしブログ記事を執筆しています。

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