【実体験!】ゲイの二人暮らしってほんとのトコどうなの?
はじめまして。こちらで初めてブログを書かせていただきます、ゆうと申します。

LGBTs当事者でゲイです。どうぞよろしくお願いいたします。

皆様、「引っ越しして彼氏と同棲したい」「友達と同居したい」とお考えではないでしょうか?

ちなみに僕は約十年前ほど前からゲイの友達と一緒に住んでいて、その生活に慣れすぎた今では、一人で住むことのほうがむしろ少し不安を感じるほどです。

二人暮らしを始めてから、何度か物件を変えたり、別の友達と住むようになったりと色々ありましたが、一番最初、二人暮らしを始めるにあたってもっとも苦労したのは、物件を探すことよりも不動産屋さんに男同士の同居を理解してもらえず、協力すらしてもらえないという点でした。

過去の話になりますが、何かの参考にしてもらえたら幸いです。

ゲイの二人暮らしをするにあたって

二人暮らしをしようと決め、初めて行った不動産屋さんでは「その男友達同士という条件では……。」と断られ、その後も、取り合ってくれる不動産屋さんを見つけるために何件も探した記憶があります。

当時はLGBTsフレンドリーな不動産屋さんがある事も知らなかったので、家賃や間取りなどの要望を叶えるより前に、男友達同士でも大丈夫と言ってくれる不動産屋さんを探すことが大変でした。

そうして、なんとか見つけた不動産屋さんで紹介してもらった物件でも、いざ大家さんに聞いてみると

男友達同士は喧嘩が多い」や、「喧嘩の延長で家を破壊される可能性がある」などということでNGになってしまったこともありました。(とんでもない偏見だと思います。)

半年くらい探し続け、やっと大家さんから了承してもらえる物件を見つけることができました。間取りはあまり条件通りとは言い難い物件でしたが、もうこれ以上粘っても物件はないだろうと思い、思い切ってその物件を借りることにしました。

今ではこちらのIRISでLGBTsフレンドリーな物件をご紹介できますので、昔の僕のような苦労は減ったのかなと感じています。振り返れば、良い時代になったなとつくづく思います。

二人暮らしのメリット

あくまで個人的な意見ですが、一人暮らしをしていた頃よりも色々と良い事が沢山あります。

家賃を二人で折半できる

状況にもよりますが、自分の場合、家賃は友達と折半しています。なので金銭面ではとても楽になりました。

一人暮らしよりも広い家、自分の希望する条件に合った家に住むことができる

家賃を折半しているという前提ではありますが、一人暮らしよりも広い家を検討することができます。

条件としても、駅近物件や設備も充実した家に住むことができる傾向にあります。

家事を分担できる

家事を全くしてくれない人と同居すると、そうもいかないかもしれないのですが、家でしなくてはいけない事、掃除洗濯等は分担して行えるようになりました

忙しくて家事に手を回せないときなどは、一緒にいてくれる人がいると本当に助かります。

家具、家電などを揃えていくのが楽しい

住もうとしている相手が家具の趣味などが合う人だと、家に置くインテリアや収納を選んだり、家電を買ったりと共有スペースを埋めていくのが楽しくなります。

そのとき、二人とも安定的に収入を得ていれば、家具や家電を一人で買うよりも金銭的にずっと楽になります。

寂しくない

これは完全に個人的な出来事です。僕は社会人一年目の時、一人暮らしをしていたのですが、あまりに一人でいることが寂しくて、ずっと友達と電話したり、友達を家に呼んだり、遊びに行ったりしていました。

次の日が仕事でも、一人でいるよりはいいと思い、友達の家に行くなどしてそのまま朝方仕事に向かったこともあったので、寝不足で体調があまりよくない状態で仕事をしていたのを覚えています。

帰ってきて「ただいま」と言って、「おかえり」と返してくれる人がいるだけで、寂しさは随分と少なくなりました

二人暮らしのデメリット

 
逆に楽しい事ばかりとはいかないのも二人暮らしです。僕が約十年友達と住み続けて感じたことを書いていきたいと思います。

一人の時間が少ない

お互いに個室があれば別ですが、そうでない場合は一人になりたいときも一人になることができないという問題があります。
この問題は意外と深刻で、お互い悪いことはしてないのになぜか気まずい空間ができ、しかもそこから逃げることができないという状況になってしまいます。

生活リズムが違うと生活しづらい

昼職と夜職で全くリズムが違うと、一方が寝る時間に一方が活動していて、熟睡できなかったり、生活音に気を使うことがストレスになったりします。
また、昼職同士で、午前中早い時間から出勤の人とお昼ごろに出勤の人との微妙な時間差のある人同士でも、就寝時間などにズレが生じるので気を使わないといけないことが多いかと思います。

夜遅く帰ってシャワーでも浴びようと思っても、もう同居している方は寝ていたりすると、「静かにしなければ」と自分の家なのに気を遣うのは結構しんどいと思う事があります。

また、家に何人か友達を呼んでパーティなどをしたりしている中で、もう一方の住人は次の日早くから仕事だという状況だったりすると、注意したくてもしづらいというような事も僕はありました。

一緒に住むにあたって、そういった状況にならないようにお互いに最低限のルールなどを設けることが解決策なのではないかと思います。

細かいところが気になる

恋人、友達、色々ありますが、今まで一緒に住んでいなかった人との共同生活だと、色々と見えていなかった部分が見えてくることが多いです。

繊細そうに見えて実はズボラな性格だった、その逆もありますが、僕が思うには長く住むと悪いところについ目がいってしまいます。

洗濯物の干し方、たたみ方、食器の洗い方など言い始めればキリがないのですが、今まで生きてきた環境が違うので、細かいところが違うのは当たり前です。

ただ、どうしてもこだわりがあったりすると、いちいち気になってしまって、もう家事に手を出さないでほしいと思う事もあります。

全く気にならない人同士ならば何も問題はないのですが、僕自身が割とこだわりを持ってしまうので、細かいところまで気になってしまう人はある程度の覚悟は必要なのかなと思います。

一緒に買った家具の行き先に困る

これは同居を解消したときの話ですが、共有スペースなどで使っていた家具や家電を折半で買っていた場合、誰の所有物になるのかという問題があります。

買った当初は同居を解消することなど考えずに買うと思うのですが、何かの原因で解消せざるを得なくなってしまった場合、物品を分けるのにひと悶着ある場合が多いです。
これは欲しい、あれはいらない、と簡単に二人で解決できればいいのですが、その後お互いに一人暮らしになると冷蔵庫や電子レンジなど最低限の家電はどうしても必要になってくるため、話し合いがまとまらないということも起こりえます。

ただ、家具家電付きの物件などもあるので、次に引っ越す物件によっては、そこまで大きな問題ではないのかもしれません。

ゲイの二人暮らしまとめ

それぞれ良い点、悪い点があると思いますが、僕が約十年も友達と暮らしているのは、やはり嫌な事よりも楽しいの方が優っているからだと自分では考えています。

これから二人暮らしをしたいと思っている方、検討中の方に少しでも何かのお役に立てたらと思います。

最後までお付き合いくださいましてありがとうございました!!

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◎この記事を書いた人・・・ゆう
そこらにいるありふれたゲイです。どうぞよろしくお願致します。
1985年、神奈川県生まれ。

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