どうもこんにちは!LGBTs当事者によるLGBTsフレンドリーな不動産会社IRISのしょうへいです。

僕は10代後半に初めて彼氏ができて、その後6年半ずっと同じ彼氏と付き合い続けました。周りの人達からは幸せそうだと言われていましたが、正直なところ辛い気持ちが殆どを占めていました。

本記事では彼氏と6年半付き合ったときの僕の気持ちについてお話していきます。

彼氏との付き合いが長くなってきたが、自分と本当に相手が合っているのか分からないといった方、参考にしてみてください。

その人は僕にとって初めての彼氏だった

出会いはゲイ向けのチャットルームのバーベキューオフ会。ゲイ向けのチャットルームというと如何わしいものを想像するかもしれないですが、なんてことない普通のチャットルームでした。

僕はそのチャットルームには参加しはじめたばかりだったので、オフ会の参加条件は満たしていなかったのですが、仲良くなった人の推薦もあり参加させてもらえることとなりました。

しかしオフ会当日はあいにくの雨。まだ季節は春頃だっただろうか、その日は思っていた以上に寒くて凍えていたのを覚えています。

そんな中、震えている僕を見てオレンジ色のチェックのシャツを貸してくれた人がいました。そうです。この人こそが僕の初めての彼氏となる人です。

好きというよりも責任を果たすために付き合う

そのチャットのオフ会から仲良しグループみたいなものが出来上がり、僕と彼氏になる人、そして僕が気になる人は良いのか悪いのか同じグループになりました。

僕は当時茨城に住んでいて正社員として働いていたので、中々東京に遊びに行くことはできなくて…土日を使って少しずつ気になる人にはアピールを続けていきました。

でも結果は撃沈。彼は年上のガッチリとした頼り甲斐のある人が好きということで、僕は全くタイプにも掠らなかったみたいです。

それからも僕の東京通いは続き、二丁目のゲイバーで週末バイトをすることにもなりました。朝帰りになった僕を泊めてくれてたのが僕の彼氏となる人です。

意外にも僕とその人は気が合ってしまい、少しずつ半同棲のような感じになり、ある日のこと僕は彼に手を出されてしまいました。

それから少しずつ好きと言われるようになり、僕自身も体の関係を持ってしまったことから「責任を持たなくちゃいけない」というように感じはじめ、付き合うことにしました。

好きって気持ちが当時あったのかは正直よく覚えていません。

僕らの付き合いは6年半も続いた

「ゲイの付き合いは短い」

働いていたゲイバーのお客さんにそう言われていたので、僕たちの付き合いも3ヵ月くらいで終わってしまうのかなと思っていました。

ですが、1年…2年…3年…そして6年と続いていきます。そして僕は何となく自分と同い年の子たちが羨ましいと思っていました。

友達とご飯を食べに行けば通知の止まらない相方からのメッセージ。「何時に帰ってくるの?」「大丈夫?」「おーい」

心配してくれているのは凄くよく分かるのですが、反面束縛されているようにも感じてしまい、息苦しく思っていました。

それに対し、二丁目に行けば自由気ままに遊んでいる同い年くらいの子達ばかり目に入り、羨ましいと思う気持ちがだんだんと増えていきました。

今は見かけることがなくなりましたが、当時は若いゲイのお遊びグループみたいなのがあり、二丁目で追いかけっこをしてる人達が居たんです。当時はとてもうらやましく思った記憶があります。

自由になりたかった

「本当に僕はこの人と合っているんだろうか?」

自由への憧れはどんどん強くなり、そしてそんな気持ちを浮かび上がらせます。今まで何度か他の人と付き合ったことがある人であれば、彼氏との相性は何となく分かるのではないでしょうか。

でも僕にとって彼氏とはその彼氏が初めてだったので、比較対象も居なくて自分と彼氏の相性なんてものが一切分かりませんでした。

そして6年半の付き合いについに終わりがやってきます。理由は進学を決めて新しい人生を歩もうと思ったこと、そして気になる人ができたことでした。

1人になった僕は世界に恐怖した

6年半の付き合いが終わり1人になった僕。心がとても軽くなったような感覚もあれば、同時に怖いという感覚もありました。

「自分に彼氏が合っているのか分からない」「束縛が嫌すぎる」と思っていても6年半も人生を共にしたことは確かで、隣に居た人がもういない。もう僕は誰にも守ってもらうことができないし1人で生きていかなきゃいけないのだ。

そう思うと突然、世界が広すぎるように感じて、自分の小ささに怖くなってしまったのです。

また同い年の子達が羨ましいとあんなに思っていたのに、いざ1人になると今からその輪に入っていくのはとても難しいように感じてしまいました。

多分僕と彼氏は相性が良かった

彼氏と別れてから僕は3人の人と付き合いました。みんなそれぞれに良い人で優しかったですが、上手く付き合い続けることができませんでした。

というのも…お互いが上手くコミュニケーションを取ることができなくて、思っていることを全部吐き出せずにいるばかりの生活でした。

なので何だか付き合っているのによそよそしい感じで、いつになっても信頼関係を築くことができず、そのうち好きという気持ちも消えていく…。

6年半付き合った彼氏とは、お互いが言いたい放題だったので喧嘩は多かったのですが、逆に良いコミュニケーションになって長く付き合えたのかもしれません。

初めて彼と付き合っていたときは、この人が本当に自分と相性がいいのかなど分からなかったですが、時が経ってから思い返すと相性が良いことは確かだったのでしょう。

パートナーさんを大切にしてあげて欲しい

彼氏と2年、3年も付き合っていると、僕みたいに独り身で自由気ままに生きてる人が羨ましく見えたり、本当にこの人が相性の良い人なのかと考えるようになるかもしれません。

ですも同じ人と2年、3年と付き合うことができたのなら、その人は高確率で相性が良い人だと思います。これからも大切にしてあげてください。

20代中盤の頃には分かりませんでしたが、30歳となった今では「落ち着いた関係にこそ幸せがある」ことに気がつきました。

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◎この記事を書いた人・・・しょうへい
1990年8月生まれのXジェンダーのノンセクゲイ。ハンバーグとオムライスが好き。元Webデザイナー兼ライターの経験を活かしブログ記事を執筆しています。

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