みなさんこんにちは!ライターのしょうへいです!
「パートナーと同棲したいと思っている。」「MtF、FtMで引っ越しを考えている。」
引越しは人生の中で度々起こりうるイベントの一つです。
しかし、ただのお部屋探しといえども、LGBTsの住まい探しはスムーズに進みにくいこともあります。
現に僕も昔、パートナーと同棲しようとしたとき、男同士ということで入居可能な物件がなかなか見つからなかった経験があります。
本日の記事では『LGBTsがお部屋探しをする上で起こりやすい3つの苦労』について解説していきます!
6割が許可されないLGBTsの部屋探しの現状
株式会社リクルート住まいカンパニーが行ったアンケートによると『男性同士のカップルの入居を断った経験がある不動産オーナーは約8%』『女性同士のカップルの入居を断った経験がある不動産オーナーは約6%』となっています。
また、『男性同士のカップルの入居希望に対して許可するという回答は約37%』『女性同士のカップルの入居希望に対して許可するという回答は約39%』とも書かれています。
せっかくお部屋を気に入って申込みをしても、6割が入居を許可されない現状を考えると、楽にお部屋が見つかるとは言いにくい状態です。
最近はLGBTsへの理解も少しずつ進んでいる
一方で、最近では大家さん向けのLGBTsセミナーが開かれたりと、LGBTsへの理解が深まりつつあるのも事実です。
上記の調査では、不動産オーナーの「LGBT」という言葉の認知度は約79%と高く、30代のオーナーに限定すると約89%が認知しています。
LGBTsを応援したいというオーナーは37%にも及び、以前よりもLGBTsの住まい探しの難易度は下がってきているように感じます。
とはいえ同性同士で部屋探しをするのは難しい
しかし依然として同性同士で家を探すのは様々な理由から現状は難しいと言われています。
特に身体性が男性同士の場合、「友人を呼んで賑やかになってしまうかもしれない。」「居住用と偽って、事務所として使おうとしているのではないか?」「部屋を丁寧に使ってくれないかもしれない。」と言った理由で断られてしまうこともあります。
実際には、ただの偏見でしかないのですが、このような不安を抱いてしまうオーナーさんがいることも事実です。
僕も彼氏と同棲しようとお部屋探しをしたときに、男性同士で探す難しさを経験しました。
当時お世話になっていた不動産業者の担当者からも「男性同士で住むのは少々難しいですね。」と言われてしまいました。
そのあと別の不動産業者に行き、カミングアウトすることで納得してもらい、無事に入居することができたのですが、男性同士で住まい探しをするのはスムーズに行きにくいこともあります。
トランスジェンダーの戸籍上の性別問題
住まい探しをしていて良い物件が見つかった場合、申込みを行います。
管理会社やオーナーさん、保証会社などが申込みされた情報を元に『審査』するのですが、この時に提出する書類には『性別記入欄』が高確率で存在します。
身体性と性自認が同一の方ならば、それほど違和感はないかもしれませんが、トランスジェンダーの方が住まい探しをするときには苦労するケースがあります。
とくに服装や見た目が戸籍上の性別と異なる方は、必然的に不動産会社と大家さんにカミングアウトすることになってしまいます。
また、審査の途中で『性別の確認』が何度も行われたりして、精神的に参ってしまう方も少なからずいらっしゃるようです。
また都内だと『女性限定物件』『女性のシェアハウス』などが存在していますが、戸籍上の性だけで一律に扱われてしまうことは、トランスジェンダーの方にとって精神的にもキツい面があります。
保証人問題で部屋探しが難しい場合も少なくない
LGBTsの場合、様々な理由から両親に連帯保証人を頼めない場合があります。
連帯保証人を頼めない場合、審査が通常よりも厳しくなったり、部屋探しの選択肢そのものが狭くなったりします。
最近では『保証会社』を利用することで保証人が不要のケースも多くなってきましたが、保証人を立てられるか立てられないかの問題は依然として存在し続けます。
LGBTsの部屋探しで起こりやすい3つの苦労まとめ
同性同士であっても、カップルであることが分かれば審査が通りやすくなることもあります。
とはいえ、不動産業者に自分たちがLGBTsであると伝えるのは、多くの人にとって勇気が必要なことです。
LGBTsのお部屋探しで躓いたときには、ぜひお気軽にIRIS(アイリス)までご相談ください。
LGBTs当事者のスタッフがお部屋探しをサポートさせていただきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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◎この記事を書いた人・・・しょうへい
1990年、茨城県生まれ。元Webデザイナー兼ライターの経験を活かし、ブログ記事を執筆しています。
ただいま不動産のことを必死に勉強中。